MOTOの映画三昧

MOTOの映画三昧

2006.12月の映画

★武士の一文★



武士の一文1


製作年度 2006年
上映時間 121分
監督 山田洋次
出演もしくは声の出演 木村拓哉 、檀れい 、笹野高史 、小林稔侍 、赤塚真人 、綾田俊樹

山田洋次監督作品のシリーズ最後というものだが、これまでも今回のものも全てになぜかシックリくるものだった。
質素、素朴、人の心…などが心の中になつかしさを思い出させる仕上がりとなっているのかもしれない。
木村拓哉と壇れいの夫婦もなかなか良かったのと、二人に仕える笹野高史のユニークで味わいのある役どころが何とも言えない。
「たそがれ清兵衛」は印象に残るものだったが、それに続く今回の作品がストーリー的には良く仕上がってきたと思えた。
木村拓哉が演じるものにはこの時代劇においても気持ちの入りようがよく伝わるものだけれど、ブログを作るうえで画像を出してもらえないのが残念。

今年はとうとう大晦日まで映画まで鑑賞することができ、この映画で今年を締めくくれたことも満足だ。
来年は今年ほど観ることは無理だが、その分吟味して印象に残る映画三昧の年にしたい。
この「映画三昧」にコメントを下さった方、立ち寄っていただいた方本当にありがとうございました。
来年も映画で盛り上がりましょう。






★リトル・ミス・サンシャイン★






リトルミスサンシャイン1

リトルミスサンシャイン2


製作年度 2006年
上映時間 100分
監督 ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス
出演もしくは声の出演 グレッグ・キニア 、トニ・コレット 、スティーヴ・カレル 、アラン・アーキン 、ポール・ダノ 、アビゲイル・ブレスリン

アリゾナからカリフォルニアへ向かうハイウェイを走るオンボロのミニバン。
広大な風景に家族6人が乗り合わせる黄色いミニバンが温かさと親近感を感じる映画。

家族はそれぞれバラバラで苦悩や、病気などを抱える状態の一家はびっ子ミスコンの出場がきっかけで旅に出る。
数千キロの距離を目的地、カリフォルニアまでの旅の中、家族にさまざまな出来事が起き、それがオリーヴのコンテスト出場の目的のために徐々に変わっていく。
それに旅の途中での突然のお祖父さんの死…。
このあたりはやや流れとしては飛び過ぎか、という感じもしたが。

めがねに小太りで天真爛漫のキャラのオリーブをみんなで応援していくうちに家族はまとまっていく様子が分かりやすい。

感動あり、笑いありで心温かくなる作品に仕上がっていてこの時期に観たものとしてはきっちり締めくくったという感じだった。
なんと言っても車で旅をするシーンは観た風景や温かい空気を感じて、さも一緒に旅をしているかの気持ちにさせてくれるのももう一つお徳。



★敬愛なるベートーヴェン★



敬愛なるベートーヴェン



製作年度 2006年
上映時間 104分
監督 アニエスカ・ホランド
出演もしくは声の出演 エド・ハリス 、ダイアン・クルーガー 、マシュー・グード 、ジョー・アンダーソン[俳優] 、ビル・スチュワート 、ニコラス・ジョーンズ

ベートーヴェンと彼の写譜師になったアンナとの師弟関係を物語る、不思議な気持ちの結びつきに、時にはユニークに時には熱烈な音楽に対する感情を表現する。
時代からもペンで写譜するインクの匂いが漂ってくるようななんともぬくもりを感じる。
難聴のベートーヴェンをサポートするアンナのコンサートシーンは不思議な二人の関係を見事と言わせるほど楽しませてくれた。
作曲時のベートーヴェンの耳に取り付けた集音装置はなかなかアイディアもので、感情をむき出しにして、熱い彼にしては可愛らしいとも思える部分。
ベートーヴェン(エド・ハリス)と美しさのアンナ(ダイアン・クルーガー)の関係もストーリから、おもしろいキャスティングだと思った。
数多い有名なクラシックを聞くことが出来るのもこの映画の特徴でその部分でもお得感が十分だった。


★硫黄島からの手紙★



硫黄島からの手紙


製作年度 2006年
上映時間 141分
監督 クリント・イーストウッド
出演もしくは声の出演 渡辺謙 、二宮和也 、伊原剛志 、加瀬亮 、松崎悠希 、中村獅童


第二次世界大戦末期、硫黄島を死守せよとの命を受け、過酷な環境、水や食料、武器の補充もない日本軍は圧倒的勢力のアメリカ軍に追い詰められていく。
前作「父親達の星条旗」はアメリカ側から見たものに対し、今回は日本側の視点となっている。
前作では、ややアメリカよりの表現にこの手の映画はどうしても偏ってしまう作り方になるかと、不満もあったが、今回を観てアメリカ側にも戦争の理不尽な行動があった…という部分も出ていた。
主演の渡辺謙は権力を前面に出す司令官とは一味違う、理知的で冷静な人柄を存分に出していた。
ここでも好感度アップの役どころだった。
いずれにせよ、この戦争で双方の犠牲者は多数にのぼり、この悲惨な闘いをもう一度認識させられた。
観客の中からは当時を思い出しながら見入っている高齢の人もいて、時々言葉が出ていた。





★007/カジノ・ロワイヤル★



007-2

007-1



製作年度 2006年
上映時間 144分
監督 マーティン・キャンベル
出演もしくは声の出演 ダニエル・クレイグ 、エヴァ・グリーン 、マッツ・ミケルセン 、ジュディ・デンチ 、ジェフリー・ライト 、ジャンカルロ・ジャンニーニ


歴代ボンドの中では、少しバタ臭さを感じる今回のダニエル・クレイグ。
ブルーの瞳が売りらしいが。
全体には楽しめた映画、自慢の愛車、アストンマーティンDBSがもっと活躍するかと思ったが、追跡シーン半ばであえなく自滅は少々あっけない。
すさまじいカーチェイスを期待したが…。
冒頭の走りのシーンでは逃げ役の方に分があった感がした、技も巧みに出ていたしかっこよく逃げていた。
カジノでの駆け引きで追い込まれる…より、エヴァ・グリーンとの関係が気になるこころで、かなりじらされるが…。
エンディングを観た感じで、さらに続くと思わせるがもっともっとアクションにも期待したいかな~。
しかしドキッとするシーンが飛び出したり展開は良かったので、楽しめました。


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