★ＳHOOTING　ＳTAR★

ﾖ

■死神の恐怖■

「えっ！？」
寝ていた未来は、未知の世界に引きずり込まれるような感覚で目が覚めた。
「…？…？？」
"どうしよう…、望達を起こした方がいいかな…？なんだろ…、凄く怖い…。"
未来は、今までに無い恐怖と、絶望に見舞われていた。初めて鬼と戦った時とは比較にならない。まるで、死神の鎌で切り裂かれたかのような感覚だ。
「…こんなの…、初めてだ。今まで……、こんな感覚……、感じなかった…。」
　その朝、望達は絶望に駆られていた。未来が部屋にいないのだ。そんな時、未来の寝ていたベッドを見て、望はどうしようも無くなった。
「どう…したの…？」
沈黙を断ち切ろうとした優理に、恐ろしい答えが返ってきた。
「来れば…、いや、見れば分かるけど…。」
そこで、言葉を断ち切った。嫌な予感がした。けど、何も知らないでじっとしてる訳にはいかない。優理は、見に行ってしまった…。
「痛っ!!?」
優理は、見ることを許されなかった。望と、斬が、優理の行動を止めた。見てはいけなかったから。望の眼からは、自然と血混じりの涙が流れていた。斬は、今にも喋りたそうなのを、ぐっと押し殺している。訳ありだと察した優理は、力ずくで望達を押し退けた。そこで目にしたのは、最悪の光景だった…。
　血塗れのベッドに血でつづられた置手紙。沈黙を敗れるものはもういない。未来本人が一番恐れていたこと。それは現実に起こってしまった。手紙には、こんな文がつづられていた。
"拝啓、斬・望・優理様。未来…、いや時の賢者は、我々が殺した。助けることは出来ない。何故なら、死神は、殺し、消し去らせる為の者。鬼が生きるため、そして、『奴』を復活させぬ為、殺した。助けたければ、亡骸に命を吹き込むが良い。出来るものならな。もっとも、うぬらも死し、消え去るだけだが…、"
ココで途切れていた。というより、読めなくなっていた。震える手を引きずったかのような文字が、（読めないながらも）長々とつづられていた。
　「そんな…、有りえないよ……、未来君に限ってそんな…。」
そこで、言葉を失った。有りえない訳が無いからだ。『奴』って言うのは間違いなく世来様だし、鬼が生きるために邪魔なのは未来だけだからだ。他の霊術使いは、到底鬼に敵わない弱者ばかりだ。出来る事なら、真世も呼びたいほどだが、何処にいるかも分からない。そして沈黙…。そんな時、唯一ベッドに残っていた『時の袋』が、光り始めた。中から出てきた物…。それは、未来の使っていた、『神霊の護詩（しんれいのまもりうた）』未来がよく大好きな丘の上で吹いていた一種の楽器なのだが、特定の詩を吹くと、霊が集まってきたり、傷が癒えたりした。何か有るのだろうか?沈黙を破ったのは、斬。
「ねぇ…、もしかして、陰陽術と何か関係あるかもよ？」
自信無さ気にも、そんなことを言い出した。そもそも陰陽術とは、未来達が最近使い始めていたあの不可解な言葉のことを言う。特定の言葉に、自分の気持ちと、霊力を込めて言うことで、それぞれに、異なった効果と、威力、体力の消費等がある。全て漢字で出来ていて、一言一言意味がある。音程はついておらず、唱えるだけだ。しかし、何故斬はそんなことを言い出したのだろう…。その斬の発言の意味の先に、衝撃の過去と事実があるとは、まだ知らない望達が、とうとう行動を起こす…！

あとがき(?)

ふあ!!!!!!!?すごいっ!!
って…え…??未来君は次出てこない!?今度は望君たちの番ですねっ!!
なんだか次回もすごそうですッ!!!
あれからの望君たちの行動が楽しみ(!!?)ですッ!!!無事未来を助け出す(??)事が出来るのか!!!?（←ぇ
みたいな感じですかね!!!!!すっごく楽しみですッ!!!!!!!
楽しみィ～～～vvv
↑デカ…（汗
でもそのぐらい楽しみってｺﾄです!!!読みの守護神様スゴイッ!!
ドンドン続けてくださいな!!!最終的にはハッピーエンドなんでしょうかね!!?
クライマックスも気になりますが、やはりこれからの展開が気になります!!
期待しましょう!!!(^O^)／