ケルトの夢

ケルトの夢

いつか晴れた日に



じっくりと魅せてくれる、さすが英国文芸作品、という感じで私は大好きですv

原作は、英国の国民的作家ジェーン・オースチンです。『エマ』『プライドと偏見』も彼女の作品。

英米合作。
脚本は主演のエマ・トンプソン。この作品でアカデミー脚本賞を取った。すごい…ケンブリッジ出の彼女は、凄過ぎる超~才媛です!
ジェーン・オースチンのこの原作は未読なのですが、この映画に仕上げたエマの構成力は絶品らしいです。


お話は…

当主である父が亡くなる時、妻や娘の行く末を心配していたが、心配通り、腹違いの兄が法律に基づいて広大な領地や屋敷を全て相続すると、財産もなく母子4人は屋敷を出て行かなければならなくなった…
…といっても、こじんまり暮らすだけの援助はあるわけ。でも、今まではお屋敷の奥様、お嬢様だったから、とっても不遇なわけです。

物静かで思慮深い長女(エマ)、情熱的な次女、それぞれの恋愛の行方を描いて、メロドラマ風の事件もいっぱい起きて、本国で大ヒットした映画です。

次女には『タイタニック』のケイト・ウィンスレット…ちなみに彼女をすご~い女優さんだと認識したのは、暗い映画『日陰のふたり』。この原作のトマス・ハーディーもイギリス人の国民的作家ですね。

ヒュー・グラントが、「貧乏人の娘となんて許さん」と、エマの演じる長女と仲を引き裂かれる想われ人を好演しています。この地味な演技を、「後から『すごいかも』と思った」という評価を見かけました。
そう、実は彼はなかなかの役者なのです。

アカデミー賞にノミネートされた衣装も見所です。
ちょっとした、ジェーンらしいドンデン返しもあり、後味のいい作品です。



エマ・トンプソンは『ウィンター・ゲスト』『日の名残り』の女優さんです。


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