波のマニマニ

波のマニマニ

外泊中止



食事ができるようになれば、手術までの間、何日か外泊のOKがでた。
治療が終了して5日後、大部屋にもどり、うまくいけば、今日から外泊。
今日のお昼は冷やし中華!波次も喜んで食べてくれて、良い感じ!後は採血結果を待つだけ。
波が意気揚々と帰り仕度をしていたら、H先生がきて、「白血球の数値が低いから、今日の外泊はだめ。明日また採血して上がってたら外泊してもいい」って・・・
え~ちくしょう、くやしいぞ~!ご飯もちゃんと食べれたのに~

先生の前では、文句いってたんだけど、部屋に戻って、同室のお母さんから「どうだった?」って聞かれた。
「あかんかったわ」って言ったら、なんかすごく悲しくなってきた。

次の日も、今度こそ!と採血受けたけど、昨日よりも下がってて、またおあづけ・・・

3度目の正直!今日こそ帰るで~と採血をすまし、波次と廊下をお散歩してると、Y先生に会った。
Y先生、開口一番「明日、腎シンチするからね~」と・・・
えっ?「波次、採血結果でたら、外泊するんですよ!」
Y先生は「H先生から~、まだ聞いてない~?」と悠長なお返事。
そこにタイミング良く、全室の採血を済ませたH先生がきて、見事に手に持っていた採血のトレイを落とした・・・(タイミングよすぎ)

検査が突然入ったのには理由があった。
1クール目の時、波次は左静脈に血栓ができ、左腎梗塞をおこした。
私は、もう治ったものと思っていたのに、結局、左腎臓は機能を失っていた・・・

H先生に、「あの時、手術してたら、こんなことにならなかったんじゃないですか?」聞いた。その時、前述の『死んでた』がでた。
Y先生にも、手術をしてたら「術中照射をしたから、血管がもろくなって、修復できなかっただろう。血小板低下で、出血がとまらなくなり、ショック状態になっていただろう」といわれた。

今も静脈に血栓は残っているので、胸の手術の時に、お腹も出来ないか聞いたが、リスクが大きくなるので、とてもそんなことはできないという事だった。

手術前なので、外泊はもうできないという事だったが、私は無理矢理外泊をもぎとったぞ~!(麻酔科の診察を外来でうけにこなくちゃいけないけど)

いつのまにか、何も言えない新米の付き添いじゃなくなってた(笑)


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