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カテゴリ: 1000憶系
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最終更新日  2009年06月26日 08時39分08秒
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虹を抱いた青空のように7ー1  
(匿名)希望 さん
「セイラ連れていきなさい。」
「またセイラですか・・・。」
「また?なに、その偉そうな言い方。」
「い、いえ・・そんないみじゃなくて・・・そんなことをしたらご両親が気分を害されるでしょう。」
「大丈夫、ご両親って、あそこは超放任主義、それに両親はセイラに絶大なる信頼を置いているから心配ないし、ついでに貴方に関して、モリィはあるいみものすごく信頼しているから大丈夫なのよ。しかもこのコンサートだって時間は昼間、クラッシックだし、あとでランチをおごってあげて家に送り届ければ大丈夫でしょう。」
「はあ・・・。」
「それともなに?貴方が彼女を襲いそう?」

「まさか、俺、ロリコンじゃないし。」
「ロリコンはないでしょう、彼女は一人前の女性よ。なんかあの子に偏見あるわねあなた。」
「洋子・・貴方は俺に何させたいんですか。」
「え?・・そうね、う~~~ん。取りあえず普通の社会経験。フィールドワークね。」
「いいですよ。そう言うのは自分でそれなりにやってますから。」
「なにいってんの。知っているわよ、社会勉強っていってこの前一人でコンサートにいって帰りにパブにでナンパされたんでしょう・・・男に。」
「げ・・・トムの野郎、チクったな。」
「残念でした、教えてくれたのはアッシュ。」
「は?」
「それと貴方が行ったパブのモリスも教えてくれた。」
「え?」
「彼もバイだから・・・いてったわ、あの青年はそそられるって。ひとりでふらふらしてたら、いつまでも彼らが紳士らしくガマンしていられないだろうって。」
「げ・・・。」
「孝史、貴方がストレートだと示してあるけば彼らも襲いはしない。女連れを襲うほど野暮じゃない。それともなに?あなた男の方がいい?」


(2009年06月26日 19時53分56秒)

虹を抱いた青空のように7ー2  
(匿名)希望 さん
「いえ、僕は女の方が好きです。」
「そう・・・じゃあ女がいいのね。」
「よ・・洋子、その、えっとですね。」
同じ言葉でも洋子の口からでると勝手が違う。
静かに開いた唇がやたらなまめかしく感じる。
孝史はあの日の気を失っていた彼女のシルクのような唇の感触を思いだして真っ赤になった。

彼の隙をついて洋子は行った。
「セイラを連れていきなさい。今回のは日本人の新進気鋭の指揮者が振るのよ。なんだっけ・・・ヒカリとかヒカルとかいう名前だった。日本人なら応援のつもりで聞いてらっしゃい、年齢もあなたとそう変わらないわよ。」
「日本人・・・。」
「ええ、サラブレッドではないらしいわ、ただ音楽が好きで、そして自分の能力で世界を駆け上がろうとしている人。興味あるでしょう。」
「・・・ええ。」
孝史は手元のチケットを見下ろした。
白と黒いシンプルなチケットのその青年の名前が印刷されていた。

「行ってみます。音楽のことは分からないけど・・・。」
孝史の言葉に洋子はにっこりと微笑んだ。


* **

(2009年06月26日 19時55分36秒)

虹を抱いた青空のように7ー3  
(匿名)希望 さん
あと10分で開演だ。
セイラはコンサートホールの白い柱にもたれ待ち人の姿を探していた。
あと7分・・・彼女の不安そうな顔が笑顔に変わった。

柱から自然と背中が離れ、次に自分のスカートを直すように手で撫で・・・顔をあげる。
「遅れてごめん・・・固体計測のあとにマウスの世話をしていて。」
薄い色合いのジャケット姿の青年は彼女の前で荒い呼吸を抑えて言い訳をした。
「いいえ、間に合いましたもん。入りましょう、時間がないです。」
事務的な口調でそういうと彼女は彼に背を向けて会場に向かった。
「ごめん。怒ってる?」
「そんなことありません。時間がないだけです。」
セイラのちっちゃなハートはmaxのスピードで跳ねていた。
必死で走ってきてくれた彼の姿・・・それだけで十分嬉しくて、嬉しくて・・なのになぜか・・いえ、だから不機嫌な言葉が口に出た。

12列めの3番、セイラは赤紫の柔らかな座席に座った。
隣に孝史が座った。
セイラは妙に落ち着かなかった。

かなり度胸が据わっているはずの自分がまるで小娘(実際は小娘なのだが)のように落ち着かないのにセイラは戸惑っていた。
クラッシックのコンサートは母に良く連れてきてもらっている。
幼なじみのトニーや同級生のエリオットとロックコンサートしょっちゅう行っている。

そんな彼女の横で更に落ち着かない孝史がもぞもぞと姿勢を直す。
セイラは横目で彼をみた。
小柄な彼女の顔の横は彼の胸の辺りだ。
そのまま様子を窺った。
彼のど元が見えた。
幸せな気分になった。
でもなぜか鼓動は更にスピードを上げて胸から飛び出しそうになる。
あの肩によりそって見たい・・・ふいにそんなことを思った。
『なによ・・これ。』
セイラは自分の感情に戸惑って視線を正面に向けた。

孝史が咳払いをした。
同時に拍手が湧き上がる。
指揮者が舞台に登場したのだ。

****

(2009年06月26日 19時56分25秒)

虹を抱いた青空のように7ー4  
(匿名)希望 さん
「素敵でしたね。」
セイラは孝史の返事を待たずに機関銃の様にしゃべりだした。
「あのクラリネット協奏曲、なんてエレガントで・・・。そのあとのチャイコも最高でした。音が輝いて・・・キラキラして・・・。あの指揮者、若いけどきっとこれから注目されます。」
「若いって・・・君がいうとなんか面白いけど。」
孝史はくすっとわらうとセイラを見下ろした。
「私よりおじさんかもしれないけど、指揮者にしてはおじさんじゃないってことですよ。」
セイラはむっとして孝史をみた。
「おじさんか・・・僕と似たり寄ったりの年齢なんだけどね・・。」
「だから・・・わたしよりはおじさんだけどお・・・。」
語尾がうまく言えない、また舌が固まった
昼下がりの木漏れ日の下
優しい笑顔があった。


* **
その日の朝の電話
セイラは洋子がシンデレラの馬車、第2段を用意してくれたことを知った。
「日本人の指揮者なの・・・チケットもらったけど私と早乙女は急用でいけないのよ。」
「はい・・・。じゃあママと?」
「いいえ、聞いてないの?モリィも今日は私の手伝いにかりだしているでしょう?」
「あ・・・そういえば。」
早朝からいつもの倍スピードで走り回っていた母の姿が脳裏によぎった。
『今日は、早乙女先生の知り合いのお家のパーティーを手伝うっていってたっけ・・。』
「ね、セイラ、いいでしょう。この日本人指揮者、早乙女の知り合いの関係でチケットを買ったのよ・・・ど真ん中前から15列目、ここに穴が開くって失礼でしょう?」
「ええ、確かに・・・でも私ひとりで二人分の席に座るほど大きくは・・・。ママならなんとかなるけど。」
「セイラ・・・それってモリィがきいたら怒るわよ。」
洋子は笑った
「大丈夫、もう1人、パーティー嫌いをひとり準備してあるの。彼にはフィールドワークだといってあるわ。無愛想だけどつきあってやって。」

****

(2009年06月26日 19時56分54秒)

虹を抱いた青空のように7ー5  
(匿名)希望 さん

『無愛想なんて・・・こんな笑顔ができるひとなのに、洋子は誤解している。』
セイラは彼の笑顔に見とれて口ごもった
黙り込んだセイラの考えを誤解したのか孝史はため息交じりに言った。
「やっぱり、僕もおじさんだ、そうだね、君にも悪かったね。土曜日なんて、君ににあう若い男の子と遊びにいきたかっただろう。」
「いえ、このコンサートは聞きたかったし・・・。」
セイラは焦って続けた。
「あの、孝史がおじさんとか、としよりとか、老人とか言っているんじゃないです。」
「僕も自分が老人だとはおもってないよ。」
「・・・ああ」
「どうしたの。」
「なんかしゃべればしゃべるほど・・・アリジゴクにおちていくような・・・。」


(2009年06月26日 19時58分30秒)

虹を抱いた青空のように7ー6  
(匿名)希望 さん
「アリジゴクの巣の一番下で僕が待ちかまえているように聞こえるな・・・セイラ、君は僕の前だとほんとうに喋らないよね。まあ、仕方ないか、僕は女の子を喜ばせるような気の利いた話もできないし。」
「ち・・ちがいます。」
孝史は立ち止まると小猫や仔犬をあやすような彼女に言った。
「気を使ってくれて有り難う。じゃ、よければ黙って歩くか・・・・とにかく僕たちの口は言葉ではなくて食べ物で口を埋めた方がいい。すぐそこのレストランでランチを予約している。洋子のお勧めだから、美味しいと思うよ。」

「レストラン?」
「ラ・ヴィアン・ローズ」
「え!あんなところ行った事ない。超有名だけど、超高いですよ。」
「ディナーはちょっと高すぎて、僕の財布では賄えない。ランチならいけるから今日はおごってあげる。つきあってくれたお礼だよ。」
「やった!」
セイラは向日葵のような笑顔を浮べた。

「ああ・・・そのほうがいいね。」
「え?」
「食べ物がからむと君は元気になるよね。その方が良いよ。」
そういうと孝史は正面をみてゆっくりと歩きだした。

セイラは立ち止まった。
“そのほうがいいね。”
今まで何度か聞いた彼の言葉。
その言葉で自分が作り上げられていく・・・いつもなら人の批判はうるさいだけの筈なのに、それが妙に心地よい。
いままでとは違う自分がここにいた。

彼の背中を追った。

(2009年06月26日 20時00分06秒)

虹を抱いた青空のように7ー7  
(匿名)希望 さん
『口下手じゃないって・・・女の子を喜ばせるような言葉無意識に吐かないでよ。』
私が無口になるのは
あの日差しの中でみた虹のように
彼の横顔が眩しくてなにの。
胸が苦しくなって
何かを言えばこの景色が消えてしまいそうな・・・そんな気がしたからなのに

「どうぞ。」
彼がレストランのドアに手をかけた。
セイラはドアを支えているその腕をくぐるようにすり抜けた。
顔を上げる。
ガラスがまるでスポットライトのような日差しを斜めに運ぶ
大理石に影が交叉していた。

テーブルにつくとウエイターが孝史とセイラにメニューを渡した。
「好きなものを選んで・・あ、でもアルコールはだめだよ。」
そういうと孝史は目を落とした。
セイラはメニューをたて顔を隠しながら観察した。
女心が全く分からない男の顔を。





**************
* ***

「セイラ、結局、ずっと孝史の助手をしているんだって?」
「え?」
「・・・・孝史に聞いた。役に立っているってお礼をいわれた。母さん、恥をかいちまったよ。あのあとずっと孝史のアシスタントしてたんだって?」
「・・・・ごめん。」
俯く娘の前にモリィは出来立てのキッシュをおいた。 (2009年06月26日 20時00分56秒)

今日は  
(匿名)希望 さん
中途半端ですがこれで終了です (2009年06月26日 20時01分21秒)

かわいい!  
北の大地の碧 さん
しゃべればしゃべるほどありじごく…恋する乙女が陥りやすいシチュエーションですね。セイラ、本当にかわいいです。 (2009年06月26日 22時10分57秒)

かわいい・・  
青空 さん
無意識に女の子を喜ばせる言葉・・・罪ですね~エ
あり地獄分かります・・・焦ればあせるほどドツボにはまりますね! (2009年06月27日 10時16分20秒)

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