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ミッドナイトドリーム
取引所の日々の泡風呂敷―PART8
僕に取ってミューはとても大きな存在。
しかも、時々、ミューはお母さんになったり、
お姉さんになったりするから
僕ごときにミューがアップアップするなんて
僕としたら信じがたい。
逆らおうと思えば
ミューは何時でも逆らうことが出来るって
僕は考えてる。
そんな状況だから
ミューは僕に向って頻繁にイエローカードを切る。
幾らイエローカードを切られても
僕はその原因がまるで分かってない。
何て扱いにくいむら気な女なんだ、
とか、僕は思ってる。
僕は可愛くて、愛くるしくて、初々しい女の子を
言葉巧みに部屋に連れ込んで悪戯してる気分。
こんな初々しいミューは
ミューに取っても初めてなんじゃないだろうかって
僕は感じてる。
僕専用のミューは
紛れのない男の純情と誠実さを期待できる。
『私、処女だったら良かったのに』
ミューがそんな風に感じたってことは
処女のまま僕と恋に落ちて
僕の抱き方しか知らずに僕に抱かれてるミューが
ミューの心の中に存在してるって事で
美しい妄想は美しい現実を作ったりする。
でも、ミューの精神は初々しくても
ミューの体は開発されてる。
ミューは困りきってる。
変態で助べえ親父の僕は大喜び。
僕にたっぷり堪能された初で純なミューは
これから僕の指で行きまくらされる。
鳴こうが喘ごうがミューが僕の指に逆らえる訳がない。
その時が近づくと
どうしていいか分からないミューはパニック。
「愛してる。愛してる。愛してる」
僕の指にミューが突然叫び始める。
おお!!
ミューに愛を宣言されて、正直、僕はうれしい。
「愛してる、あっあっ、あい、して、あっ、うーん」
一度目の失神。
すぐに二度目。
そして、三度目。
僕は心の中で数を数えてる。
喋らせると面倒だから
喋る機会を与えないで行かせちゃえ。
意識を取り戻したミューは
自分の中に力強い僕の指を感じただけで
絶望の声を上げる。
「いやーん、愛してる、愛してる、ああん、あい」
意識を取り戻したミューが
必死の抗議活動を試みようとしてる。
僕はミューに優しく寄り添うとミューの目を見つめる。
ミューは僕の優しい雰囲気に期待してる。
「ミュー、『愛してる』は?」
「あっ、いや、愛してる、
愛してる、あいし、ああん、てるーっ」
猫にマタタビ。
ミューには僕の指使い。
それでも何とかミューは僕を説得することが出来て
やがて僕は暖かいミューの中。
魔物が住んでるにも関わらず、珍しく力強くタフな僕。
僕の下でミューが
予想外に逞しい僕の物が与える快感から逃れようと必死。
最初の内こそ、そんなミューを楽しんでた
変態の助べえ親父の僕だけど
これはちょっと洒落にならない。
ミューは本気。
仕方ない。
このまま行かせてしまったら後でどんな言い訳も出来ない。
僕は体から闘争心を消す。
僕の思いは即座にミューに伝わる。
逃げることに懸命だったミューが一瞬で僕に戻ってきて
心と体で僕に飛びつく。
「キスして」
艶やかなミューの掠れ声。
僕はミューにキスする。
「愛してる。ミュー、貴方を愛してる」
キスしたまま、僕の口の中にミューが言う。
あっ、これはミューが行くって宣言じゃないよ。
行くのは僕の方。
「ミュー、行くよ」
「うれしい。うれしい。
出して。一杯出して」
抱かれた後のミューは純度百パーセントの蕩ける蜂蜜。
ミューが溢れさせてるオーラの甘く官能的なこと。
一体、このミューの何処から
イエローカードが出てくるんだろう?
-98-
僕が不思議でならないのはペナルティが開けると
ミューが平気で生でさせる事。
この辺の心のバランス、僕にはとんと理解できない。
僕は突然突きつけられる
イエローカードその物が理解できないんだから
ミューの心のバランスが理解できなくて当然なんだけど。
僕がミューの何かを逆なでしてまで
僕のやり方にこだわってるのは相手がミューだから。
ミューを普通の女の子の積もりで扱ってると
すぐにとんでもないことになる。
僕は本能的に分かってる。
僕に征服されたがってるミューと
必死でそれを阻止しようとしてるミューがいる。
僕はそのどちらも手なづけないとならない。
手なづけるだなんて、女の子を動物の様に扱うなって?
動物だよ。
事、ミューに関してなら。
女の子のミューと動物のミュー。
僕はそのどちらも僕の支配下に置かなければならない。
『私、男に抱かれた位で
どうにかなるような女じゃないよ』
シーラがタイガーならミューはもっとまったりしてる。
からすの濡れ羽色の艶やかで悩ましい黒豹。
『それにセックスなんて
貴方が思ってるようなものじゃないわ』
この点に関してはミューは今の所、
僕に見解の補修を迫られてる。
チャック・ベリーが居なければ
『ロックン・ロール』は
良く有る商用の単語の一つに過ぎなかった。
でも、ミューの前から僕が居なくなれば
ミューは堂々と宣言できる。
『ほら、御覧なさい。
セックスなんて
貴方が思ってたようなものじゃなかったでしょ?』
僕は最初から後ろに川をしょって、橋を落として
命かけて掛かってるから何とかここまで来れた。
もし、普通の恋愛のつもりだったら
他の男たちと同じように
とっくの昔にミューの魔力に翻弄されてた。
ミューを相手にしてると
クレオパトラがアントニーに何をしてたか良く分かる。
彼等は最初から同格だけど僕は平民、ミューは女神。
平民の僕が最初からアントニーの様に
気高く振舞えるわけがない。
ミューは分かってる。だからミューの僕の扱い方は
お子様コース、教育過程付きなんだけど。
僕達が重大な局面に直面する度に、ミューは僕に
二つか三つの選択肢の中から一つを選ばせる。
それらは見分けがつかない位とても良く似てる。
けど、本質的には全くの別物。
僕がそこに気づくかどうか。
選択肢の中から選ぶことを繰り返してる内に
僕は段々こつを掴めるようになって来てる。
僕は男が生まれながらに持ってる
男のどうしょうもなさみたいな物に気づかされては、
それを捨てさせられてる。
最初は赤ちゃんレベルだった僕も
次第に小学生レベル、中学生レベルに成長してってる。
予期せぬ状況から振って沸いた僕には難し過ぎる問題に
僕が誤答してもミューは見て見ぬ振り。
僕がミューなら正解を教えた上で
どうしてそうなるかしっかり解説するんだけど
ミューはただ何事も無かったように無視するだけ。
-99-
値動きの操作にリューが加わったから
折角分かりやすくなってた値段の重さが
すっかり混沌としてる。
リューが加わったと言っても実際に打ってるのは爺さんで
ミューもブラッディ・マリーも爺さんの弟子だから
まあ、やり難いったらない。
囲碁の名人戦の棋譜を読まされてるようなもの。
読みたくない、そんな物。
だってあれ読もうとすると頭が痛くなる。
リューが盛んに僕に会いたがってる。
色男は辛い。
ぷっ。
実際はリューも名人戦の棋譜なんて読みたくないのさ。
で、画面を眺めながら語れる相手となれば
僕しか居ない。
でも、僕がリューと同じ机で打ったりなんて出来ないって
リューは分かってる。
ミューがそんな事、許す訳ない。
それでリューは新作に精を出してるらしい。
そうだよね。
何か別に心惹かれるものがあるなら
とても一日、画面を凝視して暮らせない。
ミューはこの所あまり外に出てこない。
ブラッディ・マリーとか爺さんとかアイスマンにしたら
画面の中にミューを生き生きと感じられるから
とてもミューを離しちゃくれない。
何の事はない。
彼等、この事態を楽しんでる。
それでもミューは僕の事が気になってたらしくて
僕が余り退屈しすぎないようにギターを一本買ってくれる。
「貴方が何時か言ってた
しゃっくり・苺さんがデビューした時持ってたのと
同じギターだからね」
「チャック・ベリー」
「そう、その、しゃっくり・苺。
これで三日は持つと思うわ。
ギター買ったらおまけで
リペアマンが一人付いて来ちゃったんだけど
貴方、要らなかったらオークションで処分しちゃって」
で、僕はオークションでリペアマンを処分しちゃう。
たいした値段は付かなかったけど
給料を払うことを考えたら御の字。
お前、リペアガールだったら処分しなかっただろうって?
うーん、それだよね。
今の僕なら軽い気持ちで浮気が出来る。
でもね、僕がそんな気分になれるのはミューが居るから。
もし僕にミューが居なかったら
僕はとてもそんな気分になれない。
で、僕は画面そっちのけで一日ギターを弾いてる。
流石だね。とてもご機嫌な音。
ミューがちょこっと外に出てきて
埋め合わせに今度の土曜日は昼間からデートしましょうって。
うわーっ。
土曜日は市場が閉まる。
僕はルーレットの事なんて考えなくてすむ。
以前は月曜に市場が開くのが待ち遠しかったんだけど
僕はもう以前の僕じゃない。
ミューが居るなら土曜の昼下がりは宝石箱。
それにしても惚れ惚れとするミューのファッション・センス。
僕は何度も何度も、ぼんやりとミューに見惚れてしまう。
でも、ミューに見惚れるのは僕だけの癖でもないみたい。
すれ違う男達は必ず足を止めてミューの後姿を見送る。
女の子達もお喋りをやめて憧れの視線。
♪君は銀の炎のように燃え盛る山頂の女神
♪君は美と愛の集合体
♪君はヴィーナス。
秋ナスは嫁に食わすな。
山頂の公園はひだまり。
僕がぼんやり見ほれて動かないから
ミューは恥ずかしそうに僕に歩み寄って僕の腕に腕を絡める。
「幸せになろうね」
ミューの柔らかな声が
ミューの柔らかなオーラの中から聞こえてくる。
-100-
まるで美しい一編の詩の様に一日の景色は流れて
イン・ザ・キングダム・バイ・ザ・シー
淡く透ける幸せのベールと
寄せては返す美のさざ波に包まれながら
僕達は静かに夜に紛れ込み
この美しい一日を
それにふさわしいピリオドで締めくくるべく
やがて僕達は
僕の部屋が有るだろう方角に向って歩いてる。
薄暗さが心地よい夜の小道。
あたたたたっ。
ミューが怒ってる。
敵もさるもの。
ここで喧嘩を仕掛けられたら僕は手も足も出ない。
どんどん怒りにのめり込んでくミューと並んで歩きながら
僕はこの不意打ちを何とか上手く乗り切らなくちゃって
焦りまくってる。
前方に洒落た喫茶店。
店の中から楽しそうな光が外の闇に漏れてる。
僕は取りあえずミューをそこへ誘う。
こんな事でもなければ入ったりはしない店。
中は中々いい感じ。
僕の素直な感想に店はどうでも良さそうに答える。
♪ありがとね。これからも、又、よろしくね。
入り口近くに座ってる三人連れの男達の視線が
一瞬でミューに張り付く。
ここで話すのはうっとうしい。
僕はミューを連れて中に進む。
ミューは怒ってる。
高校生のカップル。
男の方がぽかんとした表情でミューを見てる。
あらららら。
健全な青少年にミューの様な女の子を
長時間見せつけたりすればマン法に引っかかる。
僕は更に中に進む。
ミューは早く席に座って
怒りをぶちまけたいって考えてる。
大学生の女の子の二人連れがレポートを書いてる。
ここならいい。
席に着いた途端、堰を切ったように怒りだすミュー。
僕は必死で説得にかかる。
永遠とも思える時間が過ぎた。
(さて、誰の口癖でしょう?
答はこのページの下方にあります)
とうとう、僕は気づく。
ミューは説得される気なんてない。
うーん、参った。
やがて、僕の中で結論が出る。
言葉じゃ不可能。
抱いてしまえばミューは素直になる。
それしかない。
「ここじゃ話せないから部屋に行こう?」
「ここで十分。さっ、話して」
やがて僕は部屋に行こうとしか言わなくなる。
ミューがなんと言っても僕の答えは
「うん、分かった。
だから、部屋に行こう?」
「あんた、馬鹿じゃないの?
さっきから部屋に行こうとしか言えないじゃないの」
「うん、だから、部屋に行こう?」
ミューが思いっきり僕を馬鹿にしてる。
僕は馬鹿にされようが何されようが
部屋に行こうと繰り返すのみ。
永遠とも思える時間が過ぎた。
(答えはトリイ・ヘイデンでした)
「部屋に帰ればちゃんと説明できるのね?」
とうとうミューが折れた気配。
僕は思いっきり頷くと
即座にレシートを持って入り口に向う。
さて、僕に出来るだろうか?
何がって?
無理やりミューを抱くこと。
ミューは体は大きいし、グラマーだし、セクシーだし
ウエストは嘘みたいに細いけど鳩胸だし。
悩んでなんていられない。
もし、上手く運べなかったら僕達は終わる。
ミューをなくしたくないなら
絶対に成功させないとならない。
僕は僕から離れて歩いてるミューの姿を見つめる。
出来るかな?
こんな事ぐらいで持て余してたら、
とてもミューを自分の女になんて出来ない。
僕達は車に乗らなくちゃならないんだけど
ミューは右手を高く上げて
指を鳴らそうなんて考えてない。
僕が同じ事をしても同じ効果はあるんだろうか?
ミューの冷たい横顔。
タクシーにしよう。
僕から離れて立ってるミューの彫刻のような冷たい横顔。
頑張れ → 自分。
タクシーの後部座席。
ミューは僕から離れて座ってる。
ミューの体が僕に触れてないなんて初めて。
頑張れ → 自分。
僕は緊張しまくってる。
外からの光が縞模様でミューの美しい顔の上を滑ってる。
冷たい表情だとミューが美人だって良く分かる。
何時もは「可愛い」が「美人」を押しのけてる。
僕は緊張しながら幸運を願ってる。
僕には是非ともそれが必要。
タクシーが交差点に進入して大きく左折する。
それにタイミングを合わせて
ミューが僕の体に寄りかかって来る。
暖かくて柔らかいミューの肉体。
僕は安心でふにゃふにゃ。
部屋に着いた途端、ミューが可笑しそうに笑う。
「やっちゃえば言う事を聞くと思って
あんた、お部屋に連れ込もうと必死だった」
なんだ。見抜かれてた。
僕も可笑しそうに笑う。
「そうだよ。
僕は君をなくしたくない」
暫く可笑しくてたまらなそうに笑ってたミューが
不意に真顔になって僕を見つめる。
つくづく感心したようにミューが言う。
「あんた、私の扱いが上手くなった」
「僕もそう思う」
笑顔で答えながら
僕は自分のレベルアップを感じてる。
みっともなくても、馬鹿みたいでもいい。
ミューを相手にしたら、なりふりなんて構ってられない。
『お前を絶対なくしたくない』
僕の心に有るのは何時もそれだけ。
-101-
ミューが僕の胸に崩れてくる。
「ねっ、ミューの事、離さないで。
何があっても絶対、離さないで。
もしミューが貴方から離れようとしたら
殴ってでもいいから、連れ戻して」
「もし、そうする事がミューの為だと思ったらね」
「いいの。貴方は何も考えなくていいの。
ミューはあなたの傍が一番いいの。
だから絶対、連れ戻して。
ねっ、絶対、連れ戻すって言って。
もっとしっかり言って。
必ずそうするって約束して」
「ああ、約束する」
ミューは僕にたまらなそうに情熱溢れるキス。
キスに喘ぎながらミューは混乱してる。
今、ミューの心に居るのは
『僕に支配されたい』ミューの一派。
ミューはさっきまで
『僕に支配されたくない』一派に心を独占されてた。
ミューの心から締め出しを食らってた
『僕に支配されたい』一派は
何か手を打たないとやばいと感じてる。
ミューは僕にキスしながら、ミューを僕ので
とんでもない位感じさせて欲しいと哀願してる。
ミューはとても過激な言葉を使って僕に哀願してる。
ミューの気持ちがすっかり僕に伝わるように。
ミューが僕を立たせる。
ミューが僕の下半身を脱がせる。
ミューは僕の物の前で息を荒くしてる。
「ねっ、命令して」
僕は意味が分からず不思議そうにミューを見る。
「やれ、って、命令して」
僕はミューのリクエストに答える。
「うれしいーっ」
ミューが大喜びで飛びつく。
ミューが盛んにもっと威張らなければ駄目と言ってる。
うーん、そう言われてもね。
「私を貴方のこれの奴隷の様に扱ってよ」
いや、奴隷は僕で。君は女神。
「あんたが威張らないと、私に負担が掛かる」
なら、仕方ない。
僕は言葉だけ、威張ってみせる。
それではミューの思っている様ではないらしい。
ミューはもっと僕に支配されないとって感じてる。
「ねっ、ミューを貴方のこれの奴隷にして。
ミュー、貴方のこれの奴隷になりたい」
僕も何時かはそうするつもりだけど、未だ、力不足。
でも、ミューは先にその状態を手に入れて、
足りない分は後からローンで済ますつもりらしい。
それがミューの望みならそうするさ。
僕は女の子を苛めるのは大嫌いだけど
マゾの女の子を苛めるのは大好き。
僕はSじゃない。
ただMの女の子を苛めるのは本能的に好き。
「じゃ、テストしてあげる。
テストに合格したら、ミューを僕のの奴隷にしてあげる」
「そんなのやだ。
絶対、奴隷にしてくれるんじゃなきゃ、やだ」
ミューに取ったらそれはとても大事なことらしい。
ミューに取ったらと言うより今のミューの心を占領してる
『僕に支配されたい』一派のミュー達に取ったら。
「大丈夫。こいつは優しいからミューが一生懸命にやれば
きっと奴隷にして貰える」
ミューは一生懸命なんだけど、
本気のミューは哀れなくらいたどたどしい。
「何か、普通の女の子みたいだな」
「違う!違う!違う!」
多分、原書には、no!no!no!って書かれてる。
お前、前にも同じこと書いてるって?
うん、これをリフレインって言う。
リフが雨のように繰り返される。
効果を確認したい人は、実際に
♪リッスン・ツー・ザ・リズム・オブ・ザ・
フオーリン・レイン
降る雨のリズムを聞きなさい
間違ってもさんさんと降る日の下で
レインコートなんて着て立っていてはいけません。
それと同様にアビードーロの交差点を裸足で歩いて
その姿を写真に撮ったりしてはいけません。
思いっきりダサいです。
ミューは何とか僕のの奴隷にして貰えて大満足。
ミューはうれしそうににこにこしてる。
でも、ミューは間違えてる。
僕はこう言う事に慣れてないからって甘く見てる。
で、ミューは思いっきり思い知らされて、とち狂って
メロメロに蕩けちゃってる。
♪飾りじゃないのよ、言葉は、アハッハー。
で、ミューはかなり困り始めてる。
だって、恥ずかしいでしょ。
それの奴隷なんて。
でも、僕はいずれそうするつもりだったから
ミューの逃げ道に凱旋門を立てて、
その扉をバタンと閉めてしまう。
幾らなんでも、そこまでは、
とか感じながら、ミューはうれしい。
ミューもいずれ、そうなるつもりだったんだから。
-102-
僕達はミューの予想を遥かに超えてる。
ミューは幸せのど真ん中。
僕の事がどんなに好きか、さっきからミューはそればかり。
でも、今の僕達に言葉は要らない。
ミューが裸なのも忘れて僕に向って身を乗り出して
ミューがどんなにうれしいか僕に訴えようとしてる。
すっかりハイなミュー。
ミュー、もっと心の真ん中で
じっくりと、今の二人を感じあおうよ。
僕は僕の目の前に誇らしげに存在してる
ミューの乳房に静かに手を延ばすと
それを手のひらで優しく揉む。
僕の手のひらの感触に
ミューは言いたい事を言うのをやめて
うっとりとした表情。
やがて、「気持ちいい」とだけささやくと
ミューは静かに静かに身を横たえる。
僕達二人の心と体が溶け合ってる。
僕は優しくミューの乳房を揉んでる。
僕達に足りないものなんて何一つない。
僕達の間に好ましくないものなんて何もない。
僕達はひとつになって蕩けてる。
やがて僕は、
僕のを握ってるミューの手の動きの変化に気づく。
でも、今の二人に、セックスなんて余分。
ミューの手のたまらなそうな動き。
僕は無視してミューと一つになって蕩けてる。
ミューの手のたまらなそうな動き。
僕は無視。
相変わらずミューは諦めないから
僕はミューの手のひらに腰を使う。
「ああっ、感じる・・・」
やがてミューが声を上げてる。
僕が目を開けると
まるでその時のようなミューの顔も体も
興奮に赤く染まってる。
仕方ない。
僕は静かにミューの上に乗ると静かにミューの中に入る。
僕はほとんど動いてない。
ミューも静かに眠ってるよう。
二人は心も体も二つに分けることが出来ない状態にまで
溶け合ってしまってる。
まどろみのような快感が
下半身から沸いてきて全身に溢れてる。
-103-
僕はとろとろと煮詰まってる極上のシチューとか
ジューシーなジュースとか
フルーテイなフルーツとかを言葉巧みに
表現したいと思ってるんだけど・・・。
そんな感じなのさ。
その時の二人のセックスの味。
柔らかな快感が見事にブレンドされて
えも言われぬハーモニー。
僕の下で、ミューは本当にうっとりと眠ってるよう。
僕はミューを起こさないように気をつけて動いてる。
やがてミューの雰囲気そのままのうっとり柔らかな声。
「ああん、もう、いって」
その時の僕は即座に能動的に動ける状態じゃない。
二人の体が溶け合ってるから
僕は自分をミューから分離しないと
僕一人の意志で動けない。
折角溶け合ってる二人の体を分離するのが
とても難しく面倒に感じられたから
僕は思わず口走ってしまう。
「未だ、駄目だ」
僕がミューに感じてる愛おしさに似つかず
うっとり蕩けてる僕の思いに反して
僕のその声の強い響き。
「ああーん」
僕の拒否の声を聞いた途端、
柔らかく蕩けるようにミューは行ってしまう。
意識を取り戻したミューは気持ちよくてたまらなそう。
気持ちよくてたまらなそうなミューは喘ぎの下から
しきりに僕に行ってくれと哀願してる。
仕方ない。
僕は後ろ髪を引かれながらミューのリクエストに応える。
ミューは僕の快挙を喜んでくれない。
「私、とても幸せだったから行かされたくなかった。
あのまま素直に行って欲しかった。
あんたに支配されたようで嫌だった」
「君はそんな女じゃないだろう?
男に抱かれた位でどうにかなるような
そんな女じゃないだろう?」
「あんたとは違うのよ。
あんたもそれが分かってて、
喧嘩もさせてくれないじゃない」
いや、滅相もない。
僕なんかにそんな力が有る訳がない。
ミューの機嫌が直らない。
僕はとにかく情熱溢れる言葉を次々と並べては陳列してる。
何とかしないと、何とかしないと。
♪僕が欲しいのは、君の笑顔一つ。
♪君の笑顔は、真実、僕を癒してくれる。
「君が傍に居てくれるなら僕は何でも出来る気がする」
下手な鉄砲も数打ちゃ当たる。
どさくさ紛れに、そんな事を僕は言ってみる。
「私が傍に居たら、あんたのする事は一つの気がする」
不機嫌な声だけどようやくミューが反応してくれる。
僕は苦笑い。
「それはその内、我慢できるようにするよ」
「いいよ、我慢できるようにせんで。
私、結構、うれしいよ。
ねっ、明日、来てもいい?」
僕は大喜びで頷く。
-104-
ミューはとても食わせ物。
その日、昼間の間はミューは可憐な乙女の風情。
ミューを見ながらにこにこしてる僕が何を考えてるか
ミューはちゃんと分かってて、
僕のイメージに自分を同化させてる。
種明かしをすると、ミューは可憐に微笑みながら
僕と別れるつもりで居る。
あの時、ミューは
心でも体でも、これ以上ないって位僕を受け入れてた。
絶対の信頼。
『よっ、ブラザー』
そんなミューを僕は
ミューの心に何の配慮もなく冷たく行かせてしまった。
ミューはその時の僕の状態が分かってない。
二人が柔らかくゆれていた時間の長さも分かってない。
ミューは僕がミューを意図的に行かせたと思ってる。
ミューの絶対の信頼を裏切った僕。
鈍い僕にそんなミューの心が読めてるわけがない。
で、僕はミューから思いっきりの復讐を食らう。
その夜、いざその時になると、ミューが豹変する。
僕とミューが大事にしてたミューとは
正反対のミューがそこにいる。
まるで原色の口紅の広告のようなミュー。
タイトでハード。
柔らかさや繊細さなんかとは無縁の性の怪物。
そのミューとミューのした事を考えれば
ミューの裏切られたと言う思いが
どんなに強烈だったか分かる。
僕は見事に復讐される。
完膚なきまでに打ちのめされる。
僕は途中からミューが別れるつもりで居るのが分かる。
じゃなきゃミューはここまでやらない。
復讐を貫徹しようとしてるミューは
ミューがあんなに憧れてた
僕の瞳の中のミューと決別してる。
泣いて馬ショクを切る。
でも、ミューは間違えてる。
僕の瞳の中のミューが真実なんだから
性の怪獣みたいなミューは
僕達にしたら変なミューでしかない。
僕はミューに男として立ち直れないくらい
打ちのめされたみたいなんだけど
ここでもミューは間違えてる。
僕はミューになら何をされても傷ついたりはしない。
うつ伏せのミューのグラマーでセクシーな裸体。
僕はその背中に手をついて
しきりにミューに語りかけるけどミューは僕を無視。
うーん。
奇跡が必要。
僕はミューの背中にコバンザメのように張り付いて
自分の存在を自分の肉体の奥深くに引っ込めてしまう。
ミューの肉体の確かさを感じながら
僕は奇跡が起こるのを待ってる。
永遠とも思える時間が過ぎた。
(この括弧の中を適切な言葉で満たしなさい 20点)
ミューのぴくりとも動かないままの体から
不機嫌なミューの声がする。
「キスして」
僕が首を伸ばすとミューの顔が一瞬動いて
僕達の唇はドッキングに成功する。
「もっと」
僕はリクエストに答える。
「もっと、強く」
やがてミューはキスにのめりこむ。
ミューが情熱的にキスにのめりこみ始めた所で
僕は顔を引いてミューの目を見る。
ミューがとんでもない事をしちゃったと言う反省の目で
僕を見つめてる。
奇跡は起こる。
「ねっ、抱いてくれる?
そして、ミューの事、行かせてくれる?」
「僕に出来るかな?」
「ええ、貴方は出来るわ」
-105-
こんなに分かりやすい事実を僕は未だ認識できてない。
でもさ、生兵法は大怪我の元。
極々、常識的な事だからって、
そんな風に結論づけない方がいい。
もしかしたら違うかもしれない。
僕が認識出来てないのには
それなりの理由が有るのかも知れない。
最初ミューは喜び勇んで僕を受け入れてたけど
快感が増すにつれて少しずつ怪しくなってきてる。
僕の下で、快感に塗れて、ミューが混乱してる。
僕はミューに柔らかく声をかける。
「ミュー、行けそう?
こんなもんでいい?
もっと速く動く?」
「これがいい。
ミュー、気持ちいい」
混乱しながらも、ミューは僕に行かされるつもり。
こんなミューを見せ付けられてると
僕に行かされるのってミューにしたら
かなり勇気のいる一歩なのかも知れないって、
僕はつくづく感じさせられてる。
その時が近づいて、
とうとうミューがあからさまに逃げ始める。
僕はミューを押さえ込んで引導を渡す。
「いや、ああっ、いや」
「いやじゃない。行くんだ、ミュー、行くんだ」
「ああっ、いっちゃう、いやあ」
ミューは全身で抵抗してるけど
もうミューが幾ら頑張っても後戻りできない。
僕はかさに掛かってミューを責めてる。
「行くんだ、ミュー。いけ」
仰け反ってミューが観念する
「ああっ、愛してる、愛してる、愛してる」
ミューが叫び始める。
がくっとミューの動きが止まる。
ようし、今日は何度でもミューを行かせてやるぞ。
失神してるミューの上で、アホな僕はそんな事を考えてる。
男って生き物はつくづくアホ。
いや、アホなのはお前だけだって?
そうかも知れない。
意識を取り戻したミューに僕は速攻をかけてる。
ミューに意思表示させると
行きたくないとか言い出しそう。
ミューは僕の与える快感にアップアップしながら
僕の物から必死で逃げ出そうとしてる。
僕は押さえ込んでミューに逃亡を許さない。
逃げられないと分かると、
ミューが一転、反攻を開始する。
ミューのそこが僕のを揉み潰そうとしてる。
無理と分かるとミューは慌てて逃亡を図る。
でも、召し取られて、
「愛してる、愛してる、愛してる」
僕の体の下で意識を取り戻したミューの第一声。
「ああん、固い。固い貴方なんて嫌い」
僕は褒め言葉と受け取ってる。
「嫌だ、嫌だ、嫌らしい。抜いてよ、そんなもの。
もう、抜いて」
僕は『あれーっ、ご無体な』路線と受け取ってる。
でも、嫌がり方がマジっぽい。
じゃ、感じさせちゃえ。
そうすれば素直になる。
ミューは僕の与える快感の思いのまま。
ミューは感じさせられてたまらなくなりながら
必死で口走ってる。
「嫌。いやらしい。嫌だ」
変態の助べえ親父の僕は
「ああ、いやらしいね。本当にいやらしい。
いやらしい事されるとミューはどうなる?
そうか、そんなに喜ぶのか?
ああ、いやらしい。ほうら、いやらしい」
下から一瞬、ミューの鋭い声。
「違う!貴方、間違ってる!」
そしてミューの快感塗れの声。
「気持ちいい、気持ちいい、
ああん、愛してる、愛してる」
今日はミューを何度も行かすんだ。
ミューの上で、ミューの意識が戻るのを待ってる僕。
でも、僕の野望は一瞬で粉砕される。
意識を取り戻したミューのマジな嫌がり方。
これじゃ諦めるしかない。
僕は体から闘争心を消す。
僕は優しくミューに声をかける。
「ミュー、行っていい?」
「うれしい。うれしい。
愛してる。貴方、愛してる」
別にミューが行くって宣言じゃないよ。
行くのは僕。
ミューの全てが僕を受け入れてる。
ミューは気持ちよくてたまらなそう。
僕がフィニシュを決めようとしてる間、
ミューは快感のるつぼ。
抱かれた後のミューが溢れさせてるオーラの
密度の濃いこと、濃いこと。
ミューのオーラの中に居ると気持ちよくてたまらない。
ミューのオーラが
僕達二人の体を一つにしてしまうのかも知れない。
ミューが制限をつける。
ミューを行かせる回数。
指で一回、僕ので一回。
僕はちょこっと交渉して、指で二回を勝ち取る。
味をしめた僕は、僕ので二回を勝ち取ろうとする。
「駄目、それは絶対、駄目」
ミューは鉄の女。
「どうして?」
納得行かない怪訝そうな僕。
「だって私、訳わからなくなっちゃう。
折角、生でして貰ってるのに
ミュー、貴方の行くときを味わえない。
ミュー、ミューの上で貴方が行くときが一番幸せなの」
そうなのか?
ミューはそんなに感じてるのか?
僕は普通の僕の十分の一位しか能力を出してない。
頑張れば、今の百倍くらいは可能かもしれない。
そうなんだ?
僕専用のミューは、とても抵抗力が弱いんだ?
ミューの中には色んなタイプのミューがいるから
僕が勘違いするのは仕方ない。
-106-
ミューのイエローカードは相変わらず。
そんな物を出さなくても
ミューはクイーンで、そんでもって、僕は奴隷。
「駄目だからね。そんな目をしても、駄目だからね」
はい、はい。
いやちょっと、シーラ風に言わせて見た。
ミューに何を言わせるかなんて、僕の書きたい放題。
ミューのイエローカードは相変わらずだけど
取引所の入り口は変わった。
大改装。
と言っても現代の工法は
何処かで作ってそれを運んできてドッキングさせるだけ。
余りに手際よく鮮やかだから
先生と琴美は遠景に神殿風のど派手な柱が出現したのに
多分、気づいてない。
六本の大きな柱。
その中の三本は大きな女神で出来てる。
真ん中はリューで例の絹のドレスを着てる。
右がミューで左がブラッディ・マリー。
この世界じゃ、ミューとブラッディ・マリーは
最早、伝説上の人物。
でも、何人がリューの事を知ってるだろう。
作者が自画像を真ん中に置いたとしか思ってもらえない。
「うわーっ、たまんねえ。
風、吹かないかな?」
若者が大きなミューの像を見上げてる。
確かに風が一吹きすれば。
僕も彼の横で暫く風が吹くのを期待してみる。
やがて彫刻を眺める人たちの数が増えてる。
去る者がいても新たに加わる者もいてたいした賑わい。
写真を撮る者、弁当を食べる者、待ち合わせをしてる者。
はは、観光名所だ。
僕はその事をミューに話したいのに
ミューは冷たい横顔。
どうして一々、自分の力を確認する必要があるんだろう?
そんな事をしなくたって僕はミューに首っ丈だし
ミューなしじゃ生きていけない。
毎度、毎度、胃が痛いのが嫌になる。
僕はミューがよそ見してる隙に
音もなく椅子から下に落ちる。
そして椅子の足元の床に座って
カウンターを背にジェームス・デーンを決める。
膝を抱えて拗ねてる僕。
僕の背中の向こう側でミューがパニくってる気配。
ミューは僕の飲んでたコーヒーカップを持ち上げ
受け皿の下を覗いてみる。
そんな所に僕は居ません。
恭子が呼ばれニコが呼ばれ。
その段階で僕はやり過ぎたと後悔してる。
恭子が勢い良く駆けてく。
ああ、後で恭子を探し出すのに苦労しそう。
二コは恭子よりずっと状況判断が上手。
僕とミューの心の動き方も良く理解してる。
ニコは二三歩行った所でぱっと振り向く。
タイトスカートのスリットの悩ましさ。
見事に僕を見つけてニコは愛くるしく笑う。
取り合えず見つけてもらって僕は安心。
ニコの指が僕を指してる。
カウンターの中で何かが噴火した気配。
やば。
巷に雨の降る如く、我が頭上には金色(こんじき)の
短冊の雨、降りしきる。
胃薬買わなくちゃ。
「やあ、又ですか?大変ですね」
トシは変な場所に埋もれてる僕を見ても
大して驚いた様子も無く僕の横の椅子に座る。
トシの向こうに恭子のスカート。
ああ、後で探す手間が省けてよかった。
僕も立ち上がって椅子に腰掛ける。
ミューが体中に怒りをためてる。
今回はどんなに怒られてもしかたない。
ミューの怒りが爆発する寸前、
トシが口を開く。
「目標、クリアーしました」
僕もミューも衝撃を受けてる。
「そんなの・・・、やだ」
ミューが素になってる。
「ねえ、貴方、何とかしてよ」
僕を見つめるミューの傷心の乙女の眼差し。
うっ、立っちゃった。
そんな二人にトシは穏やかに微笑んでる。
「ねえ、貴方・・・」
僕も穏やかに微笑みながらミューに首を振る。
トシは下界にお洒落なレストランと
恋人達の隠れ家風の喫茶店を手に入れたらしい。
トシは取り合えずその辺りから
下界の暮らしに入り込んでいくつもりらしい。
「是非、遊びに来てください」
「行く、絶対、行く。
トシも毎日、遊びに来てね」
「毎日は無理ですけど・・・」
トシの言葉とその後の笑いに品と知性が後を引いてる。
-107-
トシの店の未来の常連客めっけ。
恭子がさっきから一枚の紙を凝視してる。
それにはトシの店への地図が書かれてる。
どう見ても、恭子は地図を眺めてるんじゃない。
恭子は地図の向こうにトシのイメージを見てる。
だから恭子はトシの店が何処にあるかなんて
多分、全く分かってない。
まっ、それが恋って奴。
恋と言えば最近、ミューの自由が制限されて来てる。
ミューはもう自由に僕の部屋がある街まで出歩けない。
ミューの警備のランクが上がったから
ミューがそぞろ歩きの散歩なんてしようもんなら
何百万もかかっちゃう。
爺さん、何を考えてるのやら。
いや、何を考えてるのかは、分かる。
爺さん、これまでと違って、
表から世界に影響力を持とうとしてる。
その為のイメージガールとして、爺さんが
ミューやブラッディ・マリーを使わない訳がない。
最近、街中でミューが片方の乳房を露にして
大きな旗を持って大衆を先導してる絵を良く見かける。
一方、ブラッディ・マリーは凛々しい騎士の姿。
『取引所の処女』
リューは例のドレスでクイーンの姿。
手に松明を掲げてる。
大衆なんて頭パッパラパーだから
こんな映像を毎日、毎日、見せられて
「構造改革」とか「変化の選択肢」とか、はやされれば
中身なんて分からずに熱狂する。
ついでにルネッサンスとかアンシャンレジームとか
オハイオとか言っとけば完璧。
大衆って奴は
『王様は裸だ』と言った人間を見殺しにする。
大衆って奴は
『それは鹿じゃなく馬だ』と言った人間を見殺しにする。
だから、
♪僕はテレビなんて信じない。
♪僕は新聞なんて信じない。
♪僕はイエスなんて信じない。
♪僕はノーなんて信じない。
♪僕は一般相対性理論なんて信じない。
♪僕はヒモ理論なんて信じない。
♪僕はジゴロ理論なんて信じない。
「ほら、訳の分からない事言ってないで
早く行きましょう?」
今夜のミューはとても可憐。
初々しくて、服のラインが繊細で、何とも素敵。
「その麦藁帽子可愛い」
「立っちゃった?」
「うん」
僕達は恋人の隠れ家風の喫茶店に向ってる。
「二人並んでこんな場所を
こんな風に歩けるのも今宵限りね」
「お姫様。
今夜の二人のデートを記念して
来年の、今月今夜もお城を抜け出してみようよ」
「来年の今月今夜も、こんな月夜だといいんだけど」
(多分、なんのパロディか分かって貰えてないと思う。
小さな恋のパロディ)
「君の胸元のダイヤモンドが月の光にやけに眩しい」
「ほんとだ。
外しとこう。
こんなにキラキラしてたらかっこうの標的ね」
ミューは外したダイヤの飾りを
歩きながら空高く放り投げる。
歩いてる僕達の後ろ、
闇の中から黒い手袋が現れて、
落ちてくるダイヤの輝きをぴたっと手の中に握る。
通りに樹木の数が増えて
白と水色に塗られたロケットテールのキャデラックが
ゆっくりと僕達を行き過ぎる。
通りに光を投げかけてるお洒落なクラブには
赤いネオンサイン。
『今晩、出演、ジョニー・ビー・グッド』
「あっ、ジョニーが出てるんだ?」
「知り合い?」
「ジョニーもあたしも読み書き出来なかったから
授業を抜け出しては干し草の上で・・・」
ミューが挑発的な目で僕を見る。
「君は15迄、処女だった」
「あら、処女の振りなんて簡単だわ」
「だろうね。多分。
でも僕は恥ずかしくなると
処女より初々しくなっちゃう
経験豊富な女の子を知ってる」
「へえーっ。
そうなんだ?」
ミューの声がちょっと裏返って、
ミューは真っ赤な顔をしてる。
ミューは恥ずかしくてたまらなそうに
僕の腕を取って寄り添う。
♪プッチュヘッドオンマイショールダー
-108-
恋人達の隠れ家風の喫茶店。
如何にもそんな感じ。
白と赤と黄色の配色が巧まずモンドリアン風。
小さな青いタマの模様がミロを連想させる。
その前にミューが立ってる。
ミロのヴィーナス。
入り口でトシの笑顔が迎えてくれる。
この笑顔に会いに来たのさ。
トシの後方で恭子がうろうろしてるけど
恭子に僕達の姿が見えてるかどうか。
恭子の顔つきったらスタッフ気分。
でも、勝手の良く分かってないスタッフ。
恭子は何をするにも、何時までも、そんな感じかも。
恭子の小さな子供が何かをすいすいとやってる横で
同じ事をたどたどしくやってる恭子のイメージ。
何時までも変わらない恭子で居てね。
ミューがトシを誘って
僕達三人は奥まったテーブル席へ。
「もしかしてこの席は僕達専用?」
「ええ、まあ。
僕の休憩室も兼ねて」
そんな感じ。
テーブルの周りに漂う寛ぎ感。
はは、この部屋、色んな所にミューが居る。
観葉植物の緑の真ん中に例の白い柱。
壁にさりげなく
リューの描いたトシとミューの絵の小型の複製。
「結婚式は何時ごろですか?」
トシが聞く。
あっ、そうか。
僕達は婚約してるんだ。
「ミューのイエロー・カードが切れたら」
「この人が私を悲しくさせなくなったら。
この人、私をとても悲しくさせるの」
トシは穏やかに微笑んでる。
僕は全く身に覚えはないんだけど、
そんな事も有るのかも知れないって表情で
ミューの言葉を聞いてる。
やがて僕達、二人切り。
部屋の明かりは落ちてランプの黄色い灯がともってる。
ミューはじっと僕を見つめてる。
とても良く出来た売り物のお人形のよう。
このミューも多分
ミューの人生に初めて登場してるミューに違いない。
ミューの心の中に昔から住んでたのに
今まで出番を与えられる事のなかったミュー。
喫茶店を後にして夜の中に踏み込んだ時
「幸せになろうね。
幸せになって、又、来ようね」
素直な小さな子供の様なミューが言う。
それから部屋に着くまでミューはずっと
素直で繊細で人の心に敏感な小さな子供のよう。
僕の部屋が見えてくるとミューが小さな声で言う。
「お部屋に着いたらミューを抱くんでしょ?」
もっ、勿論。
元気一杯に僕は頷く。
部屋についてもミューの雰囲気は変わらない。
小さな子供が脱がされてるように
僕に服を脱がされてるミュー。
ミューは脱がされながらじっと僕の顔を見つめてる。
ミューの服を脱がし終わると、
僕は何時もと全く違って
そのままミューに体を合わせてく。
自然の流れが僕をそう導いてる。
僕がミューの中に入っても、
ミューの雰囲気は変わらない。
何か大きな力の大人が、状況に任せて無理やり
小さく繊細なミューを抱いてるみたい。
ミューが余りに可愛いから
僕の中の変態のすけべえ親父が喜んじゃって・・・。
僕に抱かれながら、何時までも
ミューの素直さと、繊細さと、か弱さは変化しない。
ミューは深くたっぷりと感じさせられて
お陰でミューの喜びの声が快感に掠れてる。
僕はもっともっと繊細に心を動かすべきなのに
なんせ、僕の中の
変態のすけべえ親父が喜んじゃって・・・。
ミューはそんな僕を僕のまま受け入れてる。
僕は又、一人、新しいミューに出会えた気がしてる。
僕はミューの中の全てのミューに
出会わなくちゃいけない。
そうしなければミューを恋人にしてる意味がないし
そんな事が出来るのも、
多分、僕しか居ないって気がしてる。
-109-
ミューは華やかで忙しい。
インタビューやら撮影やら。
ブラッディ・マリーとミューの
セクシーなツーショットなんて
うっ、
想像するだけで立っちゃう。
でもさ、インタビュアーもカメラマンも大変。
彼等と二人じゃ、秒単位で稼ぐ額が違い過ぎるし
アホな事して二人の気に障ったら
会社ごと潰されかねない。
リューと来たらもっと手強い。
なんせ芸術家。
芸術家って変な所で一言あるもの。
更に取引所のトップの嫁さん。
トップの嫁さんは
トップの嫁さんらしく振舞わないとならない。
でも、可哀想なのは
インタビュアーやカメラマンだけじゃなくて
そう、又もイエロー・カードを貰ってる僕。
ミューはカウンターの前、僕の指定席の後ろの空間に
テーブルを並べてサロンを作り
取り巻きに囲まれて華やいでる。
皆のテンションは高い。
僕は後姿をしぐらせて
カウンターで一人コーヒーを飲んでる。
僕は時々背中にミューの視線を感じてる。
僕がぽつねんとしてるからミューは満足。
「よっ、久しぶり」
僕の肩が親しげに叩かれる。
この手のひらの感触。
イヴニングドレスのヴオーカリスト。
「ちょいとニューヨークに行ってたのさ。
で、飽きたからアテネ経由で帰ってきた。
あそこは私達姉妹に取っちゃ生地みたいな所でさ」
この場所まで出入り出来ると言うのは
彼女、取引所の人間でもあるんだ?
僕は姉妹と聞いた瞬間、彼女の片割れが誰か分かる。
似てるもん。
「淋しそうやん?」
「うん、僕のあの子が暫く僕の横には居たくないって」
「いいね。
♪はうろん、はうろん・・・。
何処かにギターない」
たまたま通りかかった恭子が彼女の言葉に反応して
ほとんど無意識の状態で僕の席の横に置かれてる
ギターを抱えて持ってきて彼女に手渡す。
「へえーっ、やけに古いね。
350TD。
P90じゃん。
らしいような、らしくないような」
彼女はとても印象的な音で
セントルイスブルースの前奏を弾き始める。
前奏を弾きながら僕に歌うように促す。
「♪夕日なんて見たくない。
♪あの子がこの街、出て行っちまった」
当然、「セントルイスの女は」って所からは
彼女も歌に入ってくる。
いけてるぜ、俺達。
って、思ったのもつかの間、
僕の背中にミューの嫉妬の視線。
確かにこの子は歌が上手。
彼女もミューの視線を感じて後ろを振り向き
視線を戻して、僕の顔をまじまじと見直す。
「あんたの女ってミューなの?
ははあ、どおりで。
私、消えるけど、大事なところ
蹴り上げられないように気をつけて」
席を立った彼女はミューを見つめ、
何か言おうとするけど
『駄目だ、こりゃ』と言う風に肩をすくめると
フロアの海に消える。
確かに、ミューは『駄目だ、こりゃ』って顔をしてる。
その夜、僕は強烈な気配を感じる。
ミューが男に抱かれている気配。
僕は最初、無茶苦茶頭に来るけど、
その内、気配が強烈過ぎるのに気づく。
ミューはわざと男に抱かれてる。
それを僕に見せ付けてる。
僕はミューをとても可愛いって感じてる。
そして、ミューが完全に僕の物になる日も
そう遠くないような気がしてる。
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