ふっくら。心ふっくら。2012.02.19赤塚植物園
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(C)あっこ森
吉見百穴への遠足。
確か小2の頃の遠足だったと思う。
担任の佐藤タケコ先生から
「遠足は吉見ヒャッケツに行きます。」と
教えてもらって
遠足のしおりが配られた。
小2の私たちは
「吉見百穴の遠足のしおり」を手にして
「先生しおりが、間違っています。
吉見ヒャクアナになっています。」
と声を上げていた。
すると佐藤先生は、
「百穴と書いてヒャッケツと読みます。」と
私たちに説明してくださった。
小2の私たちの心を掴んだ
“ヒャッケツ”の響き。
「百個ケツがあるんだって。」
「え~百個のおしり。」
「お尻が百個あるのぉ。」
もうみんな、ヒャッケツに夢中。
先生が一生懸命、『吉見百穴』の
説明をしてくださっているのに
みんな心にお尻百個が並んだ
観光地のことを思い浮かべて
キャッキャッと騒いでいて
まったく耳に入らなかった。
遠足当日も、吉見ヒャッケツが
いったいどんな場所なのか
期待を膨らませて出かける。
駅からずいぶん歩いてやっと
たどり着いた吉見ヒャッケツ。
なのに壁一面に、洞穴がずらり。
お尻は何処にもない。
ある意味、期待はずれ。
やっと掘られた穴がある
遺跡であることを知る。
「この穴はどうやってできたの?」
事前の先生の説明は
綺麗さっぱり無かったことになっていて
始めからの質問攻撃が始まる。
まさかの大昔の人が
掘った穴だっていう事実に
小2は小2なりの太古のロマンを感じる。
ご先祖がいなかったら私たちの命がないって言う
先生の言葉が急に重く感じられて
大迫力の横穴の数に圧倒される。
古墳時代後期の横穴墓群の遺跡は、
住居説と墓説と色々論争もあったそうだ。
どうして、このことを急に思い出したかって言うと
アーサーさんと戦争の話になり
東京大空襲や熊谷大空襲の話になり
どうして、熊谷だけが大空襲の対象になったかという話の中で
実は、この「吉見ヒャクアナ」の地下に軍需工場があって…
という話になった。
太平洋戦争中、この岩山の地下に
軍需工場を建設するため、
その出入口として岩山の最下部に大きなトンネル
(直径3メートルほど)が3本掘られた。
この際、元から存在していた横穴が
数個崩されて消滅している。
祖先が作った遺跡を
戦争という理由で踏みにじった行為
そのことに、もったいないというか
歴史的な遺跡を壊してしまうことを
小学生なりに考えさせられたのを覚えている。
アーサーさんの口から出た
「吉見ヒャクアナ」の響きに久しぶりに触れて
「ヒャッケツ」で盛りあがった
小2の私たちのあのクラスのことが
鮮明に思い出された。
あとから調べてみると今は、
どちらの呼び方も混在していて
どちらもいいみたい。
小2にピッタリな呼び方は
どう考えても「ヒャッケツ」。
そのおかげで一生忘れられない
インパクトのある旅になったのだから。
ヒカリの春2012.02.19赤塚植物園
posted by
(C)あっこ森
写真は2月19日に赤塚植物園にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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