アッキー君のお母さん日記☆

アッキー君のお母さん日記☆

アッキーが誕生するまで2



一緒に救急車に乗ってこられた主治医も通された分娩待機室の機械の多さに「全然ちがうなぁ・・・」っと言われてました。

新しい主治医にかわり複数の医師に囲まれながら説明を受けました。

側で母がいてくれてたのですがこんな状況です。本当は旦那と一緒に説明を受けたかった、もう心の中は不安で不安で仕方がなかったです。

医師から受けた説明では

・私の子宮には殆ど羊水が無い状態で人工の羊水を入れる治療は無理(手遅れ状態)羊水過少症
・お腹の赤ちゃんは腎臓に何かトラブル又は腎臓が無い状態で生まれるかも?
・週数よりも遥かに小さいので脳に損傷を持って生まれてくるかも?
・体重は500~600グラムぐらいかも
・今日中に帝王切開にて出産となる

恐ろしい話ばかりで私の神経はもうどうにかなりそうで。
ただただ涙を流しながら、お腹の張り止め点滴の副作用で体中の震えが止まらず汗を流しながら今、自分の置かれてる状況に身を任せるしかありませんでした。

分娩予備室に何時間も待機状態。

聞こえてくるのは今まさにお産で息んで叫んでる女の人の声。

その叫び声を聞きながら、私はどんな子どもを生むんだろう?
600グラムぐらいの赤ちゃん、どう育てていくのよ(泣)
私の人生はどうなるの?

本当に自分のことしか考えておらずアッキーに申し訳なかったです。

長い時間、そのお産の叫び声が続いたあと生まれたらしく「オギャー!!」っと赤ちゃんの元気な声が聞こえてきました。
すごく覚えてるのはお母さんが「かわいい、かわいい。」っと言っている声。

あんだけ苦しみながら頑張ったんだから最高のプレゼントですよね。

私もああなる予定やったのに・・・ただただ涙が出るばかりでした。

あまりハッキリとは覚えてないのですが赤ちゃんの脳を守る為にステロイドのお薬を点滴か注射で体に入れました。

数分後には酷い動悸とお腹の張りが頻繁に起こり(陣痛)、赤ちゃんの心音のモニターが危ない状態になってきました。
主治医の先生たちが集まって私に「お腹の赤ちゃんが苦しがってる状態になってます。これからすぐに手術します。ご主人の到着を待ちたかったのですが緊急に赤ちゃんを出さないと大変危ない状態です。」

ステロイド薬で私の心臓がおかしくなるぐらいドキドキして息が苦しく「このまま私は死んでしまうかも・・・。」っと絶望悲しみ「赤ちゃん、どうなるねんやろう。この先どうなるねんやろう・・・。怖いよぅ。なんで私がこんな目に遭わなあかんねんやろ(涙)」

もう全然しっかりした母ではありませんでした(^^;

手術室に入る時もお腹を切ることにも怖くて赤ちゃんをこんな状態で出産することも怖くて泣き震えながら運ばれました。

手術室。

まずは腰に麻酔。
麻酔科の男の先生が「動いたりしたら何回もやり直しだから我慢しててね。」

動いたら何回も注射されるの?怖いから頑張ろう!

初めての腰に打つ麻酔は成功しました。

意識がハッキリしてるので、それがまた恐怖の時間でした。

私の手が恐怖?でブルブルと震えっぱなし。

涙も出っぱなし。

そんな時に側に付き添ってくれた看護師さんが「大丈夫ですから。」っと手術が終わるまでず~っと震える手を握ってくれました。

私の足元で先生達がバタバタと隣の手術室へ移動されました。

そのあと麻酔科の先生が「おめでとう。男の子ですよ。」っと教えてくれました。

「おめでとう」っと言われても嬉しくない。

どうしてこんなことになってしまったんだろ?
何か妊婦が食べてはいけない物でも食べた?
なんで自分だけこんなことになったんだろ?
これから先どうなるんやろ?
アッキーがこの世に誕生し生きようと頑張ってる中、こんな気持ちで苦しんでました。最低な母でした。

だいぶ長いこと手術室で待たされましたが「赤ちゃんと対面してください。」っと言われ隣の手術室にベットのまま運ばれました。

初めて我が子との対面。

「なんて赤黒い小さな赤ちゃんなんやろう。すごい!手足の指がちゃんと出来てるわ・・・。」こんな感想でした。

体にはモニターの線や口には呼吸器。

顔も小さすぎてあまり見えない。

先生から「そっと触ってあげて。」っと言われたのでベッドから身を乗り出してアッキーの小さな小さな手のひらに指を乗せると、ふんわりと握ってくれました。

その瞬間、「この子は私の赤ちゃんなんや!あぁ・・・死なないで死なないで!!」っと思う気持ちで胸が苦しくなって先生に「どうかこの子を助けてください」っと泣き叫んでました。
今までに感じたことのない感情でした。
母親になった瞬間でした。

○27週1日○
体重 536グラム   身長 30.8センチ
胸囲 17センチ   頭囲 21.5センチ

超低出生体重児・胎児発育遅廷・呼吸窮迫症候群

後に診断 慢性肺疾患・胎便病・脳質周囲白質軟化症



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