ケルトの夢

ケルトの夢

ラヴェンダーの咲く庭で




永遠に恋するときめきを忘れない、すべてのひとに贈ります!角川エンタテインメント ラヴェンダ...

ブリテン島西南部に突き出た、アーサー王伝説のコーンウォールが舞台です。ずいぶん宣伝されていたのでご存知かと思いますが、初老の姉妹の静かな静かな生活が、ある日海辺に打ち上げられた異国の青年を助けたことによって、いっぺんに活気付きます。

やがて、このすばらしいヴァイオリンの才能を持つ青年が、二人にとって、とても大切な存在となっていきます。とりわけ妹のアーシュラ(デンチ)は、人生の中でずっと心に封じてきた思い…恋心を抱くようになるのです。

ストーリーも、デンチの演技も自然で見事です。デンチが可愛いのですよvそれにね~、もうブリュールがキュート!説得力がものすごくありましたわ。
(あのね、ルックスは好みの分かれるところだと思うけど、表情がいいんですよ!いい役者っていうのは、そうだよね)


コーンウォールの美しい自然の中で流れるヴァイオリン。
若者は前に進んで行き、必然的に訪れる別れ。
音楽もすばらしかったです。ヴァイオリン演奏はジョシュア・ベル。ブリュールの演奏姿も説得力ありました。

脚本 ・ 監督は、俳優チャールズ・ダンス。監督作品第1作なんだって。

監督は原作より女性の年齢を高くしたのだそう。なまじのキャスティングでは、この難しい設定をこなせなかったでしょうが、なんと美しい物語―誰にも共通する物語に、瑞々しく仕上げたことでしょう。
「恋するときめきを忘れないすべての人へ」ってキャッチコピーもあながち、って感じ。だけど、ときめきを忘れそうになってる人にこそお勧めかも。

チャールズ・ダンス、短編小説をここまでふくらませたイマジネーション、キャスティングや最高のスタッフを集めたことまで含め、すごい才能ですね。


ダニエル・ブリュールはバルセロナ生まれで、スペイン人とドイツ人のハーフ。劇場公開の時、「ドイツ年」とかで『ベルリン、僕らの革命』も同じル・シネマで上映されていたけど見逃してしまいました。



言うまでもないけど、マギー・スミスはハリポタのマクゴナガル先生、ジュディー・デンチは『恋に落ちたシェークスピア』のエリザベス女王ね。


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