波のマニマニ

波のマニマニ

化学治療 4クール (1)


波次の薬は、薬剤部でじゃなくて、H先生が用意している.

今回も、今日から治療ということで、荷物をまとめて待っていた。が、なかなか、移動の指示がこない。
緊急の手術が入り、先生が上がってこれないらしい。
大部屋生活は楽しいから、できれば移動したくないから、治療が明日になろうと別にかまわない。

四時半頃になって、やっと移動の指示が出て、看護婦さんが、引っ越しのお手伝いに来てくれた。個室に移動して、抗癌剤の前に、肝臓を守る薬(キョウミノ?どんな字?)の点滴が始まった。

調度、日勤と準夜の交替の時間で、日勤の看護婦さんは申し送り等で、めっちゃ忙しそう。そこに、引っ越しや点滴が重なり、申し訳ない。

肝臓の薬の点滴が終わる頃、担当の看護婦さんがきて、
「今日の治療は、中止になりました。もう!お母さん、H先生怒っといて下さいね。」と言った。

夜、H先生が病棟に上がってきた。
波次と私はプレイルームにいた。
「今日は悪かったね~。」と声をかけてきた先生をみたら、気にしていないつもりだったのに、めっちゃむかっときた。

先生は緊急の手術が入ってたから、中止は仕方なかったと言う。

でも、中途半端な事をするくらいなら、最初から今日はしないというのが正しい判断じゃないのかと、私は思う。また明日、一からやり直すのなら、今日はいらない点滴をされたんじゃないかと思う。

そういう事を言うと、先生は「治療に先立って、肝臓の薬は入れようと思ってた」などと言う。

私は、今さらそんな事言われ「そんなの聞いてません、するならするで親にちゃんと、知らせて下さい。」と言った。

なんか話しても全然理解してくれなくて、私もヒートアップしてしまい、公共のプレイルームということも忘れて、H先生と大喧嘩?になってしまった。
しまいには、「点滴ならいつでもはずせる!」なんて言うから、私もむきになり「じゃあ、今すぐはずしてください!」と言った。(が、結局はずしてもらえなかった)

就寝前に、小児外科長のY先生が、H先生との口論のことで、やってきた。
Y先生は、「個室代がかさむことが不満なん?」と、これまた、めっちゃ的外れな事を言う!

そんなことじゃないって、なんでわかってくれないんだろう?
わが子に不必要な治療をさせたくない、必要もないの点滴につないでほしくない、なんで、それが解ってもらえないんだろう?

治療を前に、H先生と冷戦状態に突入。





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