つららの戯言

つららの戯言

見てみたら 髑髏城の七人


作:中島かずき
演出:いのうえひでのり 
出演:古田新太 水野美紀 佐藤仁美/坂井真紀/橋本じゅん 
佐藤正宏/ 山本亨/ 梶原善 ほか

公演日数は少ないけれど、劇場4箇所を転々とし公演期間は1ヶ月半にも及ぶ、
今回の「髑髏城の七人」古田ヴァージョン。ファンは不安と期待を大きく膨らませて待っていました。

 7年の月日というのは残酷なもので、最初に登場した捨之助@古田新太を見たときには「あ~やっぱり 7年前のまま封印しておくべきだったのではないだろうか?」と本心、思いました。当時でも「白ムチ」と言われていた古田新太がハードな稽古の為に10kg近くの減量をしたとはいえ、やはりあのデカさ・・・。大丈夫なのかと心底心配になりました。でもそんな観客たちの不安を弾き飛ばすかのような、殺陣の連続、身軽な立ち振る舞い。
古田新太という役者を馬鹿にしておりました。あの人はどんなにつまらない舞台でも、古田新太だけみていたら絶対に面白いのです。他のシーンがダメダメだもあの人が出ていればなんとかなるのです。それが数多くの演出家に呼ばれる所以。心配なんかしたら失礼というもの。

 私が見たのが、アカドクロの初日。新感線の初日は見れたものではないというのが定説。ゲネプロ並みの仕上がりというのが当初の予想。
 役者に硬さは見られました。古ちゃんでさえ台詞をすっ飛ばしちゃいましたし(笑)でも、たたき台としてはいい仕上がりになっていると思います。舞台なんてそんなもの。お客さんの前に出し変わること何って当たり前なんです。それが面白さなんだから。

 男性陣(古田 橋本 山本 佐藤 梶原)の出来はすごくよかった。それぞれ個性的で魅力的で面白い。特に梶原、舞台久しぶりとは思えない、水得た魚っぷり。古ちゃんとの掛け合いはおかしいし、凸凹のいいコンビだ。佐藤さんのハラグロ家康もいい。笑っていても目が笑っていない感じがいい。
 古ちゃんもじゅんさんもなんだか演技が若い。そりゃ2人とも7年の歳月を経いているので上手くはなっているんだけれども、なんていうか若々しいの。

 それに引き換え女性陣(水野、坂井、佐藤)がいまいち伸びがない。
 設定的に一番面白いはずの水野がそのおいしさを生かしてない。前回のアテルイと同じレベル。色気なんだよね。女を捨てて、男として生きているが故の底に流れる『女』みたいなところが欲しい。
 坂井はその他大勢のいろまちの女に埋没しております。あれじゃあじゅんさんは惚れない。
 佐藤はなぁ・・・悪くはないんだけれど・・・華がないのよ・・・・

 いつもより殺陣の量が半端じゃなくて、見ごたえ十分。やればやるほど、きっとどんどんいい舞台になっていくような気がする。

 11月に市川染五郎で同じものが上演されます。当初私は「古ちゃん以外の捨之助は認めません!だから見ない!」と憤慨していたけれど、なんか古ちゃんの見たら「やってみれば~ 見てやってもいいよ」となんだか余裕のスタンス(笑) だってあれだけ古チャンの捨之助がよいのであれば、目くじら立てる必要もないというもの(笑) ま、私が惚れるような捨之助を作ってくださいな(爆)

 あえて今回は点数はつけません。だってこれから変わっていくだろうから。
 信じて待ちます。


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