入院


楽ちんだったのは研究やお稽古や…さまざまなことが一気に
なくなってしまったこと。
大変だったのは、あなたに連絡がとりづらいこと。
なにしろ消灯があるし、あなたの勤務は不規則だし。
それでも一生懸命電話したりしてたなあ。
夜中の待合室で電話かけるのは寒くて怖かったなあ。

そんなバカをして…
そのうえ、あいかわらず、あなたは彼女とも仲良しさんで
それも胃をもっといたくしてたんでしょうねえ。
治りませんでした。

入院中はいつも見てくださる先生がとても良い方で、
なんと個人的に差し入れをしてくださったり、
回診以外にも様子を見にきてくださったりしたのだけれど。
あなたにはそういうのをいやがられてしまいましたねえ。
先生を換えてもらいなさいと言われちゃいましたよね。

そうこうしているうちに、当初の予定よりも長かったもので…
実家にも猫の入院が知れてしまい。
実家の近くに転院させるといって迎えがきてしまいました。
猫は大慌てでした。
病院のことじゃなくて、あなたのことが気になってしょうがなかった
のです。
いっそ家から人が来るというなら、会って欲しいと頼んだけれど。
仕事の日でダメだって言われて。
しかもその次の日にはつれもどされる話しになってしまっていました。

今思うとバカですよね。
胃に穴あけてるのに…まだ身体以外の心配してるなんて。


そんなこんなで入院は長引いてしまい
入院中にクリスマスをむかえることになって…
恋人達のイベントだからこの日くらいは
ほんとうはお見舞いにきてほしかったりしたけど
やっぱりあなたはお仕事で…だめだって。
プレゼントだけ贈らせてもらいました。
男性にプレゼントって緊張しますねえ。
なにがいいのかっていうよりも、なにを贈れば邪魔に
ならないのかなあーって。
ネクタイとかを締めるお仕事じゃないからダメだし。
Tシャツやパンツじゃ好みにあわなかったら申しわけないし。
できるだけ小さくてお部屋のお邪魔にならなくて…
そしてできるならお役にたつものがいいかなあって思って。
時計にしました。
ベルトの換えがついていれば、飽きたり好みにあわない
ときにも少しは対応できるかなあーとおもってベルトの
換えと道具つき。
もう…あんなもの、捨てちゃったかな。
猫は役立たずであなたのお役にたたないけれど、せめて
あの時計がお役にたってるといいなあなんて…わがままですね。


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