ケルトの夢

ケルトの夢

リトル・イタリーの恋




物語の名手ジャン・サルディの、お伽話のように可愛くて胸に染み渡る作品です。
映像も美しいですv


リトル・イタリーはオーストラリアにあるイタリア人街。

「船が北西に舵を取って我が家へ帰る」と夢見る老人とか、新しくカフェに入ったエスプレッソの機械に固唾を呑む人々とか、乾いた雄大な自然の土地で、遠く離れて故郷を思う人々。

内向的な兄アンジェロと陽気でハンサムな弟ジーノの兄弟も、叔父夫婦を頼って渡って来た移民のイタリア青年。

結婚斡旋所を通して妻を捜しているアンジェロだが、なかなかうまくいかない。
でも、勧められた写真の英国美女アメリア・ワーナー演ずるロゼッタの可憐さに惹かれ、心を込めた手紙を書く。
ところが…あろうことか最後の最後に、アンジェロは出来心で切り離した写真のジーノの側を同封してしまい、ここから運命の歯車が…

イタリアの貧しい漁村で手紙を受け取ったロゼッタは、運命を信じてオーストラリアへ嫁ぐ決心をして…

互いを思い合う兄弟。イタリアから一人ぼっちで訪れた可哀そうな美女。ジーノの恋人のコニーも巻き込み、このもつれた糸はいったい…?

とにかく、顔面蒼白なお兄ちゃんアンジェロ役のジョヴァンニ・リビシがいい役者なのよ。
うまいわ~
いっぺんで気に入りましたよ。
『ギフト』とか『ヘブン』とか『カーラの結婚宣言』とか観なきゃv

小柄で白い顔をしたお兄ちゃんと、浅黒くてたくましいハンサムな弟。色々と対比がおもしろいけど、仲いいの。

そしてさすがオーストラリア、お散歩で野生のカンガルーを見に行ける!

オーストラリアはご存知のようにかつての大英帝国の流刑植民地(そんな話題もけっこう重要な部分で登場する)で、イタリア移民の文化的に悲哀とかもあるわけです。


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