「からっぽのコップ」


からっぽ
何もない
コップの中身が入っていないだけでも
その装飾が綺麗なコップなら
きっと周りも目を惹くだろう
でも僕はただのコップ
どこにでもあるような
ありきたりなコップ
無色透明の円柱形のコップ

空っぽのままだと
向こう側が見えてしまって
コップを見てるのか
反対側を見てるのかわからない

何を入れようか
大好きな飲み物
嫌いな飲み物

色だけで飲みたくなるようなもの
色だけで飲みたくないようなもの

好きな飲み物だけ飲んでいては駄目なのだろうか
嫌いなものは飲まなくてもいいんじゃないだろうか

嫌いな食べ物は無いかもしれない
でも嫌いな飲み物はあるかもしれない

コップには何でも入れることが出来る
なぜなら拒絶はしない 
する事は出来ない

たとえ油を入れられたとしても
排水を入れられたとしても
決して拒絶することは出来ない

でも
僕のコップは
自分で入れるものを決めることが出来る
何を入れるかはまだ決まっていない
自分で決めることが出来る
ただの空っぽのコップでも
自分で入れるもを決めることが出来る

でも決められない
まだ決められない

だってまだ知らない飲み物いっぱいある
知らない味がいっぱいある
決められない
まだ決められない。

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