波のマニマニ

波のマニマニ

手術前日(3)



おっと、放射線科のO先生、乱入。
Y先生に、この親にちゃんと病気のことを説明したんですか?と詰め寄る。Y先生、いまいち歯切れが悪い・・・
(理由は後日、明らかになる)
Y先生から、絶対大丈夫といわれ、しぶしぶ術中照射に承諾した。

波次の病気『副腎皮質癌』は、とても頻度の少ない病気で、過去にも60例ぐらいしか症例報告がないそうだ、近畿では8年ぶり。

状態はお腹の左半分が腫瘍で、後腹膜をこえて背筋にも浸潤している、肺にも転移がある。
その他はあけてみなくちゃわからないが、膵臓や腎臓にも浸潤していたら、併せて切除するそうだ。
同時にIVH(中心静脈カテーテル)もつける。術中照射もあわせて時間は13時間くらい。

化学治療については、症例が少ないため、治療法もないし、効く薬(抗癌剤)もわからないといわれた。
今回は効くだろうと思われる薬を3種類使い、効かなければどんどん変えていき、自家骨髄移植もすると。
それでもダメなら、ミトタンという薬を使うがこの薬には重篤な副作用(副腎不全、神経障害)もあり、そのために、一生薬を飲み続けなければならない。

抗癌剤の副作用についても説明を受けた。
何もかもがわからない事だらけで、質問をする知識もなかった。
全てを先生におまかせして、承諾書にサインした。

明日は波夫も仕事をやすんで、朝から来てくれる。波一は学校があるので、義母とお留守番。

波夫は帰る時、「最悪のことも覚悟しておかなくちゃな。」と言った。
私はうんと返事はしたが、絶対そんな事は出来なかった。


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