70才からの一人暮らし

70才からの一人暮らし

〈キト〉の食べ物



 『ベラカ』の先生タニアはスマートなのに大食漢だった。
休み時間になると「アレ食べに行こっか?」と、二人で街に飛び出した。 《エンセボージャ》というマグロなど身沢山のスープが美味しいセビッチェの店や、ヨーグルトと《ユカ》のパンを食べる店などに連れていってくれた。

 キトでと言うより、南米でメルカド(市場)に行くと、たくさんの種類のコメ・小麦粉・その他の穀類・豆類・トウモロコシなどが山積みになっている。

 南米人はご飯も良く食べるし、パンはそれ以上に食べる。メイン・ディッシュには必ずというほど白米やチャーハンのようなご飯が付いている。但しご飯はカタい。 高地なので低圧で炊くことになってしまうからか、コメの種類によるものかは分からないが、カタくてあまりおいしくはない。

 アンデス原産のジャガイモは、もちろん沢山食べられている。
スープの中身、メイン・ディッシュの付け合わせ、フライドポテト、ポテトチップスなどなど・・・とってもおいしいよ。
日本のサツマイモのような《カモテ》もある。
ピーマンやブロッコリーなどの野菜も食べるけれども、炭水化物が圧倒的に多い。

 ふうちゃんは、料理をしない代わりに、好き嫌いは無いんだ。 外食のとき、メニューを見ても、なかなか決められない。 優柔不断なんだ。
 南米でレストランに入ると、セット・メニューで、スープとセグンド(メイン・デイッシュ)と飲み物とまたはデザートなどがついて200円ぐらいからあるので、とても嬉しい。



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