70才からの一人暮らし

70才からの一人暮らし

アンティグアのスペイン語学校(1)



 11月のある朝7時半、私はA.T.スペイン語学校の教室に突っ立っていた。
 丸テーブルに 50才ぐらいの 割に色白の、美人でデカパイ・スペイン系女性が座って、菓子パンのようなものを食べ、コーヒーを飲んでいる。
もう1人、背の低い、色の黒い若い女性がモップで床を拭いている。
「ブエノス・ディアス!」
「ブエノス・ディアス!」

 グアテマラというスペイン語が公用語の国に来たのに、私は「お早う」「ありがとう」の挨拶ぐらいしか知らないのだ。
 持参した小辞典を引いて、
「マエストラ(先生)?」と聞くと、「シー、マエストラ。」という答えが帰ってきた。
 残念ながら後が続かない。

 一体全体どうなっているのだろう?


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