民主主義という名で呼ばれるこの原則の底に横たわって、この原則に生命を吹きこみ、血肉を与えているものは、ほかでもないヒューマニズムなのです。人間を愛し、人間を信頼し、人間のこの地上における幸福を肯定しないで、いったい、どこに民主主義がなりたつでしょうか。
実際、もしも人間が信頼できないものであるなら、民主主義もなにも、ありはしません。日本の民主主義的建設はもちろんのこと、そのほかいっさいの人間的努力もむなしいものとなって、私たちには、むきになってあらそわねばならない問題など一つもないことになってしまいます。
p.14-15 吉野源三郎『人間を信じる』(岩波現代文庫版)
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。
そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、
世界によって自分が変えられないようにするためである。
――マハトマ・ガンジー
その弱点に向ってメスを入れ、世界最優秀国とする努力を為すことこそ本当の愛国のはずであるのだが、弱点に触れないように、痛いところは障らせないように、ただ盲目的に国民を働かせようとするから一向に栄えないのである。子供ではあるまいし、いつまでもだましおおせるものではない。
p.242 昭和14(1939)年「近々抄」『近きより2』第3巻第9号<10月号>
いくら誠意を示しても、頑として譲らないのは米国である。このお坊チャンと貧乏人の子とは、いつか一度は太平洋で相見えねばなるまい。
p.243 昭和14(1939)年「近々抄」『近きより2』第3巻第9号<10月号>
「国家百年の計」というが、国家は理想的な場合でも百年の先しか考えてくれない。しかし我々の本能は未来永劫の先を考えている。
p.245 昭和14(1939)年「近々抄」『近きより2』第3巻第9号<10月号>
正しいことなら通るのが当りまえだと考えている人間を「まだ若い」と称するのであるそうな。
p.245 昭和14(1939)年「近々抄」『近きより2』第3巻第9号<10月号>
80年前より―その63(『近きより』をな… 2020.02.22 コメント(6)
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