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力がこもっていない強さ を 感じる小説辞められらなくなり 雨の土曜日 イッキ読み決してシアワセにはみえない人たちが 次々と登場して・・・・・・・・シアワセってなんだろ生きるってなんだろまあ そーゆー ベタなことを考えさせられそうになるまだまだジブンは甘いなぁ~ ってそんなことも思うわけが 甘くてなにが悪い!!! ってこの小説の世界にひきずりこまれないよう耐えるのだけれどでもひっぱられてしまいながら過ごす週末です。不思議な魅力読み終わったら すぐ手放そうと思っていたけどもうちょっと 手元に置いておくかなぁ~昨夜 同僚から 超グレーなメール夜中だし 返信しないままに朝を迎え 昼が過ぎあー 今日中に返信しないと明日 職場でメンドーだなあと思いながら明日から また戦いだと 気が重くなるなあでもまあこの本の ほのかな希望を糧にしよっかね☆
June 17, 2012
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震災以来 本もろくすっぽ読んでないし読んだ本も片っ端から忘れていっちゃうんだけどとりあえず今年読んだと思える本を・・・小出裕章先生「原発のウソ」ご存知 ベストセラー!「隠される原子力・核の真実」ぜひ 読んで欲しいです。小出先生の人となりが随所で感じられます。広瀬隆「原子炉時限爆弾」3.11直後に読んだので とても怖かったです。NHK「東海村臨界事故」取材班「朽ちていった命」これは必読です。本当にすごい本です。岡本まーこ 常岡浩介「常岡さん、人質になる」辻邦生「イタリア紀行」だったかな・・・野中広務 辛淑玉「差別と日本人」姜尚中「在日」あとはレポート書くために福祉系の本は何冊か読みました。それからもうちょいあると思うけど 思い出せないなんだかフツーの小説が読めなくなっている・・・これから辻邦生「背教者ユリアヌス」読むかなぁ~と 思ってるけど読破できるかなぁなんだかこのところ信じられないことばかりあり得ないことがかり起こるから事実は小説より奇なり・・・ ↑ちょっと意味違うかなそんなこんなの日々ですわそうそう 古本集めてますひと事業 起こそうかと(笑)本の処分をお考えの方ぜひ ご一報を!
September 8, 2011
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雲仙・島原 に行ってきました☆島原に行くなら ぜひ この本を読んでと「海鳴りの底から」を読みました堀田善衛 と いうとなんだか難しそう・・・なんて 不安は御無用!島原の乱のおはなし歴史上の重要性とその精神性の描写がおもしろくてズンズン読み進めますなので 島原外港駅近くにあるレンタカー屋でヴィッツを借りて颯爽と日野江城へ有馬氏の居城だったこのお城跡は見事になーんもなく入口もよくわからず ヴィッツで上がっていけるかどうかわからない細い道自分の車なら挑戦するのだけれど ここは車を道に大名止めして歩いて上がりましたでもさここにキリシタン大名の有馬晴信さんが住んでいたんだよねぇ~すごいねぇ~とため息つきつつ島原の乱の舞台いよいよ期待の原城へ!世界遺産登録を目指しているだけあって 整備されていたけれどでもだーれもいなかった一人でのんびり なーんもない 海を望む城跡で ひたすら 天草四郎が首から十字架を下げてはだしで歩いていたことを想うここに女子供をふくむ何万人もの人がコミュニティをつくり籠城したことを想うそしてここで命つきた同数の人のことを想う・・・勝手なイメージの画像がぐるぐるめぐりひたすら想像の翼を広げる時間はなんともいえない 贅沢そろそろ帰ろうかと思った頃ガイドボランティアの男性に声をかけられさらにいろいろ教えてもらいそーなんだ と とくに島原の乱 唯一の生き残りといわれる山田右衛門作の世界3大聖旗とよばれる島原の乱の軍旗の写真をみせてもらい感動!それからこのガイドさんには本当に本当にお世話になり南蛮貿易の玄関だった 口ノ津に行きました失礼ながら今はただの田舎町にみえるのに400年前にはポルトガル人が歩いていたなんてこれまた想像するだけで 相当に楽しくなり結局20時までガイドさんとともにすごしました。この方のお話はとても面白かったです島原案内にとどまらず いろいろなお話をさせていただきましたそんなこんなでおもしろいぜよ 島原竜馬に頼らずとも十分いけますよ
November 23, 2010
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時空を超える作家だと「イトウの恋」「ツアー1989」に続いて 3作目言わずと知れた 直木賞受賞作品 受賞以前より書評を読んで 絶対に買うと 決めていた本なんですが あれよ あれよ と有名になっちゃいまして・・・裏切らない・・・この人は 面白かったですぜひ ご一読をおすすめしますなぜならなぜならんーまず自分の両親の育った時代のハナシだというところで相当に興味がひかれるおそらく 登場する恭一ぼっちゃんは父より2、3歳年上母よりは10歳近く離れているかもしれないけど母の母を思い起こし 母の生まれた時代かと思うと胸がキュンキュンキュン となるこんな素敵な洋館には住んでいなかったけどなんだかおばあちゃんが若くてかわいい奥さんだったころに思いを馳せるそんな妙なうれしさがあるそしてもちろん もちろんあの絵本「ちいさいおうち」をモチーフにしていることは いうまでもない この本は 幼少時繰り返し読んだし 子が生まれてからも もちろん 読みました最初の読み始めはちょいと かったるかった敬語まじりの独特の文体が ハナについてなんだかめんどくさかったのですがなんのそのどんどんドキドキしてきてここから ちょいネタバレですが最終章は おおっ!でした戦時中の小説 というと 悲惨なイメージがありますがおそらく 人々の暮らしはこういうものだったのだろうととても納得できるところがあります。そして今を生きる私たちもこんな風に安穏に暮しているけれど知らないところでは なにかが進んでいるかもしれないという恐ろしさも あり かな といやいやあれから6~70年そんなわけないよねと 信じてるよカンくん!
September 21, 2010
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いやー 面白かったよこの本 いいよー マジ おすすめです!と 感想が先走りますがこの不思議なタイトルから どんな話なんだろと わからないままにアマゾンで購入文庫にしちゃぶ厚く しかも文字びっしりで読みにくそう・・・などと 思ってたらとんでもない魅力にとりつかれてやめられなくなっちゃいました1960年代 プラハのソビエト学校で過ごした日本人の女の子が30数年後 少女時代をたどり オリガの半生をめぐります冷戦時代の東欧での暮らし強制収容所が普通にあった時代のはなし親は共産党幹部だったり 革命戦士だったりそんななかで 少年少女の暮らしが生き生きと描かれているそして一風変わった踊りの先生オリガ・モリソヴナの不思議・・・謎解き話にひきこまれること間違いなしです反語・・・この本のポイントです今まで読んだどの本とも違う趣があってそれは それは 興味深く読み進むことができます時代に翻弄されながらも ひたむきな市民信じられないくらい過酷な状況を 生き抜いた市民登場人物のどの人にも惹かれます作者は10歳年上なだけ自分の生まれて育った時代にかぶります下半期 いきなり やられちゃった一冊ですどなたか読んだ方いらっしゃいませんか感想ききたいです
July 20, 2010
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「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎「悪人」 吉田修一「永遠のとなり」 白石一文「いつかパラソルの下で」 森 絵都「天地明察」 沖方 丁「桐島 部活やめるってよ」 朝井リョウ「もし 高校野球の女子マネージャーがドラッガーを読んだら」 岩崎夏海 東野圭吾好きの先輩ご推奨☆「悪人」 とにかく一気に読めます 殺伐とした風景が目に浮かび 淡々と物語はすすむのですが 悪人は誰か・・・・・ 読者に投げかけられています一緒に本屋さんに行ったときに姫が選んだ 2冊はどちらも読みやすい ほんわか系の作品☆「永遠のとなり」は 生きるってどういうことなんだろ ってことを アンニュイな雰囲気を漂わせながら 全然アンニュイではない作品 読後感がいいです☆「いつかパラソルの下で」は 没後10年になる父の足跡をたどろうと思っていたアタシにタイムリーなお話 展開にドキドキして思わず夜更けを忘れて読み進んでしまうのですが 結構 意外な結末で そーゆーことを言いたかったのですか と 思いました 生きるって 案外・・・・・なんだろね(ネタバレしますからね)両方とも面白かったので白石さんも 森さんも さらに数冊読みたいですね☆本屋大賞の「天地明察」 江戸時代 挫折にも希望を捨てずに打ち込む主人公がいきいきと描かれ かなり元気をもらえます 時代小説ならではの雰囲気があって そこに思いを馳せるのが楽しい 主人公の生業とするのが 天体 というのも ロマンをかきたてます あっ これも 姫ご推薦図書でした♪☆「桐島 部活やめるってよ」 女子高出身者には絶対にわからない感覚 と いじわるなことを言われて読み始めましたが 確かにそうかも・・・ が 私は自分の青春時代より 子らの今に照らし合わせるほうがすっきり理解できる 宇宙人のような わが子らは こんな感覚なんだろなぁ~ と この小説のひとつのポイントは 同級生を「上」と「下」に分けてしまうことなんだけど そこんところは違和感あり が 今の子はこうなんだよ と 言われれば 格差社会はこういう風に浸透するのか と 恐ろしくなるばかりです 一人 一人 が 輪郭あざやかに描かれていて面白く読めます 作者は なんと わが子らと同年代の現役早大生 話題になったからと浮き足立たず ちゃんと就職するよう親から言われているそうで そこんとこも 親の気持ちがよくわかって笑っちゃいます最後に☆「もし ドラ・・・」 今年の一冊です いやー 面白かった 自分にタイムリーな本で どんだけ元気をもらい どんだけ具体的なヒントをもらったか 読んだのは3月初めでしたが 本屋さんに置いてなくて 取り寄せて読みました 読後 あまりの感動に ドラッガーンの「マネジメント」を買おうとして探したのですが これまた 本屋さんの店頭にはありませんでいした それが みるみるうちに メジャーになって 「もし ドラ」はもちろん 「ドラッガー」も店頭山積みです(笑) 表紙の少女マンガ的なイメージから当初 作者は女性かと思ってましたら これまた とても魅力的な男性 ご存じのとおり 野球部の女子マネージャーが甲子園を目指すにあたり ドラッガーのマネジメントを読み 応用していくという話で ひとつの集団が目的に向かってすすむためのイロハ?が 小説になっていて その手法にまず脱帽だけど 読みものとしても面白く ちりばめられたドラッガーは わかりやすく実践的なんです 仕事やサークル 地域の活動などでお悩みのみなさま ぜひ ご一読を!そして最後に☆「陽気なギャング・・・」 伊坂は裏切らない 決して裏切らない 登場人物の誰もが魅力的で爽快あり すっかり伊坂ワールドのとりこであることは 何度もお伝えしていますが やっぱり 大きな声で 「大好きっ!」と 叫んじゃいます♪で 今 とりつかれているのが「モルガ・オリゾナウの反語法」 米原万里まだ前哨戦ですが寝不足になりそう・・・
July 4, 2010
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>今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎったい。 大切な人がおらん人間は、何でもできると思い込む。 自分には失うものがなかっち。 それで自分が強うなった気になっとる。 失うものもなければ、欲しいものもない。 だけんやろ、自分を余裕のある人間っち思い込んで、 失ったり、欲しかったり 一喜一憂する人間を、 馬鹿にした目で眺めとる。 そうじゃなかとよ。 本当はそれじゃ駄目とよ。文庫上下巻のおしまいのほうに出てくるセリフ淡々と話がすすみながら なぜだか どうにも 読まずにはいられなくなる・・・作り手の罠にはまっていく快感あり意外な結末でした(ネタバレになっちゃいますね)全く想像しなかったどの登場人物も 自分はこんなんじゃない と 思うのですがよくよく考えると そういうところ あるかも と 思ってしまう主人公の母は 本当にひどいヤツで あり得ないって 読んでいるときは思っているのですが読後に彼女の言い訳を反芻してみると自分も同じような言い訳をすることがあると 思い当ってしまったそれから登場人物 ひとりひとりを読み返してみるとほとんどの人の特化した部分に必ず思い当たることがあるこの本は絶対にいいよ ぜひ読んでと勧めてくれたのは学生時代の先輩東野圭吾「容疑者Xの献身」も絶賛だったので アタシは好きではない と 言い放ったらこれを読むべし と言葉にできない思い・・・たぶんそれは善意と同質のものからくるもの・・・が読中 ヒタヒタと音をたてずに流れつづけ好きな一冊映画化されるそうだけれど主人公は妻夫木聡んー 彼には裏切りの歴史ありだからなぁ~(CMも含め出演作品にイマイチが多いんだよ)たぶん見ないだろなぁ~
March 31, 2010
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容疑者Xの献身 映画版を テレビで見終わったところ本より映画のほうがいいかも堤真一好きだし今年読んだ数少ない本の一冊辞められなくて イッキに読んだけれどこれは正直 あんまり好きではない本でした以前読んだ「秘密」もちょっとダメだったのでもう数冊トライするつもりだけれどどうも 東野圭吾はダメかもですで今年もたいして読んでいないのだけれどその中のヒット紹介その1「決壊」平野啓一郎これはピカイチどうしようもなく悲惨なのだけれどその中にほのかな光が見える行間に感じられるほのかな希望に期待して読み進むのだけれど・・・・・むー なかなか ほんとうに すごいです この本しばらくひきづって過ごしましたから以前「日蝕」に挫折して以来 平野作品敬遠していたのですがこれはイッキにいけますその2「オーデュポンの祈り」伊坂幸太郎登場人物の全てがいいこういう本が書ける人はほんとうに羨ましいで イッキに伊坂ファンに「死神の精度」「ラッシュライフ」と 裏切られないことを確信今 新刊「SOSの猿」読書中その3「いつか王子駅で」堀江敏幸格調高い文章で 薄い本ながら読むのには時間がかかります明治の文豪かと思うような文体なのですが堀江さんは同世代味わい深い一冊です是非 じっくりがおすすめ2冊目をと思いつつ 年越し 来年こそ次を読むぞその4「自閉っ子、こういう風にできてます」「俺ルール 自閉は急に止まれない」ニキリンコこの本については 別に日記にしようと思っていたのだけどぜひ一度多くのみなさんに読んで欲しい本です前者「自閉っ子、こういう風にできてます」はアスペルガー(自閉症スペクトラム)のニキさんと藤原さん そして編集者の対談形式でそれはそれは 読み物としても面白くできています自閉症 アスペルガーという障害をかかえている人がどういう風に自分はみなさんと違うのかを 話しているのですが障害に対する理解はもちろんですがそれより 自分と違う他人を理解するうえでそして自分と違う他者を少しでも理解しようとするなら とても参考になる本ですこのほか 今年は障害に関する本はいくつか読みましたがまあ 仕事関連で 面白いということでもなく・・・あと 何を読んだだろ今 思い出せないあっ「野中広務 差別と権力」魚住昭これも面白かったかも「世界がもし100人の村だったら」池田香代子池田さんの講演に行きましたとてもチャーミングで素敵な方でした「蝶のゆくえ」橋本治この本は私はゼンゼンダメ女性の描き方が好きでない「ハッピーロンリーウオーリーソング」枡野浩一姫からもらった本~こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう~「まっ いっか?」と他者にたずねるふりをして自問自答であきらめていくと癒されます この本まだ読みかけ本は「1Q84」村上春樹「人でなしの恋」江戸川乱歩いづれも次年に持ち越し来年は睡魔と老眼と断固と闘いもっといっぱい読むぞ~っ!
December 29, 2009
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ぞうさん ぞうさん おはながながいのねそうよ かあさんも ながいよの♪親子を描いた歌だと思っていましたがまどさんの本意はそうではないようですぞうさんであることに誇りを持つ という意味で書かれたそうでそれが ほんとうにぞうさんを歌うこともなくなったアタシとしては相当に 斬新で 覚醒された気分です
April 22, 2009
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私が子供の頃すでに第一人者でいらしたのでキンダーブックなどで 親しんでいたのだとは思うが絵本は存じ上げなかったまど みちお さん100歳ぞうさん♪やぎさんゆうびん♪一ねんせいになったら♪ポケットのなかにはビスケットがひとつ♪どれも 子供の頃によく知っていた歌ばかりまどさん作詞でしたごめんなさい知らなかった銀座で時間つぶしにふらーっと入った 教文館で「まどさん100歳展」を見たまどみちおさんは 本当に100歳なのです本当なんですで なにがすごいって100歳で詩を書いていらっしゃるんです日記も綴られているんです100歳の感性きらめく作品ほんとですほんとうなんです2009年の自筆の詩がすごいんです仕事で高齢者とかかわることが多かったのですがいっぱいおしゃべりさせていただいてもなかなか その心うちまではわからないことが多かったですでも まどさん そこんところ ユーモラスなウイットに富んだ言葉で語られていますとても多才な方で絵もいいんですボールペンとフェルトペンと水彩画で描かれた「ぞうさん」(唄とはまた別の作品)前衛的な若い画家が書いたのかと思うくらいみずみずしいのです人生も後半戦だよなぁ~なんて銀座で若くてきれいなお姉さんを見ながらたそがれていたワタシは平手打ちくらった気分たーくさん エネルギーもらいましたお近くまでいらしたら是非!
April 19, 2009
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「戦争に非ず事変と称す」と ラヂオは放送する 人間に非ず人と称すか ああ丸の内は 建物に非ずして資本と称すか ここに生活するもの すべて社員なり 上級を除けば すべて下級社員なり小熊秀雄 「丸の内」 という詩かつて日本軍は満州で仕掛けてた戦争を「戦争」と呼ばないで「事変」という語でごまかしたそして 今「戦闘地域に非ず」という政治家やDepartment of War(陸軍省)をDepartment of Dfense(国防総省)としたアメリカを批判しているとまあ堅いお話から入ってしまいましたがアーサー・ビナードさんはとてもステキな 茶目っ気たっぷりのアメリカ人の詩人さん中原中也賞や講談社エッセイ賞などを受賞した文学者18年前に来日して 日本語の魅力にとりつかれ日本語で詩を作るあたしたちより ずっと日本語を知っていて日本語がどんなに面白いか教えてくれます来日して池袋に住み始めて日本語学校に通いながら 書道教室で小学生と席を並べ近所のパン屋のおばあさんに教えてもらった葛湯に感動し東京中を自転車でかっとばすそんな日常で感じたこと子供の頃父親と渓流釣りに行ったことミシガンの子供時代のことそして昆虫好きで団子虫をマンションの11階から落としたらどうなるかなんてもう好奇心のかたまりみたいな人で読みすすめばすすむほどこの人の魅力にとりつかれていく・・・・・面白いよ是非読んでみてあたしは握手してもらって サインもしてもらってすっかりファンだぜ
November 17, 2008
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☆まる母さんから教えていただいた平野啓一郎さんのブログから下記の記述をみつけとても嬉しくなりました「これまで僕は、作家は、自分なりの理解のもとに作品を完璧に仕上げて、読者に渡してしまったら、あとはどう読まれても構わないと考えていたのですが、この『決壊』に限っては、読者がページを捲るどんな一瞬にも、作者が併走していることが実感できるような作品にしたいと思っていました。手探りでもいいから、分からないことを考え続けようと。」主人公の崇に強く惹かれてしまったのですが作者のこの想いがこめられているからなんですねラストについても書かれていてほのかに感じた希望はそういうことなんだ と思ったりしました「手探りでもいいから、分からないことを考え続けようと。」くたびれたおばさんに 元気をくれる言葉です芥川賞作品「日蝕」はずいぶん前に買ったはいいけどあまりにとっつきにくく 冒頭数ページで投げてしまいました再チャレンジするかなそれにしてもこんな風に いつでも簡単に 作者のブログを見ることができ生の声に近いものが聞けるなんて時代を感じましたけど・・・・
September 10, 2008
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読後2日目 だというのに まだ抜けられない職場でお昼の談笑にもついていけないくらい まだ耽っているたくさんの問題が織り込まれ難解な文章も多いのだけど読む側を強く引きつけるものがあり本から離れられなくなってしまったその力強さに すっかりまいってしまった友人に薦められて本を借りまして(上下各1800円はチトつらいからね)書評でみたことはあったのだけれど内容は忘れてたし借りた本にはカバーがしてあったのでどんな展開なのか 何が舞台なのか 楽しい話なのか怖い話なのか 全く知らずに読み始めました途中 あまりの怖さに何度も胸がドキドキしました呼吸が苦しくなりそうになりましたラストシーンは知っている場所だとは聞いていたので自分なりのラストを想像していたのだけれど全く違いました絶望的な展開なのだけれど主人公には強く惹かれましたカレが語る自らの対人関係親のウツ9.11後のアメリカとフセインへ言及していくあたりから熱くなってきて厳しい状況におかれた主人公の心情さらに赦しへと続く言葉には 感動があります難しくて とても読みこなせていないのだけれど共感する記述が多かったんです「他者を承認せよ、多様性を認めよと我々はいうわけです。しかし、他者の他者性が、自分自身にとって何ら深刻なものでない時、他者の承認というのは、結局のところ、単なる無関心の意味でしょう。・・・中略・・・他者が他者性を悪として先鋭的に際立たせて、自分の住む世界に出現し、存在する瞬間から、我々は逃れ難く政治的になる。関係は不可避なら、つまり、無関心が不可能なら、自分たちが良しとする世界の構成員に相応しくあれ、と相手に同化を強制するわけです。外部に別の世界として存在することは構わないが、同一世界の内部で、その一体性を脅かす例外として扱うことはできない。もちろん、相手側の異質な世界に呑み込まれることもイヤなわけです。」個人のレベルでも 小さな職場の単位でも さらに社会 世界 というデカイ範囲でも同じコトで 自分の永遠の命題だと感じてきたこと悲惨で絶望的で どこにも救いがないような展開で読む側も相当に絶望的な気分にさせてしまうのですがでも あまりにむごい状況がこれでもかと綴られているその 苦しい文章からほのかにほんとうに ほのかに希望が見えるんですどのあたりからそう感じたのかとその根拠を具体的に述べることはできないのですが温かいもの 明るいものが行間から流れてくるのですこんな風に感じたのはワタシだけでしょうかふだん寝る前に読んでいるのが「そうだったのか 現代史」「そうだったのか 中国」池上彰 です歴史の教科書のような本は 読み進むたびに絶望的な気分にさせられます今回は木曜日からそうだったのかを中断して決壊に取り組み日曜日に読了実はその間に生まれて初めて かなり自分史的には歴史的なことに九段下にある某有名神社に行きました読みながら このふたつにリンクするところがありどうにも逃れられないアナにはまってしまいました
September 9, 2008
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短編集なのだけれど 連作繋がりが面白くて やめられなくなり ひと晩で読んでしまいました小川洋子さんを読むのはは「博士の愛した数式」「ミーナの行進」と3作目ずいぶん印象がかわりましたイメージでは子供クラスの懇談会なんかにいそうな小川さんですがいやいや こういったお話も 心を動かせてくれます血なまぐさい文章も小川さんの手にかかるとずいぶんソフトになるのですがまあでも事故あり殺人ありですからね本を閉じて眠ろうと思ってもしばらくは興奮状態でした読んでいる途中にどうもうとうとしたらしくて舞台の時計塔のある街に迷い込んだ錯覚?夢?に陥りました文庫版のあとがきに「小説を書くとは、洞窟に言葉を刻むことではなく、洞窟に刻まれた言葉を読むことではないか、と最近考える」と小川さんの言葉がありましたまさに、洞窟に刻まれた言葉を読むような小説集です同じ文にガルシア・マルケスの名がありましたが、「キーウイーの倉庫」「掌の形の人参」「ベンガル虎」・・・・なんともガルシア・マルケスの匂いがします・・・とはいえガルシア・マルケスを読んだのはもうん十年も前のことなので違ってるかもしれませんがね今まで読んだ小川洋子さんの本はきれいすぎるなぁ~と思っていましたがこの本ですっかりファンになりました酔っ払った帰りに題名にひかれて衝動買いしたこの本おすすめです
February 9, 2008
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面白いよ オススメだよ この本精神科医 伊良部一郎くん は かなりおかしな医者患者に注射することに 快感を感じている みたいだし患者への接し方が常識を超えている こいつ 本当に医者か!? って 思うのだけれどヘンだヘンだ と思いつついつの間にか 伊良部ワールドにはまってしまう患者こう なんというか苦しくて どうにもなんないときちょっとばかし 視点を変えてみると 出口が見えるかなって そんなことをカンジさせてくれる 小説ですでも その視点を変えるってとこがこんなこと マジかよ って カンジのすごさなのだけどねこのくらい 転換できると 病むことなく うまくいくだろうって羨ましいくらいだ常識を逸脱した ヘンな医者伊良部一郎 に 受診したい って思った人はたくさんいると思います人気あると思うな~この小説是非 ご一読を!!!!!
November 3, 2006
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懐かしいから読んでみて と友にすすめられて ご一読!母親と離れ親戚の芦屋の洋館で過ごした中学一年生の少女の話で それは1972年から73年までの1年間 芦屋の豪邸の様子から始まる小説はワタシと関わるところはないぞ~って どこが 懐かしいのだろう って思いながら 読みはじめたのだけれど途中でアッ!と声をあげてしまいました1972年は忘れもしない ミュンヘンオリンピックの年!そしてワタシの1972年は明けても暮れても男子バレーを追っかけた年だったのです大古 森田 横田 猫田 南 嶋岡・・・・そして松平監督「ミュンヘンへの道」というアニメドラマがあったのをご存知でしょうか当時 ワタシは選手の背番号や出身地はもちろん 身長体重も暗記していました当然 サインも持っていました 当然 代々木体育館に黄色い声をあげに出かけていました当然 「月刊バレーボール」も愛読していました小説の中で 主人公の朋子とミーナが男子バレーを熱く応援するのですもー なんていうか びっくりしましたあの時のあの興奮が 小説の中でよみがえるなんて・・・・主人公の朋子とミーナが あのあの「準決勝のブルガリア戦」を見るところなんかもうもう懐かしいっていうか あの頃のワタシ そのものってカンジでした雑誌で小川洋子が語っていたのを あとで読んだのですが松平元監督からわざわざ電話を頂いたそうです「書いてくれてありがとう」ってミュンヘンオリンピックは最近映画にもなりましたが開催中にテロがおこってしまった悲しい大会でもありました競技が続行が危ぶまれたことも甦ってきましたこの悲しい出来事がミーナのおばあちゃんとリンクしたりするのですが・・・事件の最中 当時となりの担任だった先生が1時間授業をつぶしてなぜテロが起こったのか と中東の問題を説明してくれてそのことにひどく驚いたことも鮮明に記憶しています題名は「ミーナの行進」なぜ 行進なのかって とこが なんとも奇妙で面白いのですがってゆーか あり得ない って笑っちゃうとこですこの時代を少女として過ごした人には「揺れ」とか「高鳴り」とか「憧憬」とか心のビミョーな動きがホワンホワンと感じられると思いますワタシと同世代の女性の方にオススメですそして ワタシと同世代の女性を妻としている男性の方にも配偶者理解のためにオススメです
October 2, 2006
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「家族とは何かを問う感動の長編小説」・・・とあるあ~ いやだいやだ そんなモノは読みたくない といいつつ一晩で読んでしまった・・・やはり感動の長編小説でした再婚同士の家庭血の繋がらない娘たちを可愛がりながら離れて住む実の娘への思いに揺れる主人公そして 今の娘の「実の父」ではない父への反抗に手を焼く主人公あ~ そういう対応ではなくって もっとさ~ とじれったくなったりするのだけれどそれって そのまま 自分にあてはまるもっと自分の子供にもああすればよかったのか など思ったりしてわが子との関係に重ねてしまうから ホントにイヤだこの本から2つのことを教わったひとつめは ご商売のおねえさんアンジーの言葉「いつも自分の一番近くにいる人が 自分が世界で一番好きな人だと思えばいいんです」それは 家族だけでなく ラーメン屋で隣になった人 タクシーに乗ったらタクシーの運転手さんが一番好きになる ってこと「汝の隣人を愛せよ」ということなんだけれどこのこと 忘れていたな~電車に乗ったら隣の人は 危ない人ではないだろうな なんて考えることが普通であってその人を愛するなんて ありえないもんねでも でも でも それは正しいくない たぶん隣人を愛する それは社会生活の基本なんだよ たぶんこのこと すっかり忘れていた自分にとても驚いたふたつめは 主人公の前妻の言葉「昔からよ。あなた、理由は訊くくせに、気持ちは訊かないの」 これは 元妻が元夫に言った言葉だけれどワタシとジナンの間も そうだったワタシはカレに「どうしてこうしたの?なんで?」とは訊いたけれど「そのときどんな気持ちだった」と問いかけたことは一度もなかったこういうのを目からウロコ っていうのだろうか胸がドキドキした重松清さんはもちろん初読家には「ビタミンF」「トワイライト」「エイジ」がある(弟の本棚にあったのでごっそり借りてきたんだよ)さて あと3日も寝不足が続くのでしょうか・・・
June 7, 2006
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中学や高校で推薦図書になっているそうでんー そう 子供にも読ませたい本かもしれないいじめを題材にした短編が5つこころの問題を素直に取り上げた小説を読むのは久々だったので読みはじめはなんだか違和感があってこう お尻のあたりがむずがゆくなりましたが読みすすむうちに 不覚にも涙・・・どのお話も自分の周りにありそうなことそして どの親子関係も ビミョーに自分にあてはまるようなところがあって目を背けたくなった5番目の「ビタースィート・ホーム」で子供の担任の先生のことが気に入らず熱くなっていた妻が後半 冷静になっていくところで ワタシ自身の気持ちもとても落ち着きました
June 6, 2006
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「ルビーの指輪」が大ヒットしたのは20歳前後の頃(ってどっちだよ~)大人の匂いをプンプンさせた寺尾聡は魅力たっぷりだった と思うで 誕生石はルビーなもので 余計に印象深い楽曲でした当時 寺尾聡は宇野重吉の息子というイメージが強くてこの曲のヒットで やっと寺尾聡は「寺尾聡」ってコトになったような気がするそんな寺尾聡も かなりいい歳になられたのですよねあの曲でビールのCMに出ている姿はかっこいいけれど でも宇野重吉にそっくりになってしまった「博士の愛した数式」「半落ち」の映画の宣伝を目にするたびに味わいのある風格にひかれ 映画館にアシを運びたくなったのですがでも 見ないまま・・・で 続けて両方とも本を読みました初めに寺尾聡ありき なので主人公の視覚的なイメージが出来上がってしまっていたのは残念ですがどちらも あの その 前評判ほどではなかったかな横山秀夫「半落ち」は妻を殺した男が 殺した翌日から自供するまでの空白の2日間の謎がどうしても知りたくって読みました主人公をめぐる人々の人生模様は面白いのだけれど肝心の主人公は魅力的ではあるのですがその輪郭はいまひとつつかみどころがなく映画の宣伝に煽られたせいか 最後もいまひとつでしたもちろん横山秀夫さんは初読です小川洋子「博士の愛した数式」はみんないいよ~って言っていましたし博士宅の家政婦の女性がワタシのイメージだ と 友人がとんでもないことを言うので そんなことに気をとられながら読みました淡い 淡い 淡い お話でしたね~ビミョーな心の動きには寄り添うところ多かったけれど全体的にはちょっと刺激に欠けたかも・・・話題の本を読むと前評判で 間違ったイメージをふくらませてしまいこういう感想を持つことが多いかも登場する女性「私」はモチロン本来?のワタシらいばあの姿とも 周囲の人が感じるイメージともかけ離れていて・・・(・_・;)ハハハ・・・ただね・・・五月からマジメに介護職につくことにしましただから博士の愛した数式に出てくる「私」をイメージしながら仕事をしよう なんて思っています寺尾聡がその辺で ふーっとたたずんでいたらこの人のために って 思うのかもしれない・・・・どちらの本も そんな男性を描いていました
May 1, 2006
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