つららの戯言

つららの戯言

見てみたらさ「bigger biz」


 あんな画像が悪い映像でも、何度見ても笑える1を超えるのはやっぱり難しい。

 なぜなら、「BIG BIZ」はあの強烈至極のキャラクターの紹介だけで物語が成り立っているからだ。

 いい加減で、迷惑千万の健三に、怪しい(妖しい)言動の皿袋さん、シナトラ聞くと性格変わってしまう神崎さん、そして頼りなくて、思い込みが激しく、でも最後に美味しいところをかっさらう木太郎ちゃん。それに振り回され続ける結城ちゃん。

 たくさんの伏線やら、落とし穴やらを作りまくって、自分で絡まって、はまって『うわぁ』っていうのが1の面白さ。

 完全アテガキ。役者の持てるキャラクター総動員で見ているものをあきさせない脚本。


 で、2はそのドリームチームを罠にはめようとする敵が登場する。

 金と頭と事前準備、データー、最新技術を導入して「結城ビジネスエンタープライズ」を陥れようという三上さん演じる、ペルセウスの川島さん。

 2が面白くなるのは彼が出てきてからだ。それまでの結城ちゃん騒動はキャラクターの薄い(っていうか普通の人)の結城BBの社長付きの平社員、加賀ちゃんと健三との掛け合いなわけで、そこらへんが1の時の結城@粟根vs健三@松尾に比べるとゆるい。加賀@坂田とじゃ戦いにならないほど松尾さん
の独壇場なわけです。敵が強くないとやっぱりここでも面白さが半減しちゃうんですよね。
 初演に比べると、坂田さんの面白さも出されてはいるのですが、やっぱり前半は緩みがち。

 でも、ドリームチームの4人が揃い踏み、川島ちゃんと戦うよ!ってなると面白い。

 皿袋が衣装変えし、サラに変身すると彼女が参謀。勝手気ままに動き回る健三を操縦し、手足のように木太郎ちゃんを動かし、神崎の権力を行使させる。素敵だわ。エロエロR指定なところも。初演よりバージョンアップかな。しばらくはサラキャラが脳内を占領するほど強烈。えらいハードスケジュールだったらしい今回の出演。その疲れを感じさせないほどの面白さ。

 そのサラさえも悩ませ、敬服させちゃうのが、川島の姑息で卑怯な頭脳。
三上さん演じる川島ちゃん。見た目温和で非常に紳士的。ちょっとダブルのスーツがぴちぴちなのはたまに傷だが(笑) 最初のコスプレのシーンは何度見ても面白い。グレーのかっちりとしたスーツに白い天使の羽、頭にぽんぽんが3つ付いたカチューシャに、ハートの矢を持っての登場。
楽日、私の前に座っていた、三上さんファンと思しき女性はドアから登場するなら「ひぃっ」と小さい悲鳴を上げたほどのインパクト。まぁ普通のファンだったら「三上さんの仮装=カーク提督」と思うもんね。
プリティーな天使ちゃんだなんて、ひきつけ起こすよ。

 私的なこの芝居の一番の見所は、その川島が慕う「トムジョーズ」を熱唱する場面。シナトラを熱唱する神崎@大王も面白いが、トムを腰をひねひねしながら歌う川島@三上は非常に怪しくておかしい。それまで、知的で、冷静で、卑劣キャラだったのが、音を立てて崩れます。

 そしてその二人が自分のことじゃなくて、シナトラvsトムジョーズとして言い合い、喧嘩に発展するのは子供みたいに面白い。方やホテルの支配人、方や会社乗っ取りを企てるビジネスマン。なに、あの展開。もう笑わずにはいられない。

 結局2ではそのトム川島もドリームチームに加わり、加賀ビガーエンタープライズに一員になります。
 さてさて、来年1月のbiggestではどうなりますやら、「1,2を超える3はない」らしいですがきっとある程度までは面白くしてくれるでしょう。できたら今回のように1,2を映像で見せてもらって3にいくようになっている上演形態だとありがたいな。きっとみんな忘れちゃってるもん。

「判子」「ウサギ」「通帳」「木の話」「元看守」等々1からの引きづりネタ忘れちゃうし。

 現在100億2000円のビガービズ。ビゲストではいくらまであがるかなぁ。

得点 6点/10点満点 (1の映像と2をあわせてた感じ 早く3が見たい)


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: