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「読むと」では無くて、「読んで」、ね。一応文字書きしてるんで読むのは全然平気なんですが、それでも時々眠くなる文章に出会います。合う文章、合わない文章、読みやすい本、読みにくい本。色々ありますからね。そこは仕方がない。今日は、昼前に1時間ちょっと読書。まずは最近気になってたコミックス…小説が原作なんだけどそちらは読んでなくて、漫画の巻末に原作者さんの書き下ろし小説が収録されてるのね。後からゆっくり読もうと思って残してあって、それを読みました。面白い。コミックスでは脇役の人物から見た、主人公達の話。視点が変わるとそう言う話だったか〜ってなって、ついつい本編を読み直し(笑)もう一冊読もうと思っていたのに、時間が〜〜〜ッ!!ってことで、続けて2冊目。こちらは小説。猫好きなんで、タイトルに惹かれて購入。見たまんま、猫アンソロジー。錚々たるメンバーが揃ってますね。普段本を読まない方でも一人二人はご存知では?作者名であいうえお順に収録されています。トップバッターは赤川次郎さん。懐かしい〜!「セーラー服」とかは読んだことあるけど、実は三毛猫ホームズシリーズは未読です(自分でも意外)。あ〜、こう来たか!ミステリーと言えばミステリー。面白かったですが、最後の最後がね、「オイッΣ」ってツッコみたくなる終わり方でした(^^;お次は新井素子さん。こちらも懐かしい〜!中学くらいの頃かな?流行ったし、ハマりましたね。早速主人公の猫の名前で「おっ?!」となった。見覚えがあるぞ。この独特の名前。…が。はい、今日のタイトルはこの人の作品。途中でめっちゃ眠くなった。あれ?こんなに読みにくい人だったっけ??〝猫のおしっこ〟とかネタは面白いんですが、文章が……句読点とか……私に合わない。スミマセン(- -;)3番目は石田衣良さん。タイトル知ってる作品は色々あるけど、未読。娘がファンのようで本は何冊か家にあるので、今度読んでみようと思う。…と思う程度には面白かった。いい話だった〜!ラストはほろり、宮沢賢治の童話みたいな雰囲気。これは好きなタイプのお話でした。4番目は荻原浩さん…ごめんなさい、知らない方。そしてこの本唯一の4コマ漫画。年齢とか目とか猫の習性が楽しく描かれてます。ただ、最初のやつのオチが……えぇ、えぇ、わかってても猫にチュ〜するよねッwww…と、半分読んだところで、予定時刻を過ぎたので終了。残りは寝る前の読書にでもしようかな。恩田陸さんはデビュー作「六番目の小夜子」を読んだことありますが、他3人はお名前知ってても未読。原田マハさんは、これまた娘が買ってたような。短編集なので、少しずつ楽しみたいと思います。漫画・コミックランキング
2022/09/16
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読みました〜!だいぶ遅ればせながらなのですが(^^;(まぁコミックス揃えたのが先月なので)「落ちこぼれ科学部宇宙にゆく」と「コショウはなくても歌は歌える」の2本立て。前半は主人公・千空の高校入学〜科学部乗っ取りまでの話、後半は千空と科学友達クロムがニューガクシキをする話。・・・これじゃ何だか伝わりませんね?!テンポが良くて楽しかったです。ただ、特に前半は科学部時代っつーことで理系の用語が多く、習った・・・かも?でも全然記憶に無いな〜(^^;なんて感じで、話の流れはわかっても科学的なことはイマイチ理解できてなかった自分がいます。ま、彼らが楽しそうなことは伝わってきたよ。いいな〜高校時代。イラ研とアニ研と科学部がつるんで色々やったよな。しみじみ。後半の話では、「ハァハァ三姉妹」ネタに笑いました。原作者様の前の作品のパロディですね。文章書いてる方(原作漫画の作者じゃなくて)の特徴なのか?時間軸が前後してちょっとわかりにくい部分もありましたが、原作の世界観が上手に生かされていて満足の一冊です。
2020/09/18
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新年最初のジャンプ感想です。発売日の4日は仕事休みでしたが、カピバラ温泉見に行ってきたので感想遅れました。ホコホコもふもふでした。癒された〜〜〜♪では、簡単に行きます(^^;表紙は連載陣の主人公達・・・の一部。巻頭は「ワンピ」。こちら長野はまだ雪だるま作れるほど積もってません。超寒いけどね〜。ナミのポジションがいいな♪本編。妖精さん、強ェ〜!闘技場ではレベッカもキャベツも倒れてます。何が!?「トリコ」:最終回!・・・じゃなくて(笑)10号から新章スタートだそうな。つまり2号分休み?「ナルト」:そうそう、守鶴がいたからナルトに出会って、今のかっこいい我愛羅がいるんですよねぇ〜。そんな我愛羅に、守鶴も心揺さぶられてる感じ?w「ニセコイ」:オールカラーバージョン。本編よりカラーの方が見分けつけにくいって・・・(^^;「暗殺教室」:肝試し。修学旅行で男子がやってたアレが男女ペアの参考になってるんだろうか?んで、ビッチ先生→烏間?いやんw「黒子」:押される誠凛。散々ですね、早くやり返してくれぇ!「ソーマ」:アリス嬢の側近の名前は黒木場リョウ。エリナの側近に続いて、やっとこちらも名前が付きました。ぽけ〜っとしてる方がいいなぁ、この子。「SOUL」:ロックフェスで指揮棒振るの?どんなバンド編成?読切「GAZER」:センターカラー。「恋染紅葉」の作者さん。男の子はこういうタイプにはありがちな絵ですねぇ。でも、「恋染」よりは面白かったです。「斉木」:お年玉・・・誰か私にプリ〜ズ!!「ハイキュー!!」:センターカラー。ネコの主将のクロくんは結構好きです♪カラーも素敵♪BBQ、お肉にこんだけ食い付くなんて若いなぁ〜。私ゃ最近そんなに量食えない・・・orz「アイアン」:やっぱキモイ。「こち亀」:大阪に4年住んでたけど、グランド花月は素通りだったなぁ・・・見とくべきだった?「磯兵衛」:感想はパス。「トリガー」:隊が増えるとキャラが覚えきらない〜!そして、迅もチカちゃんもいないし、主人公ズも1コマ(- -;)「銀魂」:前半はね、セリフだけ見ればめっちゃカッコよかった。けど、後半はね・・・新年早々コレかよッΣんで、山崎の顔が犬w 定春本体はどうなったんだろなぁ。「BLEACH」:プロレスラーもジェームズもしつこい。いっぱい出てきたジェームズが超イヤ。「ニセコイ」:本編。溶けた小野寺ちゃんの顔www「べるぜ」:生き残ってる連中の連携がなかなか良いかも。(別に死んだ訳じゃないけど)「焼野原塵」:今回の告白シーンは今までで一番好きかも。「HACHI」:オトネちゃんは30歳!ユニコーンだったことより衝撃的(笑)んで、ハチよ。30なんてまだ若い。オバサン扱いしちゃダメよ。次号は表紙が「暗殺教室」で、巻頭が「ハイキュー!!」。3連読切第1弾も・・・って、今週の読切は数に入ってないのね。今号が合併号だったので発売も1/20、またちょっと先ですね〜。トラックバックはFC2の方へお願い致します。あくびサンの、ジャンプ&特撮を語ろう♪今日のトラックバック http://necroakubi.blog94.fc2.com/tb.php/4486-77d0f6ae週刊少年ジャンプ14年6・7合併号 集英社 2014年1月4日発売
2014/01/06
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ゴールデンウィーク合宿初日の朝。烏野高校バレー部1年日向翔陽は、初めての合宿にはやる心を抑えつつ、元気よく自転車のペダルを漕ぎ出した。・・・が。忘れ物を思い出し、慌ててUターンした日向。果たして彼は、無事に合宿を迎えられるのだろうか・・・?(かろうじて)今月の新刊。週刊少年ジャンプ連載中、大人気で嬉しいですね。だって面白いもんね。我が家も楽しく愛読してますよ〜♪・・・なバレーボール漫画が原作の小説第1巻です。丸ごと1冊、ゴールデンウィーク合宿編。本編では描かれなかったバレー部員達のあんな騒ぎやこんな心情が、コメディタッチで楽しく綴られています。まずは、合宿初日の朝。主人公・日向(ひなた)、学校へ向かうの巻。初っ端からトラブル続出ですね。大丈夫か、日向?でもまぁ、中学時代はたったひとりきりで、部活とは呼べないようなバレー部で頑張ってきた彼。ようやくできた仲間とのバレー三昧な合宿が嬉しくてついついはしゃいじゃうのは仕方ないですね(^^;途中、遭遇したネコ達が可愛いです。古舘先生、ぜひこの場面をイラストにして欲しかった!中学時代の友達と再会する場面も、とっても良かったです。お次は、合宿2日目の朝。マンガの方で、ロードワーク中にいきなり迷子になった日向。宿敵・音駒高校の研磨と出会ってましたね。その時の詳細話です。2組に分かれ、日向を探す部員達。・・・なんかアホだ、キミタチ。特に1・2年チーム。なんじゃ?日向ホイホイって。見たい・・・いや、見たくないな。あぁ、影山まで・・・。3つ目のお話は、3年生で副主将の菅原クンが主人公。同じポジションに天才・影山が入部した事で、戸惑いつつもチームに必要なものが何かを考えるスガくん。ほんっと気持ちの良い子です。影山も好きだけど、スガも好きなんだよなぁ。どっちも試合に出て欲しいけど、どちらかしか出られない。「チームが一試合でも多く勝つ為に」スガが下した決断。それはきっと、彼自身を大きく成長させてくれることでしょう。4本目は、マンガ本編には全く無かった、ある夜のエピソード。そうそう、寝る直前ってなぜかお腹が空くのよねぇw誰かが放った「腹減らね?」の一言がきっかけで、夜中のコンビニ(・・・って言うのか?坂ノ下商店)に買い出しに行く事になってしまった、“王様”こと天才セッター・影山のお話。注文品を呪いの言葉のようにブツブツ唱える影山・・・怖ェ。そのイラストに、あのニャンコ〜♪カワユス!とりあえず、影山&日向コンビは買い出しには向かないってことで。最後は、翌日に音駒戦を控えた日のお話。体調不良で急遽午後の練習を休む事になった、マネージャー潔子。代理としてマネ業に名乗り出たのが、2年の田中&西谷コンビ。・・・もうこの時点でダメダメな感じが(- -;)ドリンクを作らせりゃ・・・日向が被害者に。かわいそ〜。洗濯をさせりゃ・・・被害者は洗濯機?それとも翌日惨状を目にする事となった潔子サン?そして、夕飯作り。もうここまで来ると酷過ぎて、変過ぎて、可笑し過ぎて・・・めっちゃ笑えるwww主将の澤村クン、お疲れさま。合宿が終わってさぞホッとしたことと思います。みんな、個性豊か過ぎてネタには困らなさそう!?明るく愉快な烏野バレー部、生き生きとしてて楽しそうです。マンガでは試合が続くと緊迫した場面の連続でドキドキなので、こんな風に笑える話中心に小説も2巻・3巻と続けて欲しいです。ハイキュー!!ショーセツバン!!著者:原作/古舘春一 小説/星希代子集英社 ジャンプJブックス 1巻は2013年6月発行
2013/06/29
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にほんブログ村で開催されている、各種トーナメント。最近よく参加しているのですが、先日行われた「絶対読んでくれこの本をトーナメント」で見事優勝致しました!!参加記事はこちら→「大江戸妖怪かわら版 異界から落ち来る者あり 下/香月日輪」いやぁ、やっぱ読書ブログやってる身としては、読書レビュー記事で優勝するって嬉しいですね(*^_^*)v・・・って、最近読書レビュー激減してるから「ブログタイトル変更の危機!?」なんて言ってたクセにw応援&投票してくださった皆様、ありがとうございます!頻度はなかなか上がりそうにありませんが、これからもしっかり読書レビューも書いていこうと思います。FC2ブログの方では、猫を中心に他にも色々なトーナメントに参加しているので、見かけたらぜひ応援よろしくお願いしますね。(もしかしたら、投票できるのはにほんブログ村に登録してる人だけかもしれませんが)
2013/06/23
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血塗られたグランディエ王朝最後の王女・ララは、雇われ剣士・バビロンと出会い旅を続けるうち、「聖魔の魂」を持つ者としての運命を知る。その身を狙う魔女アイガイアを倒し世界を救うため、仲間と共に魔女のすみかを目指すララ達だが・・・。図書館で借りてきました。過酷な運命に立ち向かい旅をする少女ララと、彼女を守り支える名高き剣豪バビロンの旅物語です。・・・って、前回感想書いたのが2巻だっけ?ずいぶん間をすっ飛ばしたもんだわ。しかも、5の上巻を借りてからかなり長く下巻が貸出中で、上巻の内容を忘れかけていましたよ。世界を自分のものにしようと企む魔女を倒すという、新たな旅の目的ができたララ&バビロン。情報を集め歩く中、色んな人との出会いがありました。そして、集まった心強い仲間達。魔女ビベカの孫で、独自の飛行技術を持つ青年・ナージス。賢者の弟子で、女性ながらに武術の達人・アティカ。ララと同じく「聖魔の魂」を持ち、赤竜族の姫でまだ赤ん坊なテジャ。最初はララ達を狙ったものの命を救われ、以来共に旅するようになった元刺客のサーブルとグール。個性的で頼もしいこの仲間達は、実は運命や深い縁で結ばれた、無くてはならない大事な存在だったんですね。中でも、サーブルとグール。不思議な2人組です。初めは敵として登場したおっかねぇサーブルが、ララ達の旅にこんなに重要な役割を持っていたとは!同時に、その相棒グールも!!びっくりでした。バビロンとララは、夢での出来事みたいに途中でちらッと未来の姿が出てきましたが、私はサーブル達の未来がもうちょっと見てみたいですね。長い長い旅が終わり・・・と言っても、実際はそんなに長くはないんだよな?それぞれの道を歩み始めたララ達。ぜひもう一度彼らが再会しますように。(もちろんサーブル&グールにもも少し長生きしてもらって)んで、それがララ&バビロンの結婚式とかだったらいいな〜なんて、その後をあれこれ想像してみたくなるような、楽しくもあり淋しくもあるファンム・アレース完結でした。あ〜・・・やっぱコレ、そのうちちゃんと買いたいな♪ファンム・アレース5下 戦いの果て 著者:香月日輪講談社 YA!ENTERTAINMENT 2011年12月発行
2012/10/25
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現代日本から妖怪達が暮らす大江戸の町に迷い込み、記者としてかわら版屋で働く、普通の人間の雀。かわら版屋の仲間とともに花見に来た雀は、酔っぱらいに絡まれた少女とその祖母を助ける。後日、少女の暮らす天空の村から使者が現れ・・・。図書館で借りてきました。最近何度もご紹介している香月日輪さんの本です。現代日本から異世界に迷い込んだ少年・雀が主人公の、大江戸妖怪かわら版シリーズ4冊目です。花見の席で少女を助けた雀の元に、彼女の村からの使者・伊吹がやってきます。お礼をしたいと招かれ連れていかれたのは、地上からは勝手に入る事のできない“天空の竜宮城”。竜宮といえば、大昔幼稚園の年長時代に学芸会で「浦島太郎」の乙姫様役をやったことがある私ですが(笑)普通思いつくのはあの海の中の竜宮城ですよね。でも、この竜宮城は空の上。そこには空中を飛ぶ魚もいたりして、不思議な感じです。読者同様、普通の人間である雀からしたら大江戸ですら充分“異世界”ですが、竜宮城もまた見るもの全てが珍しく興味深い世界。元の世界では得る事のできなかった様々な出会いと感覚に、時にワクワクし、時に深く考える雀。この子はこの世界でどこまで成長するんでしょうね。その雀を案内するのが、役場の下っ端職員・伊吹。細目で、どこか掴めない飄々とした人物の彼、私の頭の中では「ハガレン」のリン・ヤオのイメージでした。特に忍者っぽい連中に襲われた辺りとかw大江戸の仲間達のように彼もまた雀の良き友人・良き導き手になってくれそうなので、今後もぜひ出演を期待したいと思います。大江戸妖怪かわら版 天空の竜宮城 著者:香月日輪評論社 2008年8月発行
2012/09/27
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妖怪達が暮らす大江戸の町。向こう側の世界から落ちてきたただひとりの人間の子・雀は、かわら版屋で働きながら、町の人々に可愛がられ楽しく暮らしていた。ある日、馴染みの芝居小屋に見物に行った雀は、その芝居の脚本が向こうの世界の「シンデレラ」に似ていることに気付き・・・。図書館で借りてきました。またまた香月日輪さんの本です。現代日本から異世界に迷い込んだ少年・雀が主人公の、大江戸妖怪かわら版シリーズ3冊目です。2度目の年末年始を迎え、忙しく過ごす雀。かわら版(新聞)記者としてもだいぶ板についてきた様子。前巻で事件を解決した縁で馴染みになった一座の新春興行に出かけた彼は、演目のひとつがこちらの世界では誰でも知る、あの「シンデレラ」によく似ていることに気付き、驚きます。前回も書きましたが、シリーズ1冊目を読んだ時はてっきり雀が妖怪達の世界に似た「江戸時代」から来たのかと思ってたんですよね。それが、2冊目で実は我々とほぼ同じ現代社会から「落ちた」のだと知り、ビックリ。今回も、雀が「シンデレラ」や「白雪姫」について語るのを見て、あぁ、現代っ子なんだなぁ〜と。ところどころで少しずつ語られてはいるのですが、こちらの世界にいた頃の雀の話も読んでみたいと思いました。その「大江戸版シンデレラ」の脚本を書いたのは、座長の娘・雪消(ゆきげ)。案内された彼女の部屋を見て、また驚く雀。なんとそこは、固く封印された座敷牢でした。封印の中でしか生活できない雪消。最初は気の毒に思ったけど、それもまた親の愛であり、大江戸では普通のことであり、彼女自身もしっかり受け止めているんですね。雀のセリフじゃないけれど、私も彼女を綺麗だと思います。あと、歩いて喋る猫・ポーが今回も可愛い♪彼(?)がどこから来たのか、今何歳くらいなのか等々、ポーの謎も色々知りたいですね。大江戸妖怪かわら版 封印の娘 著者:香月日輪評論社 2007年9月発行
2012/09/20
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唇を合わせることが唯一の感染源となり、感染すると数週間で確実に死に至る謎のウィルスによる病・ソムノスフォビア。治療法の無いその病を防ぐため、キスが禁じられるようになった世界。全寮制の高校に通う1年の美詩(みうた)は、ある日、憧れの3年生・織恵が死んだことを知る。彼女の死因はソムノスフォビアだという噂が流れる中、美詩は2年の梢に真相を探ろうと誘われ・・・。娘が図書館で借りてきました。昔、エイズが世の中に知れ渡り始めた頃、治療法等がまだよくわからないながらもエイズを題材にした作品がいくつか作られたりしましたが、読んでまず思い出したのがその頃のことでした。いえ、この本に出てくるソムノスフォビアなる病はフィクションであって実在するものではありませんけどね。昔は普通に愛の行為として行われていた“キス”が、死を招く恐ろしい行為として禁じられ、それが野蛮で不潔なものという教育を受けてきた主人公世代。同じ寮に住み優しく接してくれた憧れの先輩が死に、悲しみに暮れる主人公・美詩は、彼女の死因がその“不潔な行為”と知り更にショックを受けます。そこへ、織恵が死ぬ原因を作ったキスの相手を探る梢が現れ、迷いつつも徐々に協力していく形になる美詩。病のこと、キスのこと、そして織恵のことを深く知ると同時に、意外な事実が明らかになり・・・!!ミステリーにジャンル分けされてるようですが、恋愛ものに近い感じがしました。謎解き要素より学生時代の心の葛藤がメインかな?と。架空の病気で設定にちょっと現実味がないので、普段読む推理ものみたいな推理ができないってのもあるかも。なので、織恵のキスの相手は全然わからなかった。中盤は全く見当外れなこと想像しちゃってたり(^^;強引に美詩を振り回す梢さんが、一応探偵役(と言えるか?)。なんでこんなにパワフルなのか謎(笑)でも、この人がいたから織恵のこと以外にも色々わかり、美詩にとっても一歩踏み出すきっかけになったのかな。織恵と同じ陸上部に所属し、美詩とも関わりを持つようになる砂川くんは結構気に入ったキャラ。ワルそうに見えて、実はなかなか良い子じゃないの。一気に読んでしまう程先が気になるお話なのですが、題材が題材だけに、キスだけじゃなく性 行為とか男女のうんぬんとかエイズとか“大人の話”もそれなりに長ぁ〜く説明されてるんですよね。これ、小学生の娘が読んで良かったんだろか?小学校での性教育がどれくらいかよくわからんけど、まだ早かったんじゃなかろうかと冷や汗かいた母デシタ★あと、内容の“ドロドロさ”に対し、最後の作者さんあとがきがさわやか過ぎるwあなたに贈るX(キス) 著者:近藤史恵理論社 ミステリーYA! 2010年7月発行←新装版
2012/09/12
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よく似た別の世界からある日、大江戸の町に落ちてきた子供。黒眼鏡の男に拾われた子供は「雀」と名付けられ、路地裏の長屋に住みつつ、かわら版屋で働いていた。町のみんなに可愛がられ楽しく暮らす雀だが、ただひとつ変わっているのは、そこに住むのは皆妖怪で・・・。図書館で借りてきました。最近ず〜っと借りまくってる(一部は購入もw)香月日輪さんの本です。上巻ご紹介せずにいきなり下巻なのは、夏コミ前のバタバタの中読んですぐ返してしまったからで(^^;上巻ではまず、大江戸唯一の人間である雀がかわら版屋(現代の新聞社)で働く姿が語られ、それから新たに「落ちてきた」女の子の話に絡め雀が「落ちてきた」時の話などもチラホラ。そして、下巻。まだ「落ちてきた」ばかりの頃の雀が、黒眼鏡の男・鬼火に世話されながら町の人と交流し、かわら版屋で働き始める話から始まります。雀、実は現代っ子〜〜〜ッ!?てっきり妖怪達の大江戸に似た「江戸時代」から「落ちた」のかと思っていましたが、彼の口からゲームだのファンタジーだのという単語が出てくる。しかも、最初のケガは「仲間にボコられた」。今、この時代のそこら辺にいる少年だったんですねぇ。あ、そういえば年齢設定いくつくらいでしたっけ?上巻に書いてあったかもしれませんが・・・わからん★初めて町にやって来た見知らぬ子供に対する町の人達がとてもいいですね。みんな、優しい。「妖怪アパート」の住人達にも通じるものがあります。こういうとこが香月作品の魅力というか、大好きなんですよね。んで、この本も食べ物が美味しそうw「妖アパ」ほどじゃありませんし、時代的にも地味ですが、雀達の食事の描写読んでると一緒に食べたくなります。と、半分を過ぎた辺りで、突然時系列が上巻の後くらいに。さりげなく章が変わるので、少しの間気付かずに読んでてあれ?と思っちゃいました(^^;その後半は、殺人事件発生!?っていう程ミステリーではないのですが、なかなか良い観察力を見せる雀。彼の眼や活躍を通してこれからどんな大江戸が見られるのか、とても楽しみです。大江戸妖怪かわら版 異界から落ち来る者あり 著者:香月日輪評論社 下巻は2006年6月発行
2012/08/29
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無理心中を謀った両親の車から逃げ出し、暗い山の中を彷徨い歩くひとりの少年。同じ頃、程近い山中の飯場では、酒に酔った作業員が誤って殺人を犯してしまっていた。それから数年後、東京で発生した連続殺人事件を担当することになった合田雄一郎警部補は、事件の裏に潜む黒一色の山の存在を感じ・・・。高村薫さんの作品も割と好きだったりします。あんまり読んでませんが(^^;なんと言っても「李歐」=「わが手に拳銃を」ですね。私としては元になった「わが手に」よりも断然「李歐」のが好きなんですが///さて、「マークスの山」。こちらは警視庁の刑事である合田雄一郎が主人公?のシリーズ・・・たぶん第1作目。「レディ・ジョーカー」もそうだけど、あちらはあんまり合田の印象が残ってないんだよな。東京で発生した連続殺人事件。読者には、「マークス」を名乗る犯人が誰かすぐにわかります。が、合田達警察は、上巻ではなかなか見えてこない犯人にイライラしつつ時に回り道をしながら捜査を続け、当の犯人は、自分の中に棲むもうひとりの自分に苛立ちつつも、その声に従って犯行を重ねていきます。犯人側の描写がスゴイですね。大人の世界?濃厚であり、グロくもあり、かなりえぐい表現もあり。読書好きの娘が私が熱心に読んでるのを見て興味を持ったようですが、とても読ませられない(^_^;そういう環境の中から「マークス」が生まれ、犯罪へと突き進んでいったんだと思うと、同情するつもりはないけれど犯人も悲しい人生ですね。下巻で「マークス」が誰か見えてくると、捜査が一気に進んでいきます。疲れていてもなんだか元気に見える合田サンw私は結構森クンとのコンビって良いと思う。逆に加納との付かず離れずはなんだかなぁ〜と。計画が綻び始め、人としても破綻していく「マークス」。彼を追い詰めていく合田達。緊張感と焦燥の中一歩ずつ進んでいく捜査に、読んでいるこちらも目が離せなくなります。マークスの山 著者:高村薫新潮文庫 上・下巻とも2011年8月発行
2012/08/25
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両親が離婚し、父と共に関西から祖母の住む都会に転校してきた小6の直之。明るく元気な直之は、関西弁やチビな体格からクラスのボスである耕太に目をつけられ、ケンカの日々。学校も、厳格な祖母のいる家も居心地の悪い直之は、ある日の帰り道不思議な路地に迷い込み・・・。図書館で借りてきました。最近ハマっている「ファンム・アレース」や「妖怪アパート」の作者・香月日輪さんの本です。まず、カバー絵がとっても可愛いんですよ♪ねこ・ネこ・猫だらけ!!色んな顔かたちの招き猫の間には、本物の猫も。本編はそれほど猫の出番はありませんが、この表紙だけでも猫好きにはたまらん~!!デスwお話は「妖怪アパート」に近いですね。ご近所って感じ。あちらの登場人物・古本屋さんがなかなか重要な役どころで出てきます。そんな不思議な町に迷い込んでしまった、主人公・直之。家でも学校でも上手くいかず寂しくなってた彼は、そこで、同じ関西弁を話す高塔という男に出会います。不思議な物が色々置いてあり、不思議な人達が次々現れる、高塔の家や行きつけの喫茶店。見るもの全てが新鮮な直之が町にどんどん馴染む一方で、祖母や耕太との距離はますます開いていくばかり。直之はほんと素直ないい子なのに、耕太達には表面だけしか見えてないのかなぁ・・・。高塔達不思議町の住人達ののんびりしたところは、ほのぼのとして落ち着きますね。みんな優しい。ただ甘やかすというのではなく、大人として線引きが上手というか、この人達には余裕がある。逆に、最低なのは直之の母親。彼女の出てくるシーンはツライ。「妖怪アパート」のクリと母親のシーンもそうだけど、こんな親にはなりたくないッ!て思いますね。ほっと一息つける場所を見つけたことで、少しずつ自分や周りの人と向き合えるようになっていく直之。今の世の中で、子供達にとってのこういう場所が一体どれだけ残っていることか・・・。親の立場としてもちょっと考えさせられるお話でした。下町不思議町物語 著者:香月日輪 絵/藤丘ようこ岩崎書店 2007年8月発行
2012/07/20
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両親を一度に亡くし、親戚の家に身を寄せていた稲葉は、高校進学と同時に学校の寄宿舎へ。・・・入るはずだったのに、入学を前に寄宿舎が全焼。途方に暮れた稲葉を迎え入れてくれたのは、人と妖怪とが同居する謎の“妖怪アパート”で・・・!!図書館で借りてハマった「ファンム・アレース」を買うはずが、見つからず手に取った同じ作者の別の本。1巻読んだらすっかりしっかりハマってしまい、5巻まで一度に購入&一気読みしてしまいました。日常のすぐ隣にある非日常に足を踏み入れることになった、高校生・稲葉クンのシリーズ、第1巻です。一人暮らししたくても、高校生くらいじゃ住むとこなんて簡単には見つかりませんよね?けど、親戚宅には住んでいられない・いたくない稲葉クン。そんな彼の前に現れた一軒の不動産屋。稲葉の身の上を知り同情した店主が、賄い・光熱費付き2万5千円という格安で紹介してくれたのが、寿荘・通称“妖怪アパート”。そこには稲葉もファンの作家・一色も暮らしていました。一色サン、子供のラクガキのような顔ってどんなよ?私、最初「へのへのもへじ」みたいなのを想像してましたよ。イメージとしては「家庭教師ヒットマンリボーン」の川平のおじさんみたいなの。顔は全然違うけど。あとから別の巻のペーパー見てズッコケました(^^;寄宿舎ができるまでの半年間、そこで暮らすことにした稲葉。ところが、出てくる出てくる!へんてこな住人達。人もいればオバケもいる。そしてどっちかわかんないようなアヤシイのも。いやぁ~、なんて個性豊かなんだ(笑)食べるの大好き人間としては、やっぱり賄い・るり子さんの超絶美味料理の数々が羨ましいね。んで、それを大量にたいらげてもへっちゃらな女子高生・秋音ちゃんも羨ましい!私なら絶対太る★一色サンの言葉もなんか落ち着くし、画家・深瀬もかっこよくて好きだなぁ~。幽霊の男の子・クリは、第一印象女の子かと思っちゃった。この子のエピソードはすごく哀しい。そして、母として自分の在り方も考えさせられる。他にもアヤシイ人達・モノ達満載で書き切れないけど、何より素晴らしいのは、主人公・稲葉クン。この子が、しっかりしているように見えて実は大人から見るとちょっと危なっかしく、それでいてやっぱりしっかりと地に足着けてるから、ずーっと見守りたくなるほど面白い。きっと親友・長谷クンやアパートの住人達もそうなんだろな。今まで知らなかった世界に接するうち、少しずつ変わっていく稲葉。日常と非日常の間で彼がどんな高校生活を送るのか、続きをどんどん読みたくて困ってしまいます(笑)妖怪アパートの幽雅(ゆうが)な日常 著者:香月日輪講談社 講談社文庫 1巻は2008年10月発行【送料無料】妖怪アパートの幽雅な日常(1)価格:470円(税込、送料別)
2012/05/30
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近所のTSUTAYAにお目当ての本が無く、オススメコーナーに同じ作家さんの別の作品があったので、ついそちらを買っちゃいました。【送料無料】妖怪アパートの幽雅な日常(1)価格:470円(税込、送料別)図書館で借りて、今、母娘でめっちゃハマってる【送料無料】ファンム・アレース(1)価格:998円(税込、送料別)↑こっちを揃えたかったのですが。「妖怪」もとりあえず読んだ2章分が面白いから、まぁいっか。んで、「妖怪」を先に集めるか、元々欲しかった方を別のところで探して揃えるか、それとも2シリーズ同時進行か?悩み始めたワタシなのでした。
2012/05/26
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「最後のひとりまで根絶やしに!!」王の悪政に耐えかねた人々により皆殺しにされ、500年の血塗られた歴史を閉じたグランディエ王朝。父王に疎まれ城の外で育った王女ララは、ただひとり生き残り、追っ手を逃れながら旅をしていた。途中、雇われ剣士として放浪するバビロンに出会い、互いに運命を感じたふたりは、王家の歴史にまつわる謎を解き明かすべく魔女ビベカの元を目指し・・・。図書館で借りてきました。過酷な運命に立ち向かい旅する少女と、彼女を守り支える名の知れた剣豪の旅物語です。剣と魔法・ドラゴンに妖精に・・・と、こういうのを正統派ファンタジーとでも言うのかな?あ、いきなり2巻でスミマセン。バタバタしていて1巻は感想書く前に返却しちゃいました(^^;でも、読みやすくて面白かったので、2巻からでも皆さんにご紹介したいのですよ。初めて読んだ作者さんですが、かなり気に入ってます♪護衛としてバビロンを雇うこととなり、旅の中でお互いの境遇に触れるうち、運命を共にすることを決めた王女ララ。黒魔術を使いオババ口調でやたらしっかり者の少女ですが、実はまだ10歳のお嬢さん。王に嫌われ生まれたばかりで母と引き離され、魔女に育てられたおかげでひとり生き残り、旅に出ました。一方のバビロンは水竜と人との混血で、見た目はまだ青年の姿ですが、実年齢はなんと150歳。年の差140歳のカップル誕生です!!まぁ、まだロマンスには程遠いふたりですが、心はしっかり結ばれている様子。ララが成長したらきっと・・・ムフフw2巻では、ララの育て親の遺言により、時間を遡る魔術が使えるという魔女ビベカに会いに、危険な山越えの旅を続けます。が、いきなり山賊をやっつけるハメになったふたり。宝の中に懸賞金がかけられている物を見つけ、持ち主に届けに行ったことからそこの令嬢と知り合い、彼女を助けることに。1巻でも病気の親の為に一生懸命な少年を助けたララですが、困っている人を見ると放っておけないのですね。それが自分と同じ子供で、親の為必死だとすれば尚更。辛い境遇を生きているララだからこそ、人の痛みや苦しみがとてもよくわかるのだと思います。優しい良い子なんだよぉ~。そんなララに振り回されながらも、どこまでも付き従うバビロン。彼もまた優しい。面倒見の良い保護者でもあり、何より頼もしいナイトです。ララと同じ敵に狙われる赤ん坊や魔女ビベカの孫も登場、新しい未来に向かって歩き続けるララとバビロン。彼女達の旅のゆくえがとても気になります。ファンム・アレース2古き血の盟約 著者:香月日輪講談社 YA!ENTERTAINMENT 2007年2月発行【送料無料】ファンム・アレ-ス(2)価格:998円(税込、送料別)
2012/05/10
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家賃滞納記録歴代トップを走るほどの金欠で、大家の朱美に頭の上がらない探偵の鵜飼。ある日彼の元に、寿司チェーン店社長の豪徳寺から一匹の三毛猫を捜して欲しいという依頼が舞い込む。破格の依頼料に早速捜索を開始した鵜飼だが、直後、豪徳寺が自宅のビニールハウスで殺害され、現場にはなぜか巨大な招き猫が・・・!?陸抗サンにお借りしました。とにかく猫・ネコ・ねこがいっぱいで、ミステリーというより猫好きがターゲット?と思ってしまうような一冊です(笑)三毛猫捜索に120万をポン!と約束してしまったり、招き猫を店の看板に据える程の猫好きな社長・豪徳寺。彼が殺害された現場には、別の場所にあったはずの招き猫が置かれていました。嫌でも道行く人の目につく巨大さのその招き猫、警部の砂川と志木刑事が聞き込みをすると、見なかったと証言する人も出現。いつ、何の為に招き猫が置かれたのか?謎が深まります。一方、依頼人に死なれてしまった鵜飼探偵とその助手&大家。それでもなんとか依頼料だけでも手に入れられないかと、三毛猫捜しを続行。警部らとは別の角度から事件に迫ります。現場のビニールハウスでは10年前にも殺人事件があったり、豪徳寺の葬儀の最中に新たな死体が見つかったり。果たして、事件の真相は?三毛猫の行方は?そして鵜飼は120万を手にすることができるのか!?ってなわけで、面白かったです。探偵と警部、どちらが主人公ってこともなく、いや、一応探偵の方が・・・なのか?両方の側から少しずつ事件の真相に近付いていくという感じが、他のミステリーとはちょっと違って面白いですね。しかも、どっちもどこかすっとぼけた人達だし(^^;猫も、生きてるのから生きてない・・・いえいえ置物まで色々登場、三毛猫2匹はどりちゃん&ぐりたんをイメージして読んでました(笑)招き猫のうんちく、右手左手は「おかあさんといっしょ」の歌にも出てくるけど、すぐ忘れちゃうんだよね~。ケガした探偵と若い医者との会話シーンも良かったです。若先生、ダンナが盲腸の手術した時の担当医を思い出す。サク~ッと切りたそうだったw医者ってそういうもんかねぇ。って、あれ?この人外科医?凶器の件とか「えぇ~ッ?」って思うところもありますが、あっちにもこっちにもニャーニャーいて楽しかったので、推理コメディーだと思えば・・・ま、いっか。完全犯罪に猫は何匹必要か? 著者:東川篤哉光文社文庫 2008年2月発行【送料無料】完全犯罪に猫は何匹必要か?価格:740円(税込、送料別)
2012/04/12
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イケメンだが毒舌な陰陽師・祥明に秘密を握られ、彼の店でバイトすることになった妖狐の少年・瞬太。なんとか高校に進学できた瞬太だが、授業態度に問題を感じた熱血教師がバイト先に乗り込んできて・・・!!先日ご紹介した「陰陽屋へようこそ」の続編。元ホストのインチキ陰陽師・安倍祥明(本名w)と、式神としてバイトする妖狐(だけど赤ん坊の時人間に拾われ人間として生活する)瞬太の、ドタバタご町内ミステリー(?)。狐の性質上どうしても昼間眠くなってしまい、授業中もグーグー寝てしまう瞬太。幼馴染みや元同級生達にはおなじみの光景ですが、高校で担任となった熱血先生が見逃すはずがありません!まぁ、授業中寝てばっかりいられちゃたまんないだろうけど、この担任はちょっとめんどいかなぁ~(^^;)たびたび大騒ぎに巻き込まれる陰陽屋。続いて祥明に結婚を迫る女性登場!年重ねて不安になるのは仕方ないけど、占いなんて遊びの延長とかアドバイス感覚で受け止めて、信じるのも程々にしとかなきゃ・・・ですよね。さらには瞬太の気になる女の子・三井さんがストーカーの気配を感じたり、瞬太の母の勤める病院で幽霊騒ぎが起こったり。どんな問題も最後は無事解決!となるのですが、今回、祥明の活躍が少ない・・・というかあんまり印象に残る場面がなかったような?あと、お気に入り・高坂クンもおとなしめな感じだったので、もっと動き回ってどんどん話に絡んで欲しいと思います。瞬太の世話焼くところは良かったけど。祥明との毒舌対決(って別に高坂クンは毒舌じゃないけど)とかやって欲しいですね。よろず占い処 陰陽屋あやうし 著者:天野頌子ポプラ社 ポプラ文庫ピュアフル 2011年7月発行【送料無料】陰陽屋あやうし価格:588円(税込、送料別)
2011/12/28
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オカルト好きな母に付き合い、“陰陽屋”に足を踏み入れた中3の瞬太。店主・安倍祥明のいかにも怪しげな鑑定や悪霊祓いをインチキと見破った瞬太だったが、興奮して逆に自分が妖狐だとバレてしまう。互いの秘密を口止めするため、瞬太は陰陽屋でバイトすることとなり・・・。先月息子を側弯症通院に連れていったダンナが、時間つぶしにと購入した・・・ラノベ・・・か?ラノベやらYAとかその辺のくくりがよくわかりませんが、そういえば昔はジュブナイルって言ったっけ?神社に捨てられていたところを今の両親に拾われ、人間として育てられたキツネ妖怪の瞬太。式神・・・もとい雑用係が欲しかったインチキ陰陽師の元でバイトする事になってしまいます。この安倍祥明という男、元ホストで口が上手い!次々と女性客を虜(笑)にし、店はそこそこ商売繁盛?!まぁでも本人(祥明)が言うように、占い等に集まる人達って結局は少しでも前向きになれるような言葉が欲しいんですよね。性格の悪さややり方はともかくとして、祥明の言葉で客が元気になれるなら、それもアリじゃないかな。が、そこが気に喰わず、祥明にツッコミ入れては負けてばかりの瞬太クン、若いっていいなぁ~(笑)自分の境遇をいい方に解釈し、しっかり生きているところには好感が持てます。祥明に負~け~る~な~~wそんな陰陽屋、小さな女の子の依頼が舞い込んだり、祥明の幼馴染みや瞬太の同級生が現れたり・・・で、日に日にニギヤカになっていきます。祥明と幼馴染みの槙原さん、ふたりの年齢がよくわからない。2巻によると同い年らしいですが、この本の記述だと槙原さんの方がいくつか年上になっちゃってない?私の勘違いかしら???陰陽屋のスクープを狙い、瞬太の同級生で新聞部の高坂も登場。この高坂クンがなかなかの曲者で、実は一番のお気に入りキャラ♪瞬太は秘密を守ろうと頑張っちゃいますが、そんなことせず高坂クンとはどんどん仲良くなって欲しいですね。事件の方も、ミステリーと呼ぶにはちょっと弱いけれど、そこそこ面白いです。キャラの使い方が良いのかな。ただ、陰陽師ものを期待すると肩すかし喰らうかも。学園・・・でもないな、ご町内ミステリー?ん~、なんか変。職業は一応陰陽師ですが、どちらかというと身近に起きた事件を解決して回るって感じのドタバタとほのぼの同居なお話です。よろず占い処 陰陽屋へようこそ 著者:天野頌子ポプラ社 ポプラ文庫ピュアフル 2011年1月発行【送料無料】陰陽屋へようこそ価格:630円(税込、送料別)
2011/12/20
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今年、次々と不幸に見舞われたある家族。さらに今度は、四男が事故で入院してしまう。手も足も骨折と聞き病室に駆け付けると、そこには・・・。陸抗サンにお借りしました。全ての収録作品が4頁で終わるという、ショートショート集です。4ページずつの超短編でも本としては普通のページ数だから、収録数は全部で60本!それだけ詰まってると、面白いものそうでないもの、印象に残るもの残らないもの、色々ありますねぇ。“良かった”と思う話はどちらかと言うと殺人事件ネタより人間関係ネタ、それもほんわか・・・ってのも変だけどそんな感じの。上であらすじ書いた話や、ご夫婦が毎週日曜日サッカーをしに公園に行く話。万引き癖のあった元教え子と再会する話も、割と好きなタイプ。逆に、後味が悪くて印象に残っちゃった話もありますね。面接試験に急ぐ女の子の話は、あまりに気の毒です。この子本人はそんなに悪い訳じゃないと思うんだけどな。彼女が彼氏に自分のどこが好きか聞く話も、めっちゃ気持ち悪いけど妙に頭に残っちゃってる。え~ん、コレ本気でキモイのに~(TдT)まぁ色々あり過ぎて当たり外れ具合も各種取り揃ってますが、何しろ1作4ページですから、時間が気になる時でもちょこっとずつ読めますし、なかなか面白いアイディアだと思います。4ページミステリー 著者:蒼井上鷹双葉社 双葉文庫 2010年12月発行【送料無料】4ページミステリー価格:580円(税込、送料別)
2011/12/02
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発明好きな叔父に呼び出され家を訪ねると、どこからともなく聞こえてくる、かぼそい声。「うらめしや・・・・・・」それは、捨てた実験薬から偶然できた人工幽霊。扱いに困ったふたりは・・・。図書館で借りてきました。というか、本好き一家にあってあまり読まない息子に短編なら読みやすかろうと半ば強引に借りさせました(^^;SFショートの名手・星新一氏の若者向け短編集です。収録は、「その女」「どこかの事件」「うらめしや」「夢と対策」「臨終の薬」「元禄お犬さわぎ」「藩医三代記」「紙の城」の8作品。全体に死人とか殺人とか、少々物騒な話が並んでます。夫が寝言で他人の殺人事件を語る「どこかの事件」と、飛行機の墜落を夢で繰り返し見た人の「夢と対策」の夢に関する2本は面白かったです。表題作の「うらめしや」もまぁ良かったかな。が、時代物の後半3作品が・・・眠かった★言葉の裏を読む必要性というか、子供にはオチがわかりにくいかも?と思う部分もあるし、これは普段読書しない&発達障害で読解力の乏しい息子にはちょっと難しい・・・かなぁ?ま、読ませてみるか。星新一YAセレクション10 うらめしや著者:星新一 絵/和田誠理論社 2010年2月発行【送料無料】うらめしや価格:1,365円(税込、送料別)
2011/11/02
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卒業の記念にタイムカプセルを埋める事にした、栗橋北中学3年A組の有志達。卒業から10年が経ちそれぞれの道を歩む彼らに、ある日、謎の案内状が届けられ・・・。図書館で借りてきました。謎の同窓会通知が届く「クラスルーム」と同じ中学の隣のクラスのお話です。時系列としてはこちらが先のようで重複キャラもいますが、独立した物語として読んでも大丈夫です。(私も「クラスルーム」を先に読んじゃいました)「郵便」の声と共に、真夜中や勤務先に届く奇妙な案内状。それは、10年前タイムカプセルを埋めたメンバーに忘れたはずの過去を思い出させます。直前の事故で卒業式とタイムカプセルを埋める現場に参加できなかった綾香は、カメラマンとしての取材で当時の仲間に話を聞くうち、彼らの態度に不審を抱き・・・。「クラスルーム」同様、現在と過去の話が交互に挟み込まれ、ちょっと解りにくかったです。過去の話は一部、誰のエピソードなのかぼやかされてるので。少しずつ明かされるたびに、前の頁に戻ったりしちゃいました(^^;でも、「クラスルーム」よりはこっちの方が雰囲気が明るくて読みやすかったかな。あちらは「クラス」自体が暗くて鬱々としてたし。主人公・綾香がどんどん行動するのも良かったです。最後の数ページ分、紙の端が不自然にギザギザしてて何だこれ?と思ってたら、作者あとがきを見て納得。タイムカプセル開封エピソードが袋とじになってたようです。・・・もうちょっと綺麗に開けてくださいよ、図書館員さん。タイムカプセル 著者:折原一理論社 2007年3月発行【送料無料】タイムカプセル価格:1,470円(税込、送料別)
2011/10/12
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小説や雑誌はもちろん絵本まで、『メディア良化法』の下、各地で繰り広げられる検閲。それに対抗し本を守るため、図書隊が組織された。高校時代に書店で突然の検閲に遭遇し、図書隊員に助けられた笠原郁は、“王子様”の影を追い図書隊に入隊。厳しい訓練の後に配属されたのは、図書隊の中でも更にエリートが集まる部隊で・・・!陸抗サンにお借りしました。(ありがと~♪)先にコミックスでも何冊かお借りしたことのある、図書館戦争のシリーズ・文庫4冊分です。いやぁ~、面白かったです~^ ^読み始めたら止まらなくなり、一気に読んじゃいましたよ。4冊もあるから最初はちょっと躊躇してたのが、嘘のよう。時代背景とか図書隊が組織された経緯とか設定は少々難しくて面倒なところもありますが、テンポがいいのでサラッと読めちゃいますね。・・・はい、ほとんど“キャラ読み”ってやつです。堂上教官、ごめんなさい。主人公・郁(いく)の素直さが良いです。バカだけど。彼女がどんどん突っ走っていくから、ほんとテンポがいい。バカ過ぎて、彼女の出てるシーンは全部恥ずかしいけど///裏表が無いから、一緒にいたら楽しいでしょうね。同室の柴崎さんが依存(と言ってもいいんじゃないかとw)しちゃうのがよくわかる。振り回される堂上教官も面白い。こっちは裏表あり過ぎ。主に郁の前で。いえ、裏表と言うよりは本音と建前の落差。苦労するなぁ、教官(笑)個人的には、優等生カプのとこがお気に入り。なんだかんだで将来的にはまとまりそうな感じ。こっちも苦労するよな、彼氏(笑)特にこの話(巻)が好き!というのは無いのですが、「内乱」「危機」で耳の不自由な少女と人気俳優が、それぞれの立場から検閲の対象となっている言葉について意見を述べる場面は、すごくジ~ンときました。言葉(単語)にだって歴史があり、使う人の気持ちがあり、文中に使う場合もそれを選んだ理由や流れがあるだろうに、第三者の勝手な言い分で差し替えを迫られるなんて・・・。もちろん、その立場の相手を傷つけるなら話は別ですが。まぁ、守るものが書籍ですし、武力でぶつかり合うってのは現実的に考えたらどう見てもやり過ぎって感じもしますけど(「図書館戦争」だけに、それ言っちゃおしまいですがw)、一般の方々にはあまりピンと来なくても、同人誌やってるとねぇ・・・色んな取り締まりや増え続ける禁止事項、最悪の場合テロの対象!なんて話も聞こえてきますので、全然あり得ない話って訳でもないんですよね。今、山のように発行される書籍とほぼ自由に読める環境に感謝しつつ、ひとりひとりがあふれる程の情報をどう受け止めていくか考える必要もあるんじゃないかと・・・・・・・・・・・・いかん、いかん。脳みそがショートし始めた★図書館戦争シリーズ 著者:有川浩角川文庫 2011年4~6月発行【送料無料】図書館戦争価格:700円(税込、送料別)【送料無料】図書館内乱価格:700円(税込、送料別)【送料無料】図書館危機価格:700円(税込、送料別)【送料無料】図書館革命価格:700円(税込、送料別)
2011/08/30
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奇妙な方法で届いた、栗橋北中3年B組のクラス会通知。見覚えが無い幹事の名前、会場は数年前に廃校となった夜の教室。不安を募らせる卒業生達に徐々に甦る当時の記憶、ビュンと空気を切る音は、緊張と怯えに支配された異様な空間の象徴で・・・。図書館で借りてきました。折原一(いち)さん・・・初めての作家さんです。ジャンルはミステリーでいいのかな?この本が児童書の棚に並んでいるのはどうなんだろう。変とは言わないけれど、微妙な感じです。住所が書かれておらず名前だけの、中3のクラス会通知。ある者は自転車のカゴに、またある者は買い物かごに・・・と、それぞれまるで近くでタイミングを計ったかのように届けられます。差出人は、覚えが無く卒業アルバムにも載っていない謎の人物。調べていくうちに、どうやらその通知はクラスの中でもある条件の数人だけに届けられたと解ります。一体誰が何の目的で招待状を?ぐいぐいと作品世界に引き込まれ、先がとっても気になります。割と好きなタイプの作品かも。ただ、過去(中学時代)と現在(10年後)が交互に入っていて、誰の視点なのかもったいぶった書き方が多いので、新たな事実が判明する度に前に戻ったり・・・とちょっと読みにくかったです(^^;特にプロローグの3つの話。最初のひとつはここである思い込みをしちゃったので、私、すっかり騙されました★んで、2つ目は結局誰の話?どこかにヒント(たぶん“看板”と呼ばれ方)があったんでしょうけど、ひとりに特定することができませんでした。・・・読みが浅いだけか?この話が3年B組で、どうやら作中にも出てきた3年A組の話がもう一冊あるようですね。図書館にあったら借りてこようと思います。クラスルーム 著者:折原一理論社 2008年7月発行【送料無料】クラスル-ム価格:1,680円(税込、送料別)
2011/08/27
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追っ手から逃れるため備品倉庫に飛び込んだ私立桜通高校1年の宙志(ひろし)は、場の雰囲気に流され、そこを部室とする奉仕活動部に入部する事に。同じ新入部員でドジな航と共に清掃活動で街に出た宙志は、教会を探す年配の女性に道を尋ねられ・・・。図書館で借りてきました。新入部員3人組のシリーズ第1弾です。「H」ですってよ、おかーさま!見つけた瞬間、ギョッΣ児童書コーナーに並んでるのに、何とも際どいタイトルですね。その理由は読んでのお楽しみ(笑)この作者さんと絵描きさん、他の作品でもコンビ組んでて、小学校で配られた図書案内だったかな?絵が可愛くて気になってたのですが、そっちのシリーズが貸出中でこちらを借りました。面白かった~~~!なかなかのヒットですわん♪全くの予定外で入部するはめになった宙志と、お坊ちゃま育ちの自分を変えたくて入部した航、幼い頃水害で助けられたことが心に残り、誰かの役に立ちたいとボランティアを続ける鞠子。入部初日から早速、3人の部活動が始まります。ところが、航と宙志はおばあさんに道を尋ねられたことからとんでもない事件に巻き込まれていき・・・!?たった3日くらいの話なんだけど、密度が濃い!(笑)何度も退部を言い出そうとしてタイミング外しまくりの宙志が楽しいです。基本、良い子なんだよね~w鞠子は人をよく見ているし、航もいいムードメーカーになりそう。これはぜひ続きも読まなくちゃ♪事件自体は、色んな伏線が絡み合ってる割には、途中でヒントがいっぱいというか予測が結構簡単です。ミステリーじゃなくて学園ものなんだな(^^;でも、最後はちょっと感動!いい感じにまとまってます。宙志クンも・・・・・・まぁとっととあきらめることだ(笑)そうそう、最初に話した別のコンビ作品。同じ講談社のヤングアダルトシリーズから出ていて図書館では児童書コーナーに分類されてる訳なんですが、某ショップではなんと「ボーイズラブ」になってました(@△@;)いくらタイトルが「ボーイズ・イン・ブラック」だからって・・・。 【中古】ボーイズラブ小説 ボーイズ・イン・ブラック(1)美少年はエイリアンバスター【10P04Ja...価格:230円(税込、送料別)↑ボーイズラブじゃありません。学園SFだそーです。ちなみに、「H」も下ネタは全く出てきませんwHは人のためならず 著者:後藤みわこ 画/亜沙美講談社 YA!ENTERTAINMENT 2009年5月発行【送料無料】Hは人のためならず価格:998円(税込、送料別)
2011/07/07
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地震による集団転校の名目で並盛中を訪れ、なみもり民宿で生活するシモンファミリーの炎真達。ある日民宿のおばさんが倒れ、夕食に困った彼らは・・・!先月の新刊。リボ小説第5弾です。カバーはディーノに雲雀にシモンの3人、ハル、そしてデイモン。デイモン・・・この姿だとかっこいいのになぁ。今週現在でのジャンプ連載の方は・・・(T_T)あれは苦手。ピンナップは、表がシモンファミリーで裏がボンゴレ。シモンのみんなだってさ、Dに騙されたりなんかせずツナ達ともっと違う出会い方をしていたら、こんな風に笑い合うことができたでしょうにね。アーデルだってもっと年相応の顔して・・・さ。SQ.で連載してた時の3作品と、かきおろし1本収録。これでスクエア連載分は全部出揃ったかしら?「極限メモリーズ」:了平にしつこくボクシング部に勧誘される獄寺。もっと強い雲雀がいるのになぜ誘わないのか?山本から聞かされた、その理由とは・・・!了平の勘違いっぷりと雲雀の反応が楽しいですwイラストの雲雀も可愛い♪ところで、その後了平と草壁の間に友情は芽生えたのでしょうか?「獄寺、最悪の日」:ハルから「呪われてる!」と告げられた獄寺。その呪いを解くには、なんとランボの持つアイテムが必要で!?「極限・・・」といい、獄寺は災難続きですね(^^;何もここまでひどくならなくても・・・。これまたのっそりやってきて、マイペースに立ち去る雲雀が素敵ですw「トレジャーハンターディーノ」:前後編。ちと長めのお話。悪者に襲われる少女を助けたディーノは、武装集団に囚われた少女の父親を助けるためエジプトへ・・・!部下がそばにいないとダメダメなディーノさん。その設定がいい感じに生きて・・・いや、困難増幅!?(笑)でも、そこはディーノさん、なんだかんだで乗り越えちゃうのよね。メガネディーノさんのイラストが最高です(*^o^*)b「シモンクッキング!」:上であらすじ書いた表題作。アーデル・・・おなかはグーグー言わすわ、料理はできないわ、いつものキリリとした姿とはだいぶ違いますね(^^;Dに騙されていたと判明した時一気に頼りなげになったように、アーデルハイトも本当は弱い部分を持つ少女なんだと思います。「私のお腹と会話をするな!」この場面好きだなぁ~。シモンのみんなも早く日常に戻れると良いのですが・・・。巻末にはフランと10年後骸の3Dミニポスター付き。骸様ったらオチャメ♪それ以上に、使い方ページがスクアーロだってのが実は嬉しかったり。・・・だって、スクアーロの出番そこだけなんだもん。くっすん。家庭教師ヒットマンREBORN!隠し弾5 シモンクッキング!著者:原作/天野明 小説/子安秀明集英社 ジャンプJBOOKS 5巻は2011年5月発行【送料無料】家庭教師ヒットマンREBORN!(隠し弾 5)価格:680円(税込、送料別)
2011/06/22
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裏で悪行を働く金持ちから大金を奪い貼紙を残していく、謎の窃盗犯“山猫”の記事を依頼された、雑誌記者の勝村。新たに起きた事件現場に赴くとなんと殺人まで起こっており、被害者は勝村の恩人である出版社社長・今井だった。事件現場には、勝村の大学時代の先輩であり、気になる女性だった刑事・さくらも捜査に現れ・・・。「心霊探偵八雲」の作者・神永学の作品です。新作かと思ったら、2006年に出されたものが数年ぶりに文庫化されたのだとか。先に読んだ「天命探偵」シリーズ(あれ?感想書いてないような?)よりはこっちの方が好みなので、ぜひ続きを書いて欲しいものです。恩人の殺人事件に遭遇し、更には見知らぬ女性から生前被害者から預かったという品を託された勝村。大金しか盗まないはずの“山猫”に、どうして弱小出版社が狙われた?殺しはしないはずの“山猫”が、なぜ今回だけ殺人を?死を覚悟していたかのような被害者の行動にも疑問を抱き、勝村は事件の謎を解くため動き始めます。現場で知り合い、危機を救ってくれたカメラマン・山根、刑事となったさくらとの駆け引き、彼女と組む事になった本庁の警部補・関本の言葉の真意。一癖も二癖もある連中が好き勝手に動いてくれちゃってる、そんな感じです(笑)山根はまぁ解りやすいですが、関本はほぼ解決に近付くまで解りにくかったなぁ~(^^;途中、某幽霊専門刑事(笑)&心霊探偵が1シーンだけゲスト出演。クソ生意気な大学生が相変わらずの口調で、あちらのシリーズのファンとしても嬉しくなります♪怪盗探偵山猫 著者:神永学角川書店 角川文庫 2010年2月発行【送料無料】怪盗探偵山猫価格:580円(税込、送料別)
2011/06/02
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第二次世界大戦後、ソ連の支配下に置かれた北海道が日本から分断され、日ノ本共和国として独立した仮想日本。男子には2年の徴兵制が課され、英語や方言は禁止、私的探偵行為も法律で厳しく取り締まられていた。景以子・純・由之は、奥多岐野町から同じ高校に通い、合唱部に所属する仲良し3人組。ある日、3人は北からのスパイを探し回る町の名物男に怪しい女性の話を聞課される。直後、町内で殺人事件が・・・。久し振りに図書館で借りてきました。“アリス”の出てこない有栖川有栖作品です。北朝鮮と韓国のように日本が北と南に分断され、探偵という職業どころか行為そのものが禁止された国の話です。平成もとい平世の時代、携帯やインターネットは普通にあるけれど、原爆が3回(!)投下されアメリカが嫌われているから、インターネットとは呼ばない。なぜか中国語。ややこしいです。変な世界観。事件は起こるけれど、いつもの探偵さん達も出てこない。出てこれない。有栖川作品って探偵ものとそれ以外とで温度差が激しいというか、描写にもなんかこう上手く言えない雰囲気の違いがあって、これはちょっと読みにくかったです。特に最初の状況説明。(同じ理由で、「幻想運河」は最後まで読めませんでした★)まぁ、後半では探偵行為というか現場検証が行われるのですが。そこも少々唐突な感じがしたな~。んで、一番気になったのが、ソラこと空閑純(ソラシズ・ジュン)のお母さんのこと。あんだけ引っ張っといて、それで終わり?解決されてなくて気持ち悪い~~~。「ミステリーYA」ってことでヤングアダルト向けというか児童書コーナーに配置されていたのですが、時代設定的にも中学生くらいじゃどうかなぁ?と思いました。というか、そもそもYAってどれくらいが対象?(^_^;闇の喇叭(らっぱ) 著者:有栖川有栖理論社 ミステリーYA! 2010年6月発行【送料無料選択可!】闇の喇叭 (ミステリーYA!) (単行本・ムック) / 有栖川 有栖 著価格:1,575円(税込、送料別)
2011/05/31
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ある日、駅の向かい側のホームに美しい人を見つけた“私”。真っ黒な長い髪に黒のセーラー服、黒の鞄に黒のタイツ、黒い靴。黒一色のその女性にすっかり目と心を奪われた“私”は、翌日本屋で彼女から声をかけられ、彼女の屋敷へと招かれる。話をするうちに彼女への畏敬の念が深まった“私”は・・・。ぬら孫小説第3弾。最近の新刊じゃありません。昨年末に出て年始に購入、そのままず~っと積んでありましたorzカバーは羽衣狐と最初の話に出てくる女の子達。背表紙の牛鬼はいつものあのポーズ。というか、牛鬼今まで登場してなかったのか。カバーを外せば・・・微妙な3人組が「両手SIZE」結成とな。3Dマウスパッドって最近よくワンピキャラとかで見かけるアレですね。珱姫様のはどうなんだろう?(^^;いや、「両手SIZE」自体珱姫よか雪麗さんのが良いのでは?wピンナップは、子連れ狼なぬらりひょん&鯉伴。パッチリお目目の鯉伴が可愛いよん♪裏はまだ首が繋がってた頃の首無と紀乃(現・毛倡妓)。首無の笑顔も可愛いです。本編は、「冥闇の館・少女と狐」「子連れ妖買物道中」「吉原綾取草子」の3本。まずは、上のあらすじの「冥闇の館・少女と狐」。タイトル通り、羽衣狐とその美しさに囚われた少女の話。ほぼ“私”視点で進んでいきます。そんなに美しいのか、現代の羽衣狐。ま、知らない人にはついていっちゃダメですよーってことで。「子連れ妖買物道中」:今回の3本の中で一番好きです。この本に限らず、総大将ぬらりひょんと珱姫がラブラブな若かりし日のお話はどれも良いですよね♪野菜を買いに行った先で、なぜか赤ん坊まで連れてきちゃった総大将。隠し子かと思いきや、書き置きから程なく父親が見つかり、何やら不穏な事件に巻き込まれているとわかります。“粋”と評される総大将の立ち回りのかっこよさはもちろん、牛鬼の気の毒な存在感や雪麗達とのやり取りが楽しかったです^ ^「吉原綾取草子」:今回のメインだそうな。漫画内でも一部登場した、首無と毛倡妓の馴れ初め話。私腹を肥やし庶民を苦しめる悪徳問屋から金を奪い、貧しい人々に配って回る義賊の男。ある晩、しつこい追っ手を撒こうと吉原に逃げ込み、紀乃という少女に助けられます。紀乃に導かれ妓楼の奥に案内された義賊の男は、そこで売れっ子遊女の白菊と出会い・・・。という訳で、最初から紀乃との恋愛話じゃなかったんですねぇ。義賊さんってば超美人で人気者の白菊さんにポ~ッとなっちゃって。そんな義賊を幼いながらも懸命に守ろうとする紀乃。昔から気が強くてかっこいい女性だったんですね。ちょっとイチャイチャ成分が物足りない気もしますが、それは今後少しずつでも漫画の中で見られる事を期待します(^_^)bぬらりひょんの孫 京都夢幻夜話著者:原作/椎橋寛 小説/大崎知仁集英社 ジャンプJBOOKS 2010年12月発行【送料無料】ぬらりひょんの孫(京都夢幻夜話)価格:680円(税込、送料別)
2011/05/11
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狂気のマッドサイエンティスト「鳳凰院凶真」を自称する厨二病な大学生・オカリン。彼は、オタな友人・ダルや幼なじみの女子高生・まゆりと共に秋葉の一角にラボを置き、熱心な研究?を行っていた(たぶん)。ある日タイムマシン発明会見を見に行ったオカリンは、会場のあるビルで、有名な天才少女・紅莉栖の死体を発見してしまう。だが、ラボに逃げ帰ったもののそんな報道は無く、なんと死んだはずの紅莉栖本人がラボを訪れ・・・!?陸抗サンからお借りしました。彼女がハマっているゲームのノベライズ・・・だと思います。まだ1/3しか読めてません、ごめんなさいm(_ _)mでも全部読む気はあるので、もちょっと貸しててね~。話自体は嫌いじゃないのよ。ただね、オカリンの妄想・・・いや、喋りがあまりに鬱陶しくてね(^^;小説自体が最近病院の待ち時間等に読んでるので、なかなか進まないんだな。はい、言い訳終わり。んで。なぜこのタイミングで日記に書こうと思ったかと言うと。ダンナがハマったんですよ。私が読みかけて置いておいたのを見つけ、読み始め。「へ~、面白いかも」とつぶやき。「これってゲーム出てるの?」と言い出し。360だと知ったらガッカリし、それでも一昨日「PC版も出てるよね~」・・・・・・買うのか?本気で買うのか!?というダンナは、さっさと私を追い抜き、残り1/3程に。オチを喋られないよう気をつけねば!(未読の人にオチを語るのは私の特技~w)陸抗サン、貸してくれてありがとう。珍しくダンナが自分からゲーム欲しがっとるよ(--;)あ、そうそう。タイトルに「円環連鎖のウロボロス“1”」ってある“1”っての。もしや完結してなくて2以降もまだ続くのか?ってしきりにダンナが気にしておりまする。(ダンナに私には「合わないかも」とも言われたけれど、とりあえず現時点ではそんなことはナイです。オカリンの口調に苛立つだけでw)シュタインズ・ゲート 円環連鎖のウロボロス1原作:5pb.×ニトロプラス 著者:海羽超史郎富士見書房 ドラゴンブック 2010年8月発行STEINS;GATE -シュタインズ・ゲート-円環連鎖のウロボロス 1巻著:海羽超史郎/原作5pb.×ニト...価格:819円(税込、送料別)
2011/01/26
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ノアの14番目のメモリーであることが判明し、黒の教団での立場が難しくなってきたエクソシストのアレン。そんな彼に片思い中のアジア支部の科学班員・蝋花は、バク・チャンの用事にお供して新本部を訪問。アレンを捜して新本部内を駆け回るが・・・!?先月の新刊。Dグレ小説第3弾です。なんか今回ちょっと薄くない?カバーは表が仔アレン&ピエロ・マナ。裏がクロウリーに蝋花にクロス元帥。きゃ~~~ッ、クロス元帥が若い~~~ッ(笑)ティム可愛い~~~♪ピンナップ付き。表はやはりアレン&マナ。裏は・・・誰、これ?料理長のジェリーと探索部隊のボネール?ボネール、かぶり物が無いと一瞬キャッシュに見えちゃう★蝋花が教団本部を走り回る「乙女ラプソディ」と、アレン&マナの出会いを描いた「Lost Fragment of Snow」の2本を収録。ギャグとシリアスにきっちり分かれてますな。上であらすじ書いた「乙女ラプソディ」。蝋花、いい子です~(*^_^*)個人的にはアレン×リナリー派なんですが、蝋花も応援したくなりますね!クロちゃんもせつないけど良い役でした♪が、神田・・・。とんでもない暴露話が・・・。ブックマン、真剣に育毛悩んでるんですか?(^^;「Lost Fragment of Snow」:マンガでは断片的にしか描かれていないアレンとマナの出会い話。マナという人は、出番があればあるほど訳わかんなくなります。どうせなら別れまでもっと詳しく書いて欲しかったなぁ。それはこれからマンガの中で出てくるのでしょうか?(なんか出てこないまま終わるような気も・・・)仔アレン=名が無く「赤腕」と呼ばれる子供。今のアレンとはずいぶんイメージがかけ離れています。教団にいる時のアレンは紳士的だもんね。・・・もっともそれをリナリー達は距離を置かれているように感じていたのですけど。若かりし日?のクロス元帥も登場。思わずイラストにニマニマしてしまいましたwこれだけだと、おっかなくて正体不明の謎の男ですね~。ふふふ。そして何より、奥付ページでもぐもぐお団子食うティムが一番かわいいと思います(^_^)bD.Gray-man reverse3著者:原作/星野桂 小説/城崎火也集英社 ジャンプJ BOOKS 2010年12月発行【送料無料】D.Gray-man(reverse 3)価格:680円(税込、送料別)
2011/01/11
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羽衣狐の一件で奴良組総大将・ぬらりひょんと出会い、妻となって江戸にやってきた珱姫。息子も生まれ幸せな日々を送っていたが、ある日、夫による子供の扱い方に不満が爆発し・・・!先月の新刊。「ぬら孫」小説第2弾です。カバーは赤ん坊を抱く総大将と、陰から見守る珱姫&牛鬼(笑)カバーを外せば、あら、可愛い♪リクオの制服を着たつらら。あぁ・・・やっぱりリク×つらが好きだぁ~。つらら、頑張れ~!!遠野衆と裏面が竜二のピンナップ付き。竜二の言葉責め・・・う~ん、どんなセリフを入れよう?真剣に数分考えた私はバカです★でも何か言わせてみたい~w「羽衣狐様通信」なるものも封入、キツネうどんよりは生き肝の方がかなり栄養あると思います。あとは飽きるかどうかが問題か。本編は短編が3本。まずは初めての土地で初めての育児に戸惑う珱姫の「大江戸子育事始」。大事にしてくれてるのは解っているけれど、どこか手荒に見える総大将の鯉伴の扱い。ある時、ついに珱姫がブチ切れちゃいました!!鯉伴を連れ屋敷を飛び出した珱姫は・・・。うん、まぁ父親なんてそんなもんかもね。そんでお母さんがヒヤヒヤヤキモキするんだ。そんな事より、珱姫と一緒に羽衣狐の元から救出され、江戸までついてきちゃった苔姫。・・・一つ目とその後どうなったんだろ?ってかリクオのいる現代では?すっごく気になります!続いて、リクオの遠野での修行中をイタク視線で描いた「遠野風来抄」。最初は弱っちいリクオを格下に見ていた雨造や土彦etc。ところが、いつの間にやらみんな、リクオのペースに巻き込まれ・・・。『俺は、お前を上がり込ませる気はない』いや~ん、イタクったらツンデレw何のかんの言ってもちゃっかり「上がり込まれ」てるんじゃないの。気になるのに認めたくない・認められない、そんなイタクの葛藤がマンガの彼ともピッタリでなかなか良かったです。リクオの寝姿を覗き込む紫も可愛かったな。最後は、花開院家の陰陽師・竜二が魔魅流と組む事になったばかりの頃の話、「京都妖始末記」。やっほ~、竜二兄ちゃんかっこえぇ~魔魅流の修行も兼ねて、夜の京都をパトロールする竜二。何度も新種らしき妖怪に襲われた彼らは・・・。魔魅流、強いけど中身が小さい子みたいだな。素直って言うとちょっと違う気もするけど。禁術の影響だそうな。魔魅流を上手に操縦(笑)し、出会った子供達の問題にも首を突っ込む。竜二兄ちゃんってば案外面倒見の良い世話焼きさんかもしれませんwゴフク屋さん扱いされたり、憑き物落としたり・・・やっぱり竜二って某「拝み屋」さんのイメージだな。あっちはあっちで好きなんですけど(ってかエノさんが好きなんだが)、竜二にはこれからも嘘をつきまくりながらリクオやゆらをイジメまくって欲しいです(笑)ぬらりひょんの孫 大江戸奴良組始末著者:原作/椎橋寛 小説/大崎知仁集英社 ジャンプJBOOKS 2010年9月発行ぬらりひょんの孫(大江戸奴良組始末)価格:680円(税込、送料別) 楽天ブックスの「ブログネタ」をブログで紹介して10万ポイント山分けに参加しよう
2010/10/13
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復活したばかりのヴァリアーを抜け出し、逃げ回るベル。それとは気付かず彼を保護した同盟ファミリーのボス・ディーノだが、強情で何も喋ろうとしないベルに手を焼かされ・・・。先月出たけど一応5月の新刊(GW進行)。SQで連載してた4本に書き下ろしを2本加えた短編6話収録。カバーは、各話の主役達。ペ、ペンギンwフランの頭が中央にどーん。場所取りますね、コレ。ピンナップは、片面がブルーベル&白蘭(イマイチ)、もう片面が10年後ベル&フラン(葉っぱの傘が素敵)。「王子様の大脱走」:虫歯の治療が怖くて逃げ出したベルと、頬が膨れたベルにそれとは気付かず保護したディーノの話。付き合わされるロマーリオ&追っかけるヴァリアー、お気の毒。最後のイラストのスクアーロが可愛いです♪「ここは黒曜サファリパーク」:犬・千種・クロームのお話。獄中に囚われた骸の代わりにボンゴレの守護者になったクロームと、彼女を守る事になった犬&千種。が、犬が暴走する事件が起き・・・!そりゃそうだ、最初から完璧に使えたら訳ないよね。けど、それも元は骸の力だと思うと、暴走されたらかなり迷惑(^^;「義兄さんはだれ?」:「終わりにするの。リボーンとの関係を」あんなにリボーンLOVEだったはずのビアンキの言葉に、新しい彼氏ができたと勘違いする獄寺。次々訪れる男性客に「コイツか?!」と疑惑は深まり・・・(笑)獄寺ってほんとあわてんぼさんですよね、空回りっつーかw「鳥!! -The Bird-」:屋上で眠る雲雀に違和感を覚え、ひとり苦悩する哀れな草壁の話。なぜ雲雀にペンギン!!あぁ・・・本当にかわいそうな草壁。最後のイラストの雲雀が可愛いです。重くないのだろーか。「10年後の王子様ゲーム」:書き下ろしその1。仕事の合間に言い争いをするベルとフラン。ひたすら会話劇。そこに深い意味はない。あるのは文末だけ。あぁもう、このふたりってば仲良しなんだからぁw(違ッ)いや、ちっちゃい「っ」はどうやって判別するのよ?そしてやってきたスクもしっかりゲームの参加者に。スク相手に罰ゲーム・・・できたんだろか?(^_^;「弔いの花は散る」:書き下ろしその2。ミルフィオーレに入る前の、ブルーベルと白蘭の出会いの話。・・・とりあえず扉のブルーベル、も少しなんとかならんかったか?本編でGHOSTに炎を吸われた時のブルーベルの回想として書かれてます。う~ん、切ないってのもなんか変な感じするし、彼女は敵なんだけどこんな扱いってなぁ・・・救いがないと言うか。彼女にちょびっと同情を感じつつ、白蘭はやっぱり嫌いだなぁと。よく考えれば、本編(未来編)でも見せ場なかったよね、ブルーベル。オマケとか数合わせみたいな存在で。初回出荷分封入の「週刊少年ヴァリアー」もしっかり入手。あれ?ナンバーが02?過去に1があったの?ツナを踏みつけるボスは素敵だけど(私ゃヴァリアー好き)、スクが・・・スクが・・・嫌ぁーーーーーーッ!!これじゃまるでディーノさんとお揃いじゃないかーッ(T_T)(ディーノさんが嫌という訳ではナイ)家庭教師ヒットマンREBORN!隠し弾4弔いの花は散る著者:原作/天野明 小説/子安英明集英社 ジャンプJブックス 2010年4月発行
2010/05/21
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タママがクルルにもらったと言う、ピンク色の瓶。何やら怪しげなその中身は、恋愛指向性精神作用超分子配合飲料チューチュードレイン、・・・つまりは惚れ薬。タママが置きっぱなしにしたソレを手にした桃華は・・・。ケロロ軍曹の小説版。ずいぶん前に読んだんですが、たぶんレビューは書いてないよね?表題作で上↑のあらすじの「愛爆発!地球消滅5秒前」、「走れメロス・・・・・・じゃないケロロ!友情のために!!」、「ブチキレ ドロロ!!」、「愛は地球を侵略する!」の短編4本収録。まずは「愛爆発!地球消滅5秒前」。クルルの作った薬なんて、そんな簡単に使っちゃダメだってば(--;)惚れ薬と聞いて「あの人に使おう!」と単純に引っかかるタママと桃華。それが当然、トンデモナイ事に。「タママ二等兵♪」「軍曹さぁ~ん♪」「うふふふふ」「あはははは」タママの妄想はいつもだけどさ。それがそう上手くはいかないんだな。ケロロがピトッとくっついた相手はなんとッ!!怖過ぎる。夏美のセリフに深くうなづいちゃいました。「こ、この世の終わりの光景ね・・・・・・」各話最初、セリフの上にキャラの顔が表情付きであるのが、ちとウザイ。1ページ丸々使ったタママインパクト。本当にインパクトあるんだけど、改行がなぜか「タママインパクト!!」・・・・・・見づらい。最後のクルルのイラストがとっても可愛いですw2本目「走れメロス・・・・・・じゃないケロロ!友情のために!!」。今日も平和なケロロ小隊の元に、突然現れた3機の円盤!友軍であるはずのラライブ・ドアン星人ホリ・エイモンドが、地球に別荘を作りたいとの理由でケロロ小隊を潰しにやってきた!?ラ◯ブドアにホリ◯モン・・・。子供達はわからんだろーに(--;)この本、2006年に刊行された本の加筆修正版だそうで、当時はあの人・この会社が世間を騒がせていたんかなぁ。タイトルでわかるように、元ネタ?は「走れメロス」。が。ケロロのことですからねぇ~(^_^;予想通りの展開になりますデス。気の毒なギロロ。「ブチキレ ドロロ!!」。トレーディングカードにまつわるドロロの悲しい思い出。原因はもちろん、あの隊長さんですわな。トラウマを思い出した直後に、敵性宇宙人に取り憑かれたドロロ。そりゃぁもう、いつも以上のブチキレですとも!ケロン軍一のアサシンを敵に回しちゃいけない・・・怖ッ(^_^;「愛は地球を侵略する!」。夏美に投げられたケロロを、ふわりと受け止めた謎の女性。「ケロロさんを心からお慕い申し上げている者です♪」ケロロに優しくつくす女性・カスミに、ケロロもほんわか。そこへ、ケロロ一筋&嫉妬の塊・タママがやってきて・・・!!ケロロを取り返そうと、一時的に手を組むタママとモア。ドロドロ。次々とみんなをほんわかさせていくカスミに、ギロロまでおかしい?ますます嫉妬を募らせていくタママがちょっとかわいそう。カスミの正体が明かされると(読者はすぐわかっちゃうかな?)、最後はタママもこっそり良い子。ほんのりせつないお話です。小説侵略!ケロロ軍曹 愛爆発!地球消滅5秒前著者:原作/吉崎観音 小説/あすか正太角川書店 角川つばさ文庫 2009年6月発行
2010/04/22
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知人の依頼を受け、叔父との思い出がある寺を訪れた八雲。住職と共に鍾乳洞に入った八雲が次に気付いた時、目の前にあったのは滅多刺しにされた住職の死体。そして、残されたメモ。「警察に捕まれば、大切な人が死ぬ」殺人事件の容疑者として警察に追われることとなった八雲と、彼を心配する晴香や後藤達は・・・。買ったもののしばらく放置してありました(^^;読み始めると途中で止められなくなるからさぁ・・・って言い訳。うん、今回も止められなかった。子供達よ、ゴメン(笑)訳も解らないまま突然容疑者として追われることになってしまった、大学生であり赤い左目で死者の魂を見ることができる八雲。いつもは探偵役として刑事である後藤達を助けるのに、今回は逆の立場です。奮闘する後藤&石井両刑事がいい感じ。特に石井さん。ここぞ!という場面で「転ばなかった」(笑)ひたすら八雲を心配する晴香。逃亡の中で彼女を想う八雲。うーん、じれったい。でも、読者から見たら(いや、後藤さん達から見ても)明らかに両思い・らぶらぶですよね(あえて平仮名)w犯人、そう来たか。途中かなり依頼主の方が怪しいかと思っちゃった。動機は予想がついたけど、被害者との関係性には驚かされました。両目の赤い男についてもずいぶん素性がわかってきましたね。八雲の周りの人間関係って難しいわ(--;)そんな環境でも八雲達に微笑み続けた一心さんは、本当に色々飲み込み、乗り越え、見守ってくれていたのですね。一心さーーーん(T_T)あんまり書くと未読の人に嫌われそうなので、あとひとつだけ。この話、よくよく性的にバカな男ばかり出てくるもんです。両目の赤い男といい、そんな事件ばっか。作者さんの傾向・・・なのかなぁ?そこだけちょいと苦手です。心霊探偵八雲8 失われた魂 著者:神永学文芸社 2009年8月発行
2010/02/24
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浮世絵町の歓楽街の一角。そこに化猫組当主・良太猫の切り盛りする妖怪和風隠食事処「化猫屋」があった。ある晩、その店の奥にある賭場に奇妙な客が現れ・・・。今月の新刊。8巻と同時発売の小説版。8巻感想はまた後程(^^;カバーは昼と夜のリクオ。ピンナップは夜のリクオを囲む、黒羽丸・良太猫・ゼン・牛鬼。カバーめくった中のネタにもなってるけど、昼のリクオと牛鬼はほとんど本編には出てこないんだな。牛鬼・・・やっぱ作者さんのお気に入り?「リクオ・・・お前って奴は・・・」震えているのは感動なのか呆れてるのか、牛鬼様?短編4本収録。第一幕「化猫屋騒動記」。あらすじは上記↑参照。良太猫も可愛いよね。化猫屋、ぜひ一度行ってみたいです。「さま(いかさま)」のタネは情けなかったけど(^_^;夜のリクオ様良いとこ取り?!第二幕「薬ゼン堂日誌」。相変わらずゼンの字が変換できず。自ら山に入り薬草を採り、医者の役もこなすゼンの話。普段戦いには加わらないけれど、みんなの健康を支える大事な役目を持っているのでしょうね。黒羽丸の友情出演?が嬉しいw第三幕「三羽鴉と千の夜」。カラス天狗の子供達3兄弟が、不可解な事件に挑む話。キャー、黒羽丸が主役だぁ♪♪♪はい、黒羽丸好きです。夜リクオと馬頭丸とでベスト3。(順不同。過去の総大将は別格w)真面目過ぎる程真面目なところがいいですよね。夜リクオとのやりとりとか。頭の回転も早そうだし。狼の母ちゃんも絵で見たかったな。第四幕「浮世絵町祝言・桜花」。過去編の続きであり、一旦の締めとなる総大将の祝言の話。そうだよねぇ、珱姫に総大将取られちゃったようなもんだもんね。複雑な立場だよな、雪女。この人、つららのご先祖なのかな?だとしたら、後に誰か良い人が現れるのかな?そうだといいな。一瞬視線を交わす総大将と珱姫、そのラブラブな雰囲気がなんとも言えないーッw二代目(リクオの両親)のこういうお話もぜひ読んでみたいですね。はぁ・・・それにしても総大将(過去の)。かっこ良すぎ・・・小説ぬらりひょんの孫 浮世絵町綺譚著者:原作/椎橋寛 文/大崎知仁集英社 ジャンプJBOOKS 2009年12月発行
2009/12/18
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リング争奪戦が終わり、平穏が戻った並盛中。その校庭の片隅で、10代目ボス・ツナとの絆を深めようと獄寺は一人、鍋の準備をしていた。そこへ、ランボに了平にクロームに・・・と次々他の守護者達が食材?を持ってきて・・・!?今月の新刊、コミックス25巻と同時発売!レビュー遅くなりましたが、もちろんちゃんと購入してます♪カバーのスパナが可愛いつなぎの太もも部分に相変わらず「酢花゜」。「す」に「酢」を当てちゃうところが凄いセンスだよねw今巻は、SQ連載分の「守護者たちの鍋宴会(バンケット)」、「ラスト・フライト前後編」、それから書き下ろしでサブタイトルにもなっている「ミルフィオーレ・パニック」を収録。あー・・・SQのディーノさんの話が入ってないや。確かスクアーロが出てくるのもあったよね?あれはベルの話か。まだ収録されていないのがかなりあるので、早く4巻も出して欲しいですね。「守護者たちの鍋宴会(バンケット)」:タイトル通り、ボンゴレ守護者達が獄寺の仕切りの元、鍋パーティーを・・・!?各自好きな具材を持ち寄るけど、それがまたかなり微妙で・・(--;)10代目のため・・・と張り切る獄寺クンがお気の毒。あーあ、みんなに振り回されちゃって★いつもの事だけど。お豆腐持ったクロームが可愛いです。食材としてはかなりまともな発想だよね。イラストのクローム&獄寺もお気に入り♪扉絵にちゃんと雲雀さんが着席してるのも可愛いですw「ラスト・フライト前後編」:コミックス16巻「標的136」で並盛を後にしたランチアとバジルくん。2人の乗ったローマ行きの飛行機がフライト中にアクシデントに見舞われ・・・!!一緒にツナ達と別れたとはいえ、そのままランチア&バジルという組み合わせで行動してるってのが不思議な感じもしますね。まぁ、ランチアさんにもようやく平和が訪れたってことで。・・・その矢先にこのトラブル。見事解決するコンビネーションと信頼が良かったです。「ミルフィオーレ・パニック」:これ、良かった♪スパナ満載、ばんざーい!モスカを野放しにするなぁー(笑)学ランの使い道、絶対誤解してますね。スパナの日本観自体がかなりアヤシそーだし。学生服姿での全員集合は見てみたかったなw「甘゛馬」「愛入酢」「神社ー」「黒゛」・・・変。入江の名前、ナイスです。でも違うから巻末にはオマケの描きおろしステッカー付き。ジャンプの予告で誰かと思ったら、一番下は骸でした。なぜこの4人?ボス集合か?ランボさんが使い方を説明してくれてますが、もったいなくて絶対に使えません(^_^;家庭教師ヒットマンREBORN! 隠し弾3ミルフィオーレ・パニック著者:原作/天野明 文/子安秀明集英社 ジャンプjブックス 2009年7月発行
2009/07/08
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久し振りの再会を果たした武大・武松兄弟。兄・武大の家に身を寄せることになった武松だが、兄嫁・潘金蓮の色目に腹を立て、住まいを役所へと戻す。ある時、県知事の頼みで東京の都へ出かけた武松だが、2ヶ月後に戻ると健康だったはずの兄が死んでいて・・・。上巻に引き続き、図書館で借りました。もう何が何やら(^д^;)主人公がコロコロと入れ替わり、その度に行く先々で仲間をどんどんと増やしていくので、名前とあだ名が全然覚えられません。宋江と林冲・戴宗だけ覚えてればいいでしょーか★今回の中巻には、第23-42話の20のエピソードを収録。大半は宋江が主人公で話が進みます。前半1/3ほどは武松(ぶしょう)の話。そこに、「AKABOSHI」6話に登場したお色気姐さん・孫二娘&そのダンナ・張青も出てきます。人肉饅頭・・・ほんとに売ってたんだ(--;)「AKABOSHI」主人公・戴宗も、後半に入ってようやく登場!両足に札を付け、神行法で走り回ってます。でも、確かにあんまり目立つキャラじゃないな。どちらかといえばその部下の李逵(りき)という奴の方が無頼漢で、戴宗は彼をたしなめる常識人といった感じです。うん、本家「水滸伝」読者さん達が「なぜ戴宗が主人公?」と口を揃えて言ってる意味がよーく解りました。ギャップが激しいわな(^^;「AKABOSHI」ではまだ鳥と一緒の後ろ姿しか出てない公孫勝。出てきたことは出てきたけど、郷里に帰ったきり行方不明になってしまい、どんな人かはわからず。同じく「AKABOSHI」ではスパイとして屋根裏から顔を出す時遷。・・・あれ?出てきたんだけど、全く印象が残ってないや。面白かったのは、流罪で郷里から離れた牢に送られた宋江が初めて戴宗と出会う場面。役人達や牢の番人達に貢ぎ物を配って回った宋江ですが、唯一牢役人の頭である戴宗にだけは渡しに行きませんでした。宋江には訳あってのことでしたが、そうとは知らない戴宗、怒って宋江の元に自ら怒鳴り込みます。飄々と笑って躱す宋江、人が悪いですよねwあと、宋江と戴宗が処刑されそうになった処へ梁山泊の面々が乱入し、李逵の後をついてその場を離れる場面も好きです。四方八方から押し寄せる梁山泊の仲間達、そして、わざわざ人の多い中を突っ切っていく李逵。映像化したら、人・人・人だらけのいかにも中国らしい壮大?な光景が描かれそうです。さて、これで梁山泊の頭領も40人を超えました。いや、37話で40人と言ってるから42話の時点ではもっと増えてる?彼らが仲間に加わるいきさつって、基本的に似たり寄ったりですね。1.仇討ち等の理由で誰かを殺し、牢に送られることになった。 (ちゃんと理由があったり悪い奴を懲らしめたり・・が ほとんどだから、人民の間では英雄扱いだったりする)2.小悪党的で普通の街で暮らす事が困難なところを、 宋江等名の知れた人物に出会い意気投合して仲良しに。大体この2パターン?とにかく登場人数が多すぎて、私の脳内でもすでに収拾がつかなくなりつつありますが、下巻も一緒に借りてきてあるので、来週までには頑張って読破したいと思います。あんまり収拾つかないようなら、ちゃんと購入した方がいいかなぁ?うーむむむ。蛇足:「AKABOSHI第7話」の時点で「水滸伝中巻」に登場しているキャラクター一覧。林冲・劉唐・公孫勝・張青・孫二娘・戴宗・時遷・蒋敬名前だけ登場のキャラサイ京・花和尚(魯智深)上巻で登場済のキャラ(名前のみ含む)王進・高キュウ・翠蓮・鄭屠ザッと読んだ範囲なので、モレがあったら指摘して下さい。あと、関勝って初登場はどこでしょうか?上巻で出てきてたのかもしれないですが、返却してしまってるので確認ができずにいます(^_^;水滸伝 著者:施耐庵 編訳/松枝茂夫岩波書店 岩波少年文庫初版1959年10月発行 新版2001年6月発行
2009/07/01
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大宋は仁宗皇帝の時代のある年、疫病が流行り死者の数は計り知れず、東京の都でも無数の死者が出た。どれほど救助に手を尽くしても足らず、役人達はついに、竜虎山のえらい坊さんにおはらいを頼む事を決定。そこで、殿前大尉・洪信が使者として山へ向かったが・・・。「AKABOSHI」好きが高じて、図書館で借りました。まず最初に、私同様「AKABOSHI」から水滸伝に入ってこれから読もうと言う人、林冲はロン毛の美形ではありません!(笑)いや、ホント。夢を壊すようで悪いけど。(え、そんなの私だけ?)内容も「AKABOSHI」とは当然違い、こっちを騙した、そっちを殺した、あっちを逃げ出した・・と、出てくるキャラはどれもこれもとんでもない傍若無人ぶり。豪傑揃いと言えば聞こえはいいのでしょうけど。ご本家中国の「水滸伝」は何度も編さんされ直しているそうで、私が手にしたこの岩波少年文庫版は120回本を元にしたとか。回により多少内容も違うようですが、今回の上巻には22のエピソードが収録されています。その中心となる登場人物が、花和尚と林冲。はい、「AKABOSHI」読者には既におなじみですね。梁山泊は後半まで出てこなくて、話の大半は花和尚や林冲がそこに至るまでの経緯が描かれています。花和尚、ひどい人だわ(^д^;酒は飲むわ、酔うと暴れるわ、酔わなくても暴れるわ、とにかく無茶苦茶やります。あっちこっち壊す、壊す林冲も仲の悪い上司に謀られ、妻を寝取られそうになった上に無実の罪を押し付けられ遠方にやられてしまいます。不幸な身の上ではありますが、この人も結構無茶するよな。最初に登場する八十万禁軍武芸師範の王進(役職はまんまですね)も出てきたと同時に上官となった昔の知人の逆恨みを買い、年老いた母親を連れ都から逃げ出したり。・・・イメージ総崩れだわ「AKABOSHI」は名前と役職、それから大雑把な世界観だけ引き継いだという感じで、それ以外は全くの別物として読んだ方が良いかも。比較は面白いですけどね。あとは、戴宗がどこでどんな形で出てくるかだなぁ。(とりあえず上巻には出てこなかった)あ、そうそう、少年文庫ということで中学以上向きとされていますが、訳者さんの前書きに「(翻訳は)手加減無し」と書いてある通り、最初の1ページから始まる漢字だらけの名称の数々と説明抜きの役職名の連続には挫けそうになりましたorz蛇足:「AKABOSHI第6話」の時点で「水滸伝上巻」に登場しているキャラクター一覧。 王進・高キュウ・花和尚(魯智深)・林冲・劉唐・公孫勝名前だけ登場のキャラ 翠蓮・鄭(鄭屠)・サイ京・張青・孫二娘ザッと読んだ範囲なので、モレがあったら指摘して下さい。水滸伝 著者:施耐庵 編訳/松枝茂夫岩波書店 岩波少年文庫初版1959年10月発行 新版2001年6月発行
2009/06/23
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「新太、おしっこをパッと出してパッと止められるか?」布団を敷き終わった後、唐突に言い出したにいちゃん。ぼくが「むずかしそう」と言うと、にいちゃんは「簡単さ」と言っておしっこをチョロッと出した。「いいか、新太、ほら止まった・・・あれ・・・・?!」敷いたばかりの布団に、にいちゃんのおしっこが降り注がれ・・・!!図書館で借りました。昭和三十年代の東京下町を舞台に、ぼくとにいちゃんと家族たちの日常を描いた短編集です。長いものでも6ページ程度、短いとたった1ページの短編ばかりが50本収録されています。イタズラ好きでガキ大将なにいちゃんと、病気がちでよく学校を休むぼく。対照的だけどとても仲は良く、いつも色んな事件?を起こします。たまに「なんだかなぁー(--;)」っていう話もありますが、どれもちゃーんとオチがついてて楽しいですw一番好きなのは、↑上で紹介したおしっこの話。その後母さんが激怒します。「鉄平と新太」は、父さんが息子達の名前をわざわざ逆に呼び、子どもを困らせる話。父さん、高校の先生だそうですが、時々子供達以上に子どもな事をします(^^;「体育見学届」は、これまた父さんが息子達に嫌いな体育を休んでもいいよ・・と前もって届を渡す話。しかも束で!・・・父さん、アナタ本当に教師ですか(--;)「あの人は誰?」は、お正月にお客さんがいっぱい来る話。みんな勝手に出入りしているあたり、古き良き時代だなぁ・・と。今、こんな風に得体の知れない人がウロチョロしてたら、即通報されますよね。「人殺しの相談」は、夜中に家の2階で殺人方法を口論する父さんとその仲間達の話。これもかなり好き。オタの会話って端から聞いたらアヤシイだろーな(笑)一応児童文学の棚に置かれていましたが、小学生には難しいかな。子供にも楽しめるとは思いますが、この面白さを本当に理解するという意味では、大人向けかもしれません。にいちゃん、ぼく反省しきれません。 著者:柚木真理ポプラ社 1998年5月発行
2009/06/19
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前からずっとタイトルが気になっていて図書館で借りた本のうちの一冊なんですが、2日間頑張って・・・・・・昨夜挫折しました。もうダメだ・・・合わない・・・。「暁の円卓1 目覚めの歳月」著:ラルフ・イーザウ児童書部屋の外国文学の棚に並んでいたこのシリーズ。1巻・本文約360ページと結構厚め。まずは未読の皆さんに質問。タイトルからどんなジャンルを想像します?私の予想は、剣と魔法の世界=ファンタジー系。昨夜ダンナにも聞いてみたら、全く同じことを言いました。表紙のイラストも円卓の中央に金色の指輪が描かれていて、「騎士が指輪を巡り云々・・・」なんてのを勝手に想像してたのですよ。が、読み進めるとなんかチガウ?!秘密結社がどーの(ミステリ?)、《世紀の子》と呼ばれる少年が不思議な力を発揮したの(SF?)・・・。プロローグにオザキ・オヘイなる名前の日本人コックが登場して日本も関わりがあるのかーとか思ってたら、関わりどころじゃない!本編の舞台は日本!!しかも、主人公である《世紀の子》の幼馴染みはイトー・ヒロブミの甥っ子とミカドの孫・ヒロヒト親王(@д@;)延々と歴史書のごとく「明治維新」だの「サツマ」「チョーシュー」だの「富国強兵」だの・・・と日本の歴史背景が語られるにあたって、私の本書への興味は一気に失われたのでありました。ゴメン、こーゆーの苦手なんだろー?蘊蓄が多いといえば京極とかありますけど、あれは大丈夫なんですよね。「指輪物語」みたいな膨大な歴史に跨がるのも別に平気だし。外国から見た日本の歴史解説が合わなかったのかなぁ?日本人名がカタカナなのも読みづらいのかも。予想と全然違う展開だったってのもあるだろうし。あ、本自体を批難する訳じゃありませんよ。《世紀の子》の一生を20世紀の事件等に絡めて描いていくお話のようで、秘密結社に立ち向かう・・というのは面白そうですし。ただ、ちょっと「途中挫折」が悔しかっただけです。えぇ、そうですとも。・・・そういえばこの前もSFファンタジー系で挫折したのがあったな。「ハウル」の原作者さんの本だったような。あはははは★
2009/06/10
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ネットのニュースで見て知ったのですが、作家の栗本薫さん(評論家としては中島梓さん)が昨晩亡くなったそうですね。享年56歳・・・まだまだお若く、惜しまれる死です。グイン・サーガ、未完になってしまいましたね・・・。スタート時の目標である100巻は超えていますが、そうか・・・未完か・・・。まぁ、そんな気もしなくはなかったですが。グインは最初の2冊で「合わない」と判断、以後は全然読んでないんですよ。でも、デビュー作でもある「ぼくらの時代」シリーズはものすごく好きでした。思えば、私のミステリ好きの原点でもあるかと。手元にないので咄嗟に名前が出てきませんが、主人公よりも友達で背の高い方(うろ覚えですが、挿し絵の彼は「もやしもん」の美里に似てたんじゃないかと)が好きだったのを覚えています。伊集院大介シリーズも何冊か読みました。あとは、場面として強く記憶に残っているのが、初期の短編集「ライク・ア・ローリングストーン」に収録されてる1作だったと思うのですが、何かの調査のため?に山口百恵(確か)の出したゴミを盗んでいく・・・ってのがあったんですよ。あれ、面白いような気持ち悪いような複雑な気分だったな。最近は全然読んでいませんでしたが、一時期貪るように読んだ本達の作者さんが亡くなったというのは、とても淋しいです。栗本薫さんのご冥福を心よりお祈り致します。合掌。
2009/05/27
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以前聞きそびれた八雲の過去を知りたいと、彼の実家である寺をひとり訪れた晴香。そこで、おじであり養父である一心から聞いた八雲の中学生時代とは・・・。一心と後藤が語る八雲の過去を描いた、心霊探偵シリーズサイドストーリー。遅ればせながら、ようやく読みました。このシリーズは読み始めると早いんだけど、前の話が辛かったからどうもなかなか手が出なくて・・・(^^;時間的には、まだ初期の頃の事件の後。八雲にとって「忘れられない人」との出会いと別れを、一心さんと後藤さんがそれぞれの角度から晴香に話してくれます。時系列が行き来して少し読みにくかったですが、話自体はテンポがあって面白かったです。八雲の通う中学ととある病院でそれぞれ別の事件が起き、そこに八雲と後藤さんが絡んでいきます。「心霊探偵」誕生とも言えるそれらの事件は、少しずつ交差し、やがて1本の糸へと・・・。それは、一心さんの娘・奈緒に繋がる物語でもありました。斉藤家(寺)のシーンがあるたびに、ずーっと家族構成が気になっていたんですよね。そう、一心さんの奥さんとか。その謎が、やっと明らかになりました。すっきり。・・・と同時に、なんでこんなに八雲の周囲の人達は、気持ちも行動もすれ違ってしまうんだろうなと切なくもあり。殺意を挟んだ八雲とお母さんの間だけでなく、一心さんと奈緒のお母さんもまた・・・。八雲と晴香には、絶対同じ道を歩んで欲しくないです。それにしても、赤い目の男はなんなんだッ目的と手段は前巻でだいぶ明かされましたが、いわゆる正体というか身元や経歴はサッパリですよね。このままじゃただの変態としか・・・(--;)あと、後藤さんと一心さんが予想以上に仲良し(?)だったのには軽く驚きました。この2人、いい味出してるよなぁ。一心さんの分まで、後藤さんにはますます活躍して八雲を支えて欲しいと思います。ファイトだ、後藤さんッ!!心霊探偵八雲SECRET FILES 絆 著者:神永学文芸社 2007年6月発行
2009/05/20
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「西の魔女が死んだ」授業中に母からの連絡を受けた「まい」は、迎えに来た母の車で祖母の家へと向かった。母の涙に誘われるように、まいも祖母と過ごした2年前の日々を思い出していき・・・。図書館で借りてきました。昨年の夏頃だったか、映画も公開してましたね。その頃からタイトルが気になっていたんですよ。実際読んでみると魔法にはほとんど関係ない話でしたが、(もちろんファンタジーではありません)思春期の少女と祖母の交流を描いたしっとりとした作品でした。祖母の死から物語が始まり、中学生のまいは不登校になってしまった2年前を思い出します。女の子同士のいざこざに疲れ、学校に行けなくなったまい。そんな彼女を母は田舎の祖母の元に預け、魔女のような祖母の言動にまいも徐々に元気を取り戻します。けれど、そんな日々はずーっと続く訳では無くて・・・。イギリスから日本に渡り、日本人男性と結婚したおばあちゃん。日本の暮らしとは少し違った生活が、全体を不思議な雰囲気に仕立てています。古くもあり、新鮮でもあり・・・。ほんの短い間でも、まいにとって貴重な体験となったことでしょう。そんなおばあちゃんが最後に残したまいへの「魔法」。最後の数ページは優しくて暖かくて、なんとも言えないせつない気分にさせてくれます。途中は淡々とした場面が多くて大きな展開はありませんが、こういう終わり方のお話は大好きです。西の魔女が死んだ 著者:梨木香歩小学館 1996年4月発行↑こちらは続編も収録の文庫版。↑映画も見なきゃな、うん。
2009/03/26
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高台にそびえる豪邸で、会社社長が眠らされコレクションの絵が盗まれる事件が発生した。なくなったのは、「壁抜け男」の絵。だが、その絵は程なくして屋敷の庭で発見される。絵を持ち出した犯人は誰か、なぜ絵を置き去りにしたのか?犯人当てを含む、ジャンル混在16編の短編作品集。・・・なんですが、短編集だとは知らずに購入しました(^_^;いやはや、いつもの推理ものばかりじゃなく、ロボットものから官能系まで色々詰まってるとは意外でした。まぁ、悪くは無かったですが。表題作「壁抜け男」は、犯人当て。犯人は外れましたが、絵がある場所にあった「謎」は当たってました。・・・といっても、これは簡単かな?もう1本の犯人当て「ガラスの檻の殺人」は、大外れ★だーかーらー、私は探偵にはなれませんって。「下り『あさかぜ』」は時刻表もの。時刻表は苦手です。読みはしますが、トリック部分は頭に残らないのよねぇ。「キンダイチ先生の推理」もタイトル通り推理もの。売れない作家先生っていう設定は嫌いじゃないです。特に、最後の一文は好きw「彼方にて」は、有栖川氏の「月光ゲーム」に出てくる「虚無への供物」へのオマージュ作品。そう、江神さんが落としたあの本です。でも、私、最初の方で挫折しちゃったので、訳わからん。一度ちゃんと読んだ方がいいかなぁ?「ミタテサツジン」は「獄門島」パロ。うーん・・・。「天国と地獄」は超短編。刑事のアリバイ崩し。まぁまぁ。「ざっくらばん」は、スパイ容疑をかけられた男性の話。これは結構好きだな。思わずあれこれ辞書引いちゃいました(^^;「屈辱のかたち」は、評論家が今正に襲われている現場の話。何を言っても聞かない人は聞かないんだよ、きっと。「猛虎館の惨劇」は、阪神ファンのお屋敷で起きた殺人事件。家の形が複雑。余談ですが、私は野球には興味ありません。「Cの妄想」は、まんま妄想もの。誰かが世界を眺めてる・・くらいなら、私も思った事がある。そういう妄想するのは嫌いじゃない。けど、結論が出せないのですぐ飽きる。「迷宮書房」は、宮沢賢治パロ。無理矢理でないか?「怪物画趣味」は・・・一応ミステリなんだろうけど・・・。こんな事件に呼び出されたら、かの大学助教授はきっと怒り出すに違いない。「ジージーとの日々」は、ロボットもの!!有栖川作品としてはビックリしたけど、なかなかかわいいです。こういうロボット話は割と好きなんですよ♪「震度四の秘密」は・・・個人的にはもう一段オチが欲しい。「恋人」は官能小説だそうな。ロリものって言うと語弊があるかな?女の私にはイマイチ理解できない世界でした、すみません。でも、「有栖川有栖」の雰囲気はちゃんとありました。あ、結局一作ずつ感想書いてしまいましたね。気に入ったものだけ書くつもりだったのだけど。一番気に入ったのが「ざっくらばん」だという私は、国語辞典無しではブログ生活が成り立ちません。情けなぁ・・・。壁抜け男の謎 著者:有栖川有栖角川書店 2008年4月発行
2008/10/30
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ダンブルドアの遺志を継ぎ、闇の帝王ヴォルデモートの野望を打ち砕こうとする魔法使いの少年・ハリー。だが、ダンブルドアの意外な一面を暴く新聞記事を目にし、心が揺れ始めたハリーは・・・。図書館で借りてきました。ハリポタシリーズの最終巻です。2冊セットだとさすがに厚い!出だしがいきなりヴォルデモートの薄暗い場面で鬱蒼とした気分になりましたが、読み進めるうちにハマり、下巻は止まらなくなりました。全体にいいお値段なので(特に上下巻セット)、クリスマスだったか?にもらった「賢者の石」以外は買い控えていましたが、このラストなら揃えたくなってきたな。正直、上はちょっとイライラさせられたのですが、下はすごーく良かったです!!6作目で全然スッキリしなかったのが嘘のようだわ。さて、何が良かったかについて「王様の耳はロバの耳」的にもんのすごーく書きたくてしょうがないのですが、ここがたぶん最大のネタバレになってしまうと思いますので、以下「白黒反転」します。未読で「自分で読むから知りたくない」と言う方、また、携帯から閲覧中の方はここから先は読まないで下さいませ。(携帯画面では文字色が変わるだけで、反転されません)いいですか?「反転」しますよ?そーれッ(杖を振ったつもりw)何が感動したかって、そりゃあスネイプ先生ですよ!!!訳者の松岡さんもあとがきで書いていらっしゃいますが、下巻33章は泣きそうになりました。半純血のプリンス、素敵すぎる!!!真面目でかたくなで寡黙で、実は誰よりも純粋だったんじゃないかと思える、かの人。壮絶な一生でしたね。私は、5作目までは絶対味方だと思ってたんですよ。なんだかんだ言っても、最後はダンブルドア側なんじゃないかと。でも、6作目で揺らいだ。かなり揺らぎました。7作目、今回の「死の秘宝」も前半読んでるうちはああ、やっぱり敵だったんだなぁと思った。それなのに・・・33章!ここでこれは反則です。せつな過ぎですよ。主人公であるハリー自身が、まだ色んなものに影響されやすくグラグラ揺れまくりの「お子様」だから、この章を読んでしまうとどうしてもハリーが霞んでしまいます。全部読み終えた今、私にとってのこの物語の主人公はスネイプ先生です。「ハリポタ」は、彼のせつない純愛物語なんです。ごめんね、ハリー。でも私、4-6作目辺りのキミがどうも苦手なのよ(^_^; 最初の頃の、魔法習得に目をキラキラ輝かせていたハリー達が懐かしいですね。魔法学校ものっていうか、学園ものだとばかり思っていたもの。7作目は戦闘ものに近いですよ。いや、まんまか?敵味方とも死者が多数出て、ハリーの愛するあの人やこの人も逝ってしまいました。みんな、心も体も傷だらけです。こんな結末になるとはねぇ・・・。ともあれ、読み終えてほっとしました。さて、分厚い本9冊、置き場所を考えとかなくちゃwハリー・ポッターと死の秘宝著者:作/J.K.ローリング 訳/松岡佑子静山社 2008年7月発行
2008/10/23
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身長40m・体重45000tのウルトラマンAは、超肥満?身長60m・体重80tのガメラは、軽すぎてまるで風船?仮面ライダーのベルトの風力は、トイレの電球並?特撮やテレビアニメのヒーロー達の設定を、科学的・現実的に検証する、「科学の子」のための一冊!ダンナが図書館で借りてきました。鉄腕アトムからドラえもん、ウルトラマンにゴジラに仮面ライダーにマジンガーZ。さらには宇宙戦艦ヤマトまで。誰もが知ってるヒーロー達の、身長・体重から必殺技まで、科学的根拠で検証しトンデモなさを暴き出す、変な本ですw私は理数系は苦手なので具体的な細かい数値はわかりませんが、その辺を飛ばしてもなんとなーくトンデモないってことはわかります。例えば、体重45000tという設定のウルトラマンAを人間の体と比較、適性体重を割り出すと860tになるそうな。重量比53倍。Aって男女ふたりで変身してたよね。あれ、憧れてたんだよねー、小さい頃よく真似したなー。でも、超・ヒマン!!ガッカリです(--;)ドラえもんのタケコプター。そーらを自由に、とっびたいなーでも、現実的にプロペラの回転数や風速による衝撃波を考えた時、アレをつけると人体の各部は吹き飛ばされ、頭の皮だけがタケコプターと共にいずこかへ飛んでいくそうな。ゾゾーッ!!!そんなこんなで、アレにもコレにもケチつけまくりの250ページ。これを読んだら特撮を見る目が変わるかも?このシリーズ、他にも色々出てるようなので、ダンナが借りてきたらまた便乗して読もうと思いますw空想科学読本 第二版 著者:柳田理科雄メディアファクトリー 1999年7月発行
2008/10/04
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「僕」が上陸したペンギンだらけの島・カリン島。「僕」は波風日報という新聞社で働く事になり、取材のため島中を歩き回る毎日。そして、今日も・・・。図書館で借りてきました。本当は「銀河鉄道の夜」に続いて・・・以下略。「上」のご紹介をお読み下さい。下巻は、前1/5程が見開き2ページ×2で1話の短編。カリン島のアヤシイ発見やヤバそうな人(いや、ペンギン)が紹介されています。残り大半は、「イノズマ颱風」という長?編。「カリン島犯罪史」に名を残す犯罪者・イノズマ博士が出獄、彼の逮捕に貢献した新聞社の編集長・クワワ氏は、イノズマ博士が復讐に来ると思い、行方をくらまします。そこでとばっちりを喰うのが、社員の「僕」こと有馬(アルマ)。有馬はイノズマ博士の罠にはまり、全身をアザラシに変えられてしまうのでした・・・。毎度毎度、変なモノに姿を変えられてしまう有馬クン★今度はアザラシです。顔だけ本人のまま。しかも、それだけじゃ済まされない。イノズマ博士や、ゼリズムンと同じ鉱物学者のゴッチャ博士にもっと変なコトもされちゃいます。人間世界じゃ絶対できないような体験をしまくる有馬クンを、うらやましいと思うか、気の毒と思うか?うーん、私ならちょっと遠慮しときたいところかな(^_^;イノズマと対峙する中、体を半分に切られたゴッチャ氏!!イラスト付きで、私には上巻の解体パーツよりエグかったですゼリズムンといい、イノズマといい、カリン島の「博士」は問題児ばかりでろくな人物がいませんね。ゴッチャ博士は・・・うーん、いくらかマトモそうに見えますが、行動は大胆かつアバウト、やはり彼もしっかりカリン島の住民です。カリン島見聞記 著者:ますむらひろしポプラ社 下巻は2003年7月発行
2008/06/18
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「僕」が上陸した島は夜明けの大平洋にプッカリ浮かび、住民達はみなペンギンだった。図書館を経営するカカ氏の家に住み込み、島をあちこち見て回ると、そこには様々な不思議や発見が次々と現れ・・・。図書館で借りてきました。本当は「銀河鉄道の夜」に続いて宮沢賢治作品の漫画版を読みたかったのですが、置いてなかったので「ますむらひろし」でヒットしたものをテキトーに(^^;これは漫画ではなく、見開きの右が文・左が絵という構成の本でした。前2/3は、見開き2ページで1話の短編。カリン島の奇妙な名物?や変わった職業の人達(要するに変人・・・ならぬ変ペンギン?)のご紹介。例えば、島の図書館には廊下にたくさんの鍵が転がっていて、その中から読みたい本の鍵を探さなくてはなりません。1冊1冊鍵穴に鍵を差し込んでいく・・・イライライラ・・・そんな本借りたくありませんよ、ワタシ(短気なのw)。また例えば、ワイン特売ケ原には作者の顔入りラベルのついたワインが置かれていて、買おうとするとラベルに、「お前らの口に合うワインなどないっ!」と一喝されてしまうそうです。・・・そんなワイン飲みたくありませんよ、ワタシあ、でも、そもそも私ワインは嫌いなんだわ、おほほwまぁ、そんなのはほんの一例、かわいい方で、カリン島にはもっともっと訳のわからないヘンテコなモノがいっぱい転がっているのだそうな・・・なんと迷惑な★後ろ1/3は、「水晶ペンギン」という中編。鉱物学の実力者・ゼリズムン博士の作った水晶性のペンギンが、博士をぶっ飛ばして逃げ出し、「僕」まで水晶体にしてしまう話。ダルマ型にされた「僕」は一見愉快だけれど、解体された後のパーツは想像するにはエグイです文章だと、「アタゴオル」以上に不思議な独特の世界に仕上がっていますが、ヘンテコリンなモノがお好きな方には楽しんでいただけるかと・・・。好き嫌いは激しく分かれるかもしれませんね、この作品。えーえ、私は好きですともwカリン島見聞記 著者:ますむらひろしポプラ社 上巻は2003年5月発行
2008/06/17
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あらら、本日4本目?!でも、どうしても今日中に書いておきたいので。今、他所様のブログ等を回ってて初めて知ったのですが、6月6日にお亡くなりになっていたんですね。先週末・・・新聞読んでなかった★以前、ここでも戯曲「レディ・アンをさがして」をご紹介しましたが、「クララ白書」や原作を書かれた「ライジング!」、「なんて素敵にジャパネスク」等々、元気で一生懸命な女の子達が主人公の楽しいお話を、いっぱいいっぱい書かれた方でした。私にとっても、学生時代のバイブルのような作品ばかりですよ。近年はあまり作品を書いていらっしゃらなかったそうですが、まだまだお若く(享年51歳)、本当に残念に思います。ご冥福をお祈り致します。
2008/06/14
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所は東京・下町。とある交番に、近所では知らぬ者ナシ!と言われる名物おまわりさんがいた。その名は、両津勘吉。彼のハチャメチャな言動や趣味の多さに、周囲は振り回される毎日。そして、今回は他方面に犠牲者が・・・?!図書館で何気なく「京極夏彦」を検索したら、コレがヒットしました(笑)で、借りてきました。ジャンプ愛読者なので、私も毎週読んでる「こち亀」。それを、日本推理作家協会の精鋭の皆さんが小説化したものです。ラインナップは以下の通り。「新宿鮫」が浅草に初詣でに来る、大沢在昌氏の「幼な馴染み」。「池袋ウエストゲートパーク」に両さんが人捜しにやってくる、石田衣良氏の「池袋←→亀有エクスプレス」。警察を退官した男性が両さんに触発されて戦車のプラモを作る、今野敏氏の「キング・タイガー」。無認可保育園の園長で私立探偵の「花咲慎一郎」と園児がトラブルに巻き込まれる、柴田よしき氏の「一杯の賭け蕎麦」。(「賭け」の字は誤植ではナイ★)大原部長と寺井が中野へ「古書店」を探しに行く、京極夏彦氏の「ぬらりひょんの褌」。「御茶ノ水警察署」の刑事達が研修に来た両さん・麗子と張り合う、逢坂剛氏の「決闘、二対三!の巻」。江戸川乱歩賞の賞金額を聞いた両さんが小説書きに挑む、東野圭吾氏の「目指せ乱歩賞!」。どれもそれなりに上手くまとまってて、面白かったです。ただ、最後の「目指せ乱歩賞!」は他よりも嘘っぽさが感じられてちょっと苦手かな。「キング・タイガー」は、両さんの・・・というよりプラモ作りの蘊蓄みたいな話。ラストがちとホロリwでも、この主人公、上手く乗せられたという気も(^_^;気に入ったのは、「池袋」と「ぬらりひょん」。「池袋」は語り口が軽妙で、一番両さんが明るくカワイく描かれてると思う。「ぬらりひょん」は・・・「どすこい」と妖怪の融合?!他は各作者の元ネタを知らずとも解説読めばそこそこ楽しめると思うけど(実際私は京極しか読んだ事ない)、「ぬらりひょん」だけは元ネタ知らないとかなり損するかも。いや、「どすこい」の方じゃなくてね。あっちwともあれ、作家陣がすごいとも原作が良いとも言えるけど、これは小説化としては成功の部類だと思います。それぞれの作者の世界の中で、ちゃんと「こち亀」しています。両さんはどこまで行っても両さんだし。ちょっと麗子の扱いがどうかな?とも感じるけど・・・。小説こちら葛飾区亀有公園前派出所 著者:原作/秋本治小説/大沢在昌・石田衣良・今野敏・柴田よしき京極夏彦・逢坂剛・東野圭吾集英社 2007年5月発行
2008/06/12
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