■ NHK BS プレミアム プレミアムステージ「炎の人」「東京夢幻図絵」 2020 年 8 月 2 日(日) 23:20 ~ 28:22
□ 「炎の人」 作:三好十郎 演出:鵜山仁 出演:藤原章寛、鍛治直人、佐々木愛、新井純、阿部勉、有賀ひろみ、高村尚枝、米山実、青木和宣、津田二朗、沖永正志、白幡大介、筆内政敏、井田雄大、小川沙織、岡田頼明、萩原佳央里、田中孝征、岩崎正芳、桑原泰、砂川直哉、仁平天峰、市川千紘、深沢樹、琴音
□ 「東京夢幻図絵」 原作:都筑道夫 脚本:市川正、吉本哲雄 演出:今村昌平 出演:北村和夫
画家ゴッホの半生に焦点を当てた作品です。
ベルギーの炭鉱で伝道師としてキリスト教の教えを説いていたゴッホは、あまりに信仰が過剰ゆえに解雇され、絵を描くことにたどり着きます。おそらく絵も彼にとっては伝道の手段であり、絵によって人々を救えるかもしれないという思いもあったのでしょう。
オランダのハーグに移り住むと娼婦のシーヌと出会い恋に落ち、彼女をモデルにした絵をたくさん描きます。その中で、自分のいちばん描きたいものは大地で働いている労働者たちだと思いいたります。
シーヌと別れ、弟テオを頼りパリに移ってからは、ゴーガンやロートレック、ベルト・モリソウといった画家たちの影響を受け、明るい色彩を使うようになります。
そして崇拝していたゴーガンとフランスのアルルで共同生活を始めるものの、わずか2カ月で破綻、ゴッホが自らの耳を切るという事件が起こります。その後、療養院で耳に包帯を巻いた自画像を描こうとしているゴッホのもとにある男が現れ語り始め……というあらすじです。
この語りは作者、三好十郎さんからゴッホへ向けた言葉のようでもあります。
『炎の人 ゴッホ小伝』は、ゴッホの絵や人間に対する思いに共感した三好さんが、ゴッホに捧げた作品という気がします。ゴッホが絵で描きたがっていた「人間がそこにちゃんと生きている」ということを、三好さんは戯曲という形で表現されました。ですからこの作品は単なるゴッホの半生というよりも、三好さんとゴッホというふたりの感情が入り混じっているものだと思っています。
https://www.tomin-fes.com/interview/07_theater02.html
最後の2公演が中止にはなりましたが、コロナ前の公演でラッキーでした。
テレビ演劇特有のクローズアップやトリミングもあって、役者の表情がわかります。
ゴーガンやロートレック、モリゾウ、シャニャックなどの同時代の芸術家が集い
絵画論をかわすところが興味深かったです。(第3幕)
タンギー爺さんなど作品のモデルも登場します。
もちろん弟テオもいい人として登場します。
炎の人 パリ
https://www.youtube.com/watch?v=mTpvQ30yEr4
市村正親の公演です。
滝沢修の当たり役で、仲代達也、市村正親らが演じています。
激しさと弱さとやさしさと様々な感情表現を求められる役ですね。
ゴーガンとの掛け合いも見ものです。
ゴーガン役の鍛治直人
三好十郎「炎の人 ゴッホ小伝」(ラジオドラマ)
https://www.youtube.com/watch?v=2N-3aTbxOWU
「東京夢幻図絵」
放送前に、今村昌平と北村和夫との関係やお互いの息子たちが父を語る
インタビューが興味深かったですね。
北村有起哉が和夫の息子とは知りませんでした。
とても面白いお芝居です。
イラクへの 人道的空爆
からお話が始まります。
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