ボーイズのママ

ボーイズのママ

赤ちゃんを授からなかった頃



「ハネムーンベビーが欲しいね」
結婚式の夜に夫とそんな話をしていた
結婚したらすぐ赤ちゃんが来てくれると思っていた

妊娠したら・・が前提で新婚生活がスタートした
お酒も飲まなくなったし 
風邪を引いても薬を飲まずに栄養ドリンクと気合いでなおした
仕事だってかなりセーブした
出張の仕事は断ったし 前からうけてた仕事と どうしてもと頼まれたのだけにした

あっという間に結婚記念日を迎えてしまった
1年の間に友人3人が結婚し妊婦になった
私はその3人と連絡がとれなくなっていた・・・
羨ましくて羨ましくて・・と言ったら言葉がきれいすぎるかも
”ねたましい”という言葉がぴったりだった・・
笑って妊婦話を聞けなかった
今考えたらなぜって思うけれど本当に気分的に追いつめられていた

生理が来るたびに涙を流し
子授け寺があると聞けば訪ね
豆乳を飲み ザクロジュースも飲んだ 
風水の本を読み家の北の部屋のカーテンをピンクにもした

思い詰めすぎていたのかもしれない

病院に行った
検査の結果 子供のできない理由はみつからなかった

子供ができるかもしれないから・・の理由は1年を経過して断り切れなくなっていたので仕事量を元に戻した
お酒も少し飲むようになった
少し先の時期の旅行の計画も立て旅館もとった
赤ちゃんの事を考えないようにした

すると・・3ヶ月後妊娠!
嬉しかった 本当に嬉しかった
かまえて待っていた1年の間 来てくれなかった赤ちゃんが来てくれた
検査薬を握ったまま泣いたのを今でも思い出す

残念ながらこの赤ちゃんは11週でお腹の中で死んでしまった
でもこの赤ちゃんも私達夫婦の大切な子供

毎年 手術をした日を誕生日と決め
ケーキと牛乳をエコー写真の前に置き
夫とこの子を妊娠していた時の話をして思い出している
いつまでも忘れないよという想いをこめて






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