ケルトの夢

ケルトの夢

ウェールズの山

ブエナビスタ・ホームエンターテイメント ウェールズの山

またまた、小品ながらUKの佳作を。原題がいいですv


THE ENGLISHMAN WHO WENT UP A HILL
BUT CAME DOWN A MOUNTAIN

クリストファー・モンガー監督・脚本

ウェールズの小さな村にイングランド人の測量士がやってきます。村の山を測量したところ、 「山じゃなくて丘だった~?!」

1000フィート(305m)にあと16フィート(6m)足りなくて、 このままでは地図に丘と記載さえれてしまう!

自分たちの愛する山を「丘」にしてたまるか、と村人たちは山に土を盛り始めます。
若いイングランド人の測量士を、ヒュー・グラントが、嫌味のない好青年振りをいかんなく発揮しています。
ヒューを足止めさせるための色仕掛け要員に、『ブラス!』のタラ・フィッツジェラルド。

イギリスお得意のヒューマン・コメディ。お伽話のように可愛い物語ですが、 監督自身が祖父に聞かされたという実話で山も健在 というのがミソ。

おもしろい、いい映画ですよ!


UK(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)を構成する4つの国のうちの一つ、ウェールズは、ブリテン島の中にあって、ずっとイングランドの侵攻に苦しみ、文化的にも迫害を受けて来ました。
スコットランド、アイルランドとは連合王国の中の位置づけが異なり、13世紀末にウェールズ公国はイングランドに併合されてしまいます。
それからは、イングランドの皇太子がウェールズ大公として戴冠する慣わしになり、だからチャールズ皇太子がプリンス・オブ・ウェールズと呼ばれるのです。

スコットランドもウェールズも自分たち独自の議会を持っていなかったけど、ブレアになってから議会が開催されるようになったらしいです(1997年)。

ウェールズはケルト文化が色濃く残り、「歌の国」で、豊かな自然を残す地域。
(まだ行ったことありません…イングランド以外行ったことない)

だから、村の人たちには、「イングランドから自分たちの山を守れ~!」って想いが沸き起こったらしいです。




UKのフットボール(サッカー)代表は、異例で4つの代表チームを持っていることは有名。北アイルランド代表、スコットランド代表、ウェールズ代表、そして日本では「ベッカム様(笑)」で有名になったイングランド代表。
勝手?サッカーの母国だから。
というより、仲悪いからムリなの(笑)。歴史的にイングランドをほかの3つの国が憎んでるのは当然。

ちなみにアイルランド共和国は別の国ですから、もちろん代表チームを持っている。でも、ラグビーは共和国と北アイルランド統一のアイルランド代表
らしいです。



ウェールズの国旗は赤いドラゴン。
早くからイングランドに併合されちゃってたために、ユニオンジャックの中には採用されていないの。
(スコットランドは青地に斜め白十字、イングランドは赤い十字、アイルランドは白地に赤斜め十字…アイルランドはその後北アイルランドを残して独立。国旗と国のトレードカラーは緑)

<訂正>

ひ~、アイルランド(共)代表はサポ含めてま緑だったんで、国旗も緑かと思っちゃった…そんな筈ないか。
左から緑白オレンジの3色です。失礼しました…


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