ずっと一緒に

看護する側の精神状態



亡き息子のお盆のお参りの日だったので、ダンナもおり
一緒に病院へ行ったんですが、私、父、ダンナといると
なんとなく機嫌が上向いた感じです
(看護師さんにもおだてられてた)


ダンナに見ててようわかったって言われたんですが
夫である父、娘である私と違い、ダンナは少し離れた立場なせいか
ダンナがへらへらと笑いながら適当に躱すせいか、ダンナにはごねません

せん妄がひどく、悪く言えばぼけている状態なわけですが
それでも、あれは無意識かもしれんけど、相手を選んでごねてるよと…


近しい立場である、私や父は、深刻な顔をして
真剣に話を聞こうとするから、甘えてわがままを言うのではないか?
適当にかわす人相手にはそこまでごねてないと

そうなんでしょうかね~?


ケアマネをしている友達に、前日、電話で責めたてられて辛かった時に相談したら
泣きたい時は泣いた方がいいと言われたのですが
それで改めて考えてみると、ここ最近、私はかなり気が滅入ってました

大好きな特撮の録画したものすら、すぐに見ようとしない
めっちゃ好きなライセンスの番組も、録画したまんま見ない
テレビを見る気もせず、テレビがついてるとうるさくて1人だと消しちゃう
好きな本もあんまり読んでませんし、読んだものも
字面をぼーっと追ってるだけで、入りこめていません
趣味で好んでしていたこともする気が無くなって
ぼーっと1人で黙ってることが増え、無意味にイヤホンして
動画サイトだけ見たり…

さすがに、この間から始まったライセンスのツアーは無理にしても
毎夏恒例のライダーと戦隊の映画も、2時間、連絡取れないならダメだと諦めてました


そしたら、友達から、それは鬱だよ、と
病院に私がずっと詰めてたところで母の病状は変わらない
笑って会えるためにも、私の好きなライセンスも特撮も必要だって


そして、母の病気のことでいろいろ教えてもらっていた
末期がんの患者のケアをしている元バイトのイケメンくんにも相談したんですが
末期で体力が無くても、すごい力で暴れるようなせん妄の出方をする人もいます

癌に限らず、末期は周囲の看護力が必要
少しでも距離を置いて、リラックスできる時間をとってください
結局、最後はあんなこともしてやればよかった
こんなことをしてやれば良かった、という後悔が無い人はいない

だからできることとできないことをセットで考えて下さい
映画鑑賞とかでもいいから、自分がリラックスできる時間がある方が
かえって患者さんにもいい影響が出ることがありますと


相談をもちかけて、返事をくれた2人の答えは同じだと思いました


確かに、気が滅入って考え込んでばかりいてもしょうがない
このままでは自分の方がダメになっちゃう


看護力というものはよくわからないけど
大好きなはずのものを何も楽しめない、そんな精神状態がいいはずはないし
それで難しい顔をしてばかりでは、どうしようもないかもしれません

母がもうあまり持たないとわかっていただけに
短い期間だから、集中しようと思ったけど
そのせいで、自分で自分を追いつめていたのかなと思いました


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