つららの戯言

つららの戯言

見てみたらさ「キレイ」



主演が酒井若菜から鈴木蘭々に変わって、私としてはそれがよかったのではないかと。テレビで見る限り「ケガレ」を演じるほどの強さは感じられないから。

「ミュージカル」となっていますが、この程度の歌の数だったら通常の新感線では歌ってますね(笑)
それと歌詞聞こえなすぎ。ミュージカルなのにこれほど歌詞が聞こえなくても大丈夫なんだろうかと思うほど聞き取りにくい。でも大丈夫だったんだからきっとそれほど歌詞にすべてを語らせようとはしてないのでしょうが。

松尾さんの戯曲なんだけど、ものすごく出てくる文字は過激だし、グロイし、お下劣な部分があるんだけど、見終わるとそういう棘や毒の部分以外の物語の芯みたいなのがちゃんと残る。とても不思議な感じ。

「犠牲」がテーマのように感じる。誰かが生きるためには、誰かの「犠牲」が付きまとう。
マジシャンの退屈、妄想を埋めるために閉じ込められる「ケガレ」や「マタドール」 そのケガレも食料のためにカウボーイを殺す。
ハリコナの自尊心のために馬鹿なケガレを養うことにする母ちゃん。
最後はやっと「キレイ」と「ケガレ」がひとつになった姿で地上に現れ、綺麗な花をみせたハリコナ

その「犠牲」というテーマが重くないというか、きつくないの。「それは仕方ない」と思える部分が残っているような。一人じゃないから「犠牲」が付きまとい、一人じゃないから「アイセル」し「タイセツ」にも思う。

蘭々の歌のうまさにはおどろた。少々ケガレの時にうそ臭いくらいの子供っぽさがあるのがなんだけれど、ハリコナとの2shotはものすごくかわいい。

その蘭々よりも何倍もかわいいのがハリコナのサダちゃん。初演のDVDを見たのだけれども5年前よりも、ぜんぜん今のほうがかわいい。馬鹿さに磨きがかかったようだ。

初めて役者の宮藤官九郎を拝見したのだけれど、なかなか面白い。ただ
10年間も妄想にとらわれて、他人の人生を犠牲にしている男の闇みたいな
感じは薄い。

ヨタロウさんの白い神は胡散臭くて偉大だ。あれだけいろんな意味で白い羽が似合うひとはいない。

じゅんさんは、悪くないだけど、すっごく健康的なんだよね。大豆丸として戦場にいるときはその健康的なのがよいように働いているのだけれども、腐ってもミサと一緒にいる往生際の悪い生命感みたいなのは感じられない。

席がもっとよかったらきっと感想が違ったのではないかと思う。2階席の後ろではなかなか役者の表情が読めない。まどろこしくて、もったいない感じ。

たぶん、これは松尾さんの廉価版のような感じ。お試し品。ほんとの大人計画は見に行けないなぁとより強く感じた次第

得点 5点/10点満点 もっと席がよかったらなぁ。


© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: