★SHOOTING STAR★

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■HAPPY BIRTHDAY■



ここは毛利家。いつものように蘭が小五郎とコナンを叩き起こしている。
「さっ!!お父さん!コナン君!起きて起きてっ!!」
「なんだよ蘭ー・・・たまの休みくらいゆっくり休ませろって!!」
「お父さんはいつも休んでるじゃないの!!ホラ!!さっさと起きるっ!!」
「ふああぁぁぁぁ・・・」
そんなシーンを見ながらコナンはあくびをしながら洗面所へと向かった。
コナンが顔と歯を磨いて帰ってくると、小五郎は起きたらしく、もうその場にはいなかった。
「あれ?おじちゃんは?」
「お父さんならもう出かけたわよ。ねっ!コナン君は今日の予定とかあるの?」
「え?別にないけど・・・」
「そんなのダメよ!!ホラ。博士の家にでも行って遊んできなさい?」
「え?うん・・・」
 -なんだぁ蘭のヤツ・・・
そう思いながらもコナンは蘭に逆らえなかったので(笑)すごすごと阿笠博士の家へ向かった。




「あれ?博士は?」
阿笠博士の家についたコナンは、博士がいなかったので不思議に思った。
「博士なら講演会に行ってるわよ」
哀が地下から現れた。どうやらまた地下室にこもって研究でもしていたらしい。
「講演会?なんでまたそんなとこに博士が?」
「なんか博士の発明品についての講演が聞きたいっていうハガキがきたんですって。
そしたら博士、やっとわしの発明が認められたわい!!・・・とか何とか言って嬉しそうに出て行ったわよ」
哀は少し笑みをこぼしながら言った。
「ハハハ・・・どうせなんかの妙な集まりかなんかだろ」
コナンがソファーに座りながらテレビをつけた。
「・・・で?今日は何の用事があってこっちに来たのかしら?探偵さん?」
哀もコナンの方へ歩きながら言った。
「別に用事なんてねーよ。蘭が遊びに行けーなんて言うから来ただけだよ」
「なるほど?こんなとこに来たくもないけど、あの娘が遊びに行けなんて言うから仕方なくここに来たってわけね」
「おまえなぁ・・・んなこと誰も言ってねーだろ」
「あら。でもそう思ってたんじゃない?」
「おまえなぁ・・・そのかわいくねー性格直せよな?」
「別にかわいいなんて思ってくれなくてもいいから」
「ハハ・・・」
コナンが乾いた声で笑った。




日も暮れ、コナンは阿笠博士の家から出た。とうとう博士は帰ってこなかった。
『また発明の自慢でもしてるんでしょ。いつものことよ。』
哀はそういいながらまた地下へと向かっていった。コナンは半ば諦めながら(何を?)家へと帰った。
そんなコナンをまっていたのはいつも以上に騒がしい蘭だった。
「ただいまー」
そういってコナンが扉を開けると、
「おかえりなさい!!!!!コナン君!!!」
蘭が駆け出してきた。何事だろうと内心コナンは少し驚いた。
「さ!!こっち来てよ!!」
「え??え???蘭ねぇちゃん???」
蘭に誘導されるまま、コナンは2階の部屋へと連れて行かれた。
そして蘭にドアを開けるよう言われ、何がなにやら分からずコナンは扉を開けた。すると・・・
-パンパンパンパン!!!!
大音量のクラッカーの音が部屋中に響き渡った。
そしてその場には小五郎、歩美。光彦、元太、博士になんと灰原までいた。
何が起こったのか全く分からないコナンはその場で立ちすくんでいたが、皆の1言で全てが分かった。
「「「「「「「お誕生日おめでとう!!!!!!」」」」」」」

コナンは我にかえった。
 -そうか・・・!今日は5月4日・・・ -オレの誕生日・・・!!また忘れてたぜ・・・。
「ふふっ。コナン君、今日は自分の誕生日ってこと、忘れてたでしょ。
さ!私が特製のケーキ作ってあげたから、思う存分食べてね!!もちろん皆もね!!」
「「「ヤッターーー!!」」」
歩美、光彦、元太が声を合わせて叫んだ。
そうして、コナンの誕生日会あが始まった。コナンは博士と哀の方へと歩いていった。
「おい博士。今日は講演会へ行ってたんじゃねぇのかよ。」
「あれはウソじゃよ。前々から蘭君に頼まれとってな。」
「ハハ・・・ってことはお前もかよ。灰原。」
コナンが哀の方へと向いた。すると哀は微笑してこう言った。
「なかなかの演技だったでしょ?探偵さん?」
「ハハ・・」
コナンは苦笑した。
「まぁ、新一くんもまた1つ年をとったということじゃな。誕生日おめでとう!」
「おめでと」
「ハハ・・・そりゃどうも」
そういいながら、コナンは博士と灰原のもとから離れた。
その時、突然後ろから歩美が抱きついてきた。
「コナンくん!!お誕生日おめでと~vvv」
「うわっ!!歩美ちゃん!!?」
「いきなりのお誕生日会よ!驚いたでしょ!!」
「ああ・・・。そんなのもう忘れてたしな。」
「ふふっ!蘭おねぇさんの言うとおりだわ!このお誕生日会はね、蘭おねぇさんからの提案なのよ!」
  -蘭の・・・?
コナンはふと不思議に思った。
コナンが自分の誕生日のことを口にしたのは今まで1度だけ(映画「世紀末の魔術師」参考)なのだから。
方向音痴(実は関係ない)の蘭が、そんなにすぐ覚えられるだろうか?

「ねぇ蘭ねぇちゃん。何でボクの誕生日覚えてたの?」
「え?・・・それは・・・」
「?」
「・・・新一と・・・新一と同じ誕生日だったから・・・」
「あ・・・・」
「ホントなら・・・今頃 新一の誕生日も祝ってあげられたはずなのにね。」
蘭の目は少し潤んでいた。
  -蘭・・・。




そうして騒々しい誕生日会は終わりを告げ、皆がそれぞれの家へと帰っていった。
夜も更け、小五郎は寝静まったが、蘭はまだ起きていた。
だが布団の中にはコナンがいないのを蘭は気付いてないようだ。どこかに行っているようである。
だが蘭はそんなことも知らずに、月を見ながら、静かにそこにいた。
その時、電話の音が沈黙を引き裂いた。
  -ジリリリリリリリ・・・ジリリリリリリリ・・・
「(こんな夜中に・・・いったい誰かしら。」
蘭は半ば不思議に思い、電話をとった。
「はい。こちら毛利探偵事務所・・・」
『・・・蘭か?』
「ッ新一!!?」
電話の奥から聞こえてきたのは、新一の懐かしい声だった。
『あんだよ。その驚きようは。せっかく事件がひと段落したから電話してやったのによ』
「ってことは新一。今日が何の日かも覚えてないんだ・・・?」
一瞬、コナンは戸惑ったが
『あん?今日なんかあったか?』
「今日は新一の誕生日じゃない!!まったく・・・いっつも忘れてるんだから。」
『お?そうだっけ???』
  ・・・少しわざとらしいが。
「そうよ!・・・まぁいいけどさ。いつものことだし。」
『へへ・・・いつも蘭に思い出させてもらってるもんな』
おめでと・・・
『ん?』
「お誕生日おめでとう。新一・・・」
『あ・・・ああ//////』

こうしてコナン、もとい新一の誕生日は終わりを告げた。

ごめんな蘭・・・こんな寂しい想いばかりさせて・・・。でもいつか、必ず元の姿に戻るから・・・。
それまで、待っててくれよな・・・。

=END=




あとがき

なんとかしてコナンの誕生日ネタを仕上げたかった私(ばヵ
こんな文才で何考えてんだか・・・って感じですが・・・描きたかったんだもん(泣
とはいってもこの仕上がり;;;
最初に考えてたのとは全く違うものに!!!?ヤバ・・・;;;
まぁ・・・終わったからいいか(良くない
今日(5/4)はコナンの誕生日ですッ!!さあ!!皆で祝いましょうvvv
(1人で祝ってろ)


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