七五三
それは、七五三のお参り。
普段なら、どおってことないんだろうけで、闘病中だから、尚更、健康に育つよう、お参りしたかった。
外泊ゲット！
看護婦さん達に、七五三の写真撮ったら、見せるね～と約束して、外泊にでた。
外泊二日目の夜に、それはおこった！
お家で、のんびり、だらだらしてしていた。
波次は、室内用のジャングルジムの一段目から何度もぴょんと飛び下りて遊んでいた。
「お母さ～ん、お父さ～ん、見て～！」
という波次の声で振り向くと、波次はなんとジャングルジムの一番上から、飛び下りた！
当然、着地失敗！
大泣き～
大丈夫かな？と思って様子をみてたら
「足痛い～！歩けない～！」
捻挫？
もしかしたら骨折・・・？
とりあえず、病院に電話したけど
「夜は整形の先生がいないので、レントゲンはとれるけど、それ以上の事はできません。」
という事だった。
しかたないので、一晩様子をみる事にした。
次の日も、まだ痛がっていたので、近所の整形に連れていった。
レントゲンを撮ってもらったが、折れてはおらず、捻挫か、どこかにひびがはいっているかもしれないという事だった。
しばらく様子をみるように言われた。
捻挫だったらまだいいけど、ひびはやばいよな～
一応、病棟に連絡して、事の次第を告げ、先生に聞いてもらったが、Ｙ先生が外泊を続行してもいいと言ってくれたので、そのまま家にいることにした。
次の日。
今日は、春日大社に七五三のお参りに行く予定。
朝から、電話がかかってきた。
相手は、Ｈ先生・・・
ものすご～く怒っている・・・
親の不注意で、怪我をさせた事、骨折とかしたら、治るまで次の治療ができない事。
外泊を中止して、今すぐ帰ってこい～！！！とおっしゃる・・・
しかし、ここで負けてはいられない、今日を逃したら、もう七五三のお参りにはいけない！
先生には、ただの捻挫だから大丈夫と説明して、明日病院に帰るまでは、ずっと家で大人しくさせておくと約束して、なんとか予定通り、明日までの外泊を許可してもらった。
あ～良かった。
電話をきると、ささっと支度して、春日大社に行った（笑）
祈祷所で、ちゃんと祈祷してもらって、移植の成功をいっぱいいっぱいお願いして、写真もい～っぱい撮った。
少し短すぎる、いがぐり頭だったけど、初めてのスーツ、可愛かった～
次の日。
何ごともなかったように、大人し～く病棟に戻った。
波次は、それまでは「だっこ、だっこ」と言ってたのに、病棟につくと、いきなりおりて、ぴゃ～っと自分で走っていった。
なんやねん？？？
でもそれを見て、看護婦さん達も安心してくれたようで、良かった。
七五三の写真は、看護婦さんに見せたかったけど、もし約束をやぶった事が、先生の耳に入ったら・・・と思うと怖くて、誰にも見せられなかった。
あんなに可愛く撮れてたのに・・・クスン；
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