ケルトの夢

ケルトの夢

プライドと偏見




キーラ・ナイトレイの、映画版の方です。

私、原作が好きですのでv
18世紀末から19世紀初頭の女流作家で、英国人からこよなく愛されているジェイン・オースチンの作品です。

プライド(自負)が高い二人が、互いに偏見を持ってしまうが、さてどうなるのよ?なラブストーリーです。

物語は、英国の美しい田園が舞台。
5人の娘を持つベネット家の隣に、たいへん裕福なピングリーが越して来たとあって、娘たちは興味津々。
いかに娘を良縁に片付けるかwで頭がいっぱいのベネット夫人は色めき立つ。

ピングリーはたちまち美しい長女のジェーンに心奪われたよう。
一方、次女のエリザベス(ナイトレイ)は、ピングリーの親友のダーシーの言葉と態度に傷つけられる。

うまくいくかに見えた姉とピングリーなのに、突然彼はロンドンに去り、色男の青年士官から、ダーシーのよくない噂を聞き、ますます偏見を持つ。
ジェーンもエリザベスも幸せになれるの~?!



浮世離れした田舎紳士ベネット氏と、俗っぽいベネット夫人は、原作のイメージにぴったりv
上品とは言えないベネット夫人は、商人の階級の出らしい。
エリザベスは父の性質を受け継ぎ、聡明で思慮深く、プライドが高い。

母は娘が片付きさえすればいいみたいだ(笑)が、何しろ、このころの英国では女性に財産相続権がなく、父の領地はすべて俗物の従兄弟のコリンズに相続されてしまうのです。

エリザベスに袖にされたコリンズは、彼女の親友シャーロットを妻にする。
両親の「やっかいもの」になりかかっていた彼女が、自分の家と自分専用の居間を手に入れ、安堵して幸せそうなのもむりもないのです。

登場時の、マシュー・マクファディン演じるダーシーの暗い暗い表情とかいいです!
最初の映画化で、ダーシーを演じたのは、ローレンス・オリビエ。その雰囲気がある感じv

あと、見所はピングリーの高慢な妹!すごくおもしろいので、見て下さい。私は気に入りましたw

映像が美しいので、観て損ないと思いますよ。
私には、ナイトレイのエリザベスはちょっとイメージ違いなんだけど、キリッと美しいです。

お話の展開で、デンチ演じるダーシーの伯母・キャサリン夫人がエリザベスを問い詰め、その答えが物語の展開に影響があるのだけど、エリザベスの答えのセリフがちょっと違う気もする(字幕は脚本通りみたい)のだが、どうなんだろ?


■ロケ地紹介サイト(英語)


この作品は、ジェイン・オースチンの傑作と名高くて、『ブリジット・ジョーンズの日記』は、実はこれのパロディ。
コリン・ファースがダーシー演じる、原作に忠実なBBCのTV版『高慢と偏見』がものすごくいいらしいので、ぜひ観たい。


オースチン原作の映画としては

グゥィネスの『エマ 』(過去日記)

そして『いつか晴れた日に』



これは、原作(「分別と多感」)よりも、エマ・トンプソンの脚本と演技が優れているみたいです。
過去日記

どちらもお勧め!


ついでに、英国でオースチンと並び愛されている文豪のトマス・ハーディの「日陰者ジュード」の映画化『日陰のふたり』は、ものすごく暗いですが、ケイト・ウィンスレットはものすごくいいです。





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