全2件 (2件中 1-2件目)
1
私は長い間、母が嫌いでした。独占的で支配的で、四角四面に判断する母の「しつけ」は、私にとってしつけではなく、「おしつけ」だと思っていました。そんな母と、いつも激しく衝突しました。私の反発に激怒した母の言動は、いつも私の心の中を深くえぐってくれました。私の持っていた可能性や自信や僅かな勇気も、ことごとく粉々にしてくれました。でも、私も負けずに反発し続けました。母の期待に添えない結果をだしても、母が喜ぶ選択が出来なくても、すぐに泣いてしまっても、すぐに諦めてしまっても、人に笑われるほどの小さな勇気を、誰よりも褒めて欲しかったのです。人に呆れられるような失敗してみっともなくても、その私を、笑って許して欲しかったのです。そして気が付くと、母と私の間には、不思議なことに反発しながらも執着心と言う感情でぶつかり合っていました。「絶対に許さない!」「絶対に認めない!」その想いが、逆に母に対する執着心となって私の心を支配していったのです。今日まで、その私の想いは、私を苦しめていたのです。年末のセドナで、尊敬するノボのカードリーディングを受けた時に、ずっと我慢していた涙がこぼれてしまいました。「さつきの人生に、今までもこれからも、一度も失敗はないんだよ。」その言葉に拒絶反応が起こって、私は強く反発しました。「私の人生は失敗だらけだもん! 子供達に大事な父親を取り上げてしまったし、子供達を幸せにしてあげたいのに、 いつも苦しめてしまうような失敗ばっかり・・。 私は沢山失敗して、沢山大事な娘を傷付けた。失敗ばっかり!」自分に怒りを向けながら、涙がポロポロこぼれました。ノボはそんな私を、まるで神父様のように慈愛の声で諭してくれました。「さつきのその想いは、母親がみんな持ってる痛みなんだよ。 子供達が今までさつきと一緒に体験したことは、何一つ無駄にはなっていないよ。 今までの体験が、これから彼女達の役に立っていくんだよ。 さつきは何も失敗していないよ。」彼の幼少期も、母親との確執で壮絶な体験をしたことを、ゆっくり話してくれました。それでも、どんなに辛い仕打ちを母親から受けても、子供の頃のノボの心の中には、母親を恨むといった知識が全くなかったそうです。成長して、いろんな心理学の偉人の書物から、「母親からの影響が強くて自分は苦しんでいる。」と言う理解をするようになり、今の苦しみは自分のせいではなくて、母親のせいだと解釈し、それから母親を恨むという無駄な知識を作り上げたのです。でも、今は神聖な想いの中に生き、母親を恨むという意識は自分の神聖な中に必要ない無駄な感情だと気付き、手放してしまったこと。そして、今は子供の時のように、無条件で母親をとても愛しているときの自分に戻ったこと。その話を聞きながら、いつのまにか私は自分と娘ではなく、自分と自分の母親に置き換えて聞いてしまっていました。沢山、沢山涙がこぼれていって、沢山沢山いろんなものが溶けていくのを感じました。今日は次女・真衣花の成人式。ノボが養女にしたいとまで言って愛してくれた真衣花の成人式。(余談ですが、その前にノボ、先に私の老後を真剣に心配してください! 真衣花のことより私のパパ、パートナー先に見つけてください!)私が成人式に着た振袖を、真衣花に着せてあげました。彼女の髪と着付をセットしてもらいに、早朝二人で美容院を訪れると、お店の人たちが口々に、「お母さん、本日は成人式おめでとうございます!」と祝福の言葉をかけてくれました。意外だったわ・・・。私がおめでとうと祝福してもらえるの?私におめでとうの言葉をかけてくれるの?真衣花じゃなくて?それでなくても人より数倍弱く出来てる涙腺が、もう既にうるうる状態です・・・。そうなの、いろいろありました!でも耐えたわ、頑張ったわ!だから私におめでとうと言ってくれるのね(T^T)みんなありがとーーーっ!慢性涙腺軟弱母親・・・。今日我が娘に着せる振袖を、私が母に買ってもらって初めて着たお正月は、私のお腹の中には、長女・優花が既に宿っていて、着付はとても苦しかったです。結局成人式の日は出席できずに、激しいつわりと戦っていました。でも、私の中に、私の分身が、沢山の母親の中で私を選んでくれたと思うと、そのお腹の中の魂に愛されている至福感が、私を誰よりも幸せ者にしてくれました。そんな事が昨日のことのように想い出されてきて、娘の着付を待っている間、ずっとウルウルを我慢しながらとまどっていました。長女・優花の成人式は、私は高熱を出しながら美容院や写真屋さんへ連れて行ったりで、正直、意識もうろうとしながら過ごした成人式だったので、ほとんど覚えていないと言うか、あの後ぶっ倒れたことしか覚えていません・・・。だから今回は体調は元気なので、いろんな記憶が蘇ってきて、感慨無量の状態です。でも、私の振袖をちゃんと着せてもらって出来上がった真衣花をみたとき、私は意外にも、泣かずに笑ってしまいました。「今日やっと、これでやっと娘二人を成人させてあげれたんだーーっ」と、なんだかとても清清しくて、とても嬉しい充実感が湧いてきたのです。ずっとヘラヘラ笑ってる自分が頼もしくて、ちょっとは強くなれたかなぁ!と内心安心しました。そして写真スタジオ、成人式の会館まで、私の両親や妹家族、まるでお祭り騒ぎでやってきてくれみんなで祝ってくれました。全てのイベントが無事終了し、私は友人達とはしゃぎまわってる娘を置いて、一足早くとっとと帰って仕事を終えて、ホッとしていると、父が大きな重箱を持ってきてくれました。その重箱の中には、私と娘が大好きな母手作りの草餅がいっぱい詰まっていました。父の話では、母が私達に成人式の日に食べさせてあげたいと、ずっとあちこち歩き回ってヨモギの葉を摘んでいてくれたそうです。そしてその重箱と一緒に、桜の綺麗な模様の封筒が添えてありました。それは、母から私に宛てた手紙でした。父が帰ってから、(何かと入用だったから、おこずかいでも入ってるのかしら~~!)と、いやしい気持ちで封を開けました。おこずかいは入っていませんでした。(笑)見慣れた母の字を何気なく目で追いかけました。《色々なことがあったけど、今日は真衣花の成人式おめでとう! これからは優花も真衣花もそれぞれの人生を進んでいくことと思います。 さつき、本当にお疲れ様、そして、ありがとう。 今度はさつきが自分の人生幸せやよ!と、笑って生きている姿を見せてね。 さつきは最近良い顔をしています。 まだまだ幸せ実らせて、そのままずっと綺麗な心で笑って居てね。 心からあなたを愛しています。母より》びっくりしました。途中から字がぼやけて読めなくなりました。(ドライアイではなくて・・・)折角娘の前で泣かなくて済んだのに、母親に泣かされるなんて・・・やっぱりおかーちゃん許せない!初めて母の字で読んだ、愛していますの言葉。初めて母の字で触れた、愛していますの響き。ぼやけて読めない文字を見ながら、今までずっと忘れていたことが想い出されました。大嫌いな母と会いたくなくて家出を繰り返すたびに、プライドの高いハズの母が私の友人宅を周り、「娘の居場所を教えて下さい。」と頭を下げて歩いていたと友人に聞いたとき、そんな母に、私はみっともないことするなと叫びました。みっともなかったのは私です。夜もみんな寝静まってから帰る私の為に、毎晩おにぎりとかをテーブルに何気なく置いていてくれていました。そのおにぎりを、私は反発してゴミ箱に捨てたこともあります。神様のバチが当たって、しょっちゅう口内炎ができていました。結婚してから、ずっとハガキでいろんな料理の手書きレシピを送り続けてくれても、私の方が料理は上手だからと読みませんでした。だからヨモギの草餅、今も私は作れません。母は私よりも先に、そんな私を許し続けてくれていたのに私は許してなかったのです。母は私よりも先に、そんな私をずっと認めてくれていたのに私は認めていなかったのです。母は私よりも先に、ずっと私を愛し続けていてくれたのに私が受け入れなかったのです。セドナでノボに泣きながら訴えた痛みと後悔は、きっと私の母と同じ痛みと後悔なんだと気付きました。今日は末娘の成人式。彼女が大人になった祝福の日です。私も今夜母のお陰で、娘と一緒に大人の娘として手放します。娘達に対する子離れできない執着心と・・・、母に愛してると言えない執着心。降参しますから、本当にずっとずっと強気で頑固で、これからも憎たらしい事言って、元気に私を怒らせてください。私の前で、絶対愛していると言わないでください。私がどんなに泣いても、絶対褒めないで叱ってください。ごめんなさい・・・。ありがとう。母に届けませんが、成人した私からの感謝状です。ノボが最後に言った言葉が思い出されました。「母親を愛していない子供は居ないんだよ・・・。 子供を愛していない母親は居ないんだよ。」今日、成人式を迎えられた皆様、そして、その皆様をいろんな不器用な表現で、精一杯愛し育てられた素晴らしいお母様、お父様、本当に本当に、おめでとうございます!
2008.01.14
コメント(10)
新年明けましておめでとうございます。皆々様、昨年は本当にお世話になりました。皆さんに戴いた沢山の素晴らしいご縁と素敵な笑顔と、そして暖かい優しさの中で、私めは日々幸せを感じながらの一年を過ごさせていただきました。心から感謝しています。今年も昨年と変わらず、日々出逢いを大切に、日々「今この瞬間」を大切に、毎日を大切に、皆様と共に前進してまいりたいと思っております。これからも、どうぞ末永く宜しくお願いいたします。で、年明け早々忘れてた・・・我が家に居るもう一人のアイドル、彼女は今年の主人公だったわ。我が家の貴重な男子・咲太との微妙な関係の彼女。長女・優花が、寂しがり咲太の為に、一年前連れて帰ってきた女の子。「さぁ、咲太くん!お友達連れてきてあげたよ~!」と彼女の手のひらから現われた、天使みたいなちっちゃい麗しのお姿。本当に天使みたいな可愛さだったので、名前は、「ちっちゃいけど大天使アリエルー!」に即決定☆それにしても・・・、いくら子供の時からトムとジェリーが好きだったからって、ネコの咲太になんでねずみのお友達連れて帰ってくるのか・・・優花の発想が大胆すぎる。お陰で、今も彼女が部屋中散歩する時は、誰かが咲太を厳重体勢の監視の下行われます。そんな日々緊迫したVIP待遇の空気の中で、彼女は全く臆することなく、新年も無邪気なポーズで私達を癒してくれてます。咲太くん・・・、あなたの本能を抑えて、どうか今年も仲良くしてあげてね!(無理なお願いですか?)
2008.01.04
コメント(1)
全2件 (2件中 1-2件目)
1