新・学力への挑戦

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なかむら@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) なぜ速度は足し算できないのですか?100キ…
なかむら@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) なぜ速度は足し算できないのですか?100キ…
某所で久しぶりに、この件に触れたモノでつい・・・。@ Re:6×3は、6+6+6のこと?6×0は、どういう計算?(09/08) 10年以上前の記事に文句を付けるのも何…
meisinn2006 @ Re:それはきっと・・(04/16) akibareさん >1基あたりエンジンが7つ…
February 13, 2008
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カテゴリ: 教育と学力



 じつに明るい愛らしい装丁の野上照代原作の『母べえ』。 その前書きに、山田洋次監督の映画「『母べえ』の製作にまつわる話がのっていた。

 そこにさっと目を通すと、最後の方で私は、ひとつのことばに釘付けになった。
 それは“窯変”ということばであった。
それは、私が昨日書いた日記ともかかわるこの映画を読み解く大切なキーワードだと思った。

 試写室で山田洋次監督が作品を観たとき、自分がひたむきに描いてきた家族というものの向こうに、思いがけず戦争に突入していく時代というものがくっきりと描きだされてきていたということに驚き、そのことを、“窯変していた”といったのである。

 山田監督は、黒澤明監督が「映画は窯変することがある」ということばをよく使っていたことを紹介しつつ、『母べえ』という作品が、その“窯変”をしていたと試写の感想で書いているのである。

 私は、ここに山田監督の真骨頂を見た思いがする。
 つまり、“窯変”としてその時代をも描き、まさに渾然一体の作品に仕上げていたのである。

 “窯変”とはインターネットで調べると、焼き物をしたときに現れる陶芸家も予期・予測しきれないような、窯から出してみないとわからないような思わぬ絶妙の焼き上がりとでもいうことができるだろうか。


 さて、この原作者の野上照代さんは、1951年以降の黒澤明監督の全作品に参加された方だという。84年、自伝的少女時代の家族を描いた「父へのレクイエム」が07年12月『母べえ』として出版(中央公論新社)され、また、今回の映画『母べえ』となったものだが、野上さんは、この映画の公式サイトで、自分の『原作』から映画『母べえ』が生まれたことを、山田監督と同じく、黒澤明監督の同じことばを引用して、“窯変”していると評していることにびっくりした。

■原作者(注 野上照代さん)の言葉

「映画は窯変することがある」と黒澤さんは言う。
陶磁器を窯の火焔からとり出す時、予期しなかった美しい色に変色していることだ。
私の粗末な素材は、窯変して「母べえ」となった。山田洋次監督のプロの腕によるものである。


 私は、dreem21どんさんのアドバイスを受けて、本屋さんで立ち読みしたことがきっかけで思いがけず、2つの限りなく美しい“窯変”に出会うことができた。
 いいことばだ。少しむずかしいけれども、“窯変”という漢字を書く練習をして、美しく書けるようになっておこう。

 立ち止まって考えてみると、学校や教室というところは、本来、教師が考えている以上に子どもたちの目を見張る変化、“窯変”を生み出す場でなければならないのではないだろうか。
 そういうところから胸を痛める現実をみるとき、今日もひたむきに子どもたちのために悪戦苦闘している教師たちに、そして、健気に生きている子どもたちに希望をたくしながら、今、自分でやれることを少しずつとりくんでいきたいと思う今日の日である。


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Last updated  February 13, 2008 04:05:37 PM
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