りらっくママの日々

りらっくママの日々

2007年06月18日
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カテゴリ: 自作小説
昨日は、 父の日 でしたね~!
特別に何かするってこともなかったのですが、
母の日同様、夕食はカレーにしました。

が、

コリラック、何もしないし! びっくり


「おとうさん、ありがとうって言った?
と、ナイショ話をしました。

そしたら、
「え~。 って。

恥ずかしいらしいです。

で、寝る前に

「言ったの?」

って聞いたら、

「何て言うんだっけ?

って、ヒソヒソ聞いてくる。

「パパ、ありがとう?

「うん、そうだよ。

と、言ったら、頷いて、パパのいる寝室へ入っていった。
私は聞き耳をたてる。


「パパありがとう!」

お~!ちゃんと言えたじゃ~ん!

パパも照れ臭そうに返事を返してた声が聞こえた。
「いいよ。何にもしてないよ。」

ふふ!いいじゃん、この親子。

ちょっとニヤニヤしてしまいました!ぽっ
ずっと、こんな調子で、仲良くしていって欲しいものです。

6/17父の日夕食


今日は小説UPします~!

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「アイツとオレ9」


オレ (赤木) は、大学登校に助けてくれたアイツ (青山:アオヤン) と親しくなっていった。
夏休みになり、オレはバイトでいっしょの サキ のことが気になるが、サキには彼氏がいる。
(詳しくは、カテゴリ(アイツと…)でどうぞ!)



「アオヤン?どうした?」
携帯に出たものの、周りがうるさくて、アオヤンの声が聞こえにくい。

「あ、ごめん。今どこにいるかな?大丈夫?」
「今飲んでるんだよ。バイトのみんなとさ。」
「そっか…、ゴメン。特に何でもないんだけどさ。」
「オマエ、何か元気無いな。」

隣にいたサキがこっちを見ているのがわかった。
みんなもこっちを見ている感じがした。
オレは席を立って静かなところを探しながら歩いた。

「ごめん、何かこっちうるさくて。どうした?近くか?
良かったら、こっち来るかよ?」
「ううん。いいんだ。それに車だし…。」

何となく、心配な気持ちになった。
「じゃあさ、今から会わねぇ?オレがそっちに行くよ。どこだ?」


電話を切るとサキがいた。
オレがいたのはトイレの前だった。
「あ、ゴメン…。」
オレがサキの隣を通るとサキが聞いてきた。
「赤木くん、帰るの?」

「うん、ちょっとな…。友達が迎えに来てくれるって言うから、帰るよ。」
「何かあったの…?」
「さあ?でも、何か心配だからさ。」
酔ってるせいか、オレの舌も滑らかだ。

「オレが大学行かなかった時に助けてくれた友達なんだよ。
普通の友達じゃないんだよな。あ、異常って意味じゃないけど。」
サキが笑った。
「わかってるよ。男友達?」

オレはちょっと、サキの質問が気になった。

「何で?…気になる?」
「別に!ただの好奇心。」
オレはサキがムキになって返事を返すのがカワイくて、可笑しくて笑った。

「女だよ。」
冗談で言ったつもりだったのに、それを聞いて、サキが黙った。

何で黙るんだよ。
オマエだって彼氏いるじゃん。

「嘘嘘、男。オレもてないもん。」

そう言って席に戻った。
「赤木帰るのかよ~?」
「すんません、緊急事態なんで~!」
「何だよ、女かぁ~?」
「違いますよ!」
「ホモだったのか?!」
みんなが笑って、オレは手を振る。
自分の分の金を払って、アオヤンに言われた駅のロータリーへ向かった。

アオヤンの家の車がハザードを出して止まっていた。
オレは中のアオヤンに手を振って乗り込む。

「よっ!どうしたんだよ!」
「ああ、ごめんな。楽しく飲んでたのに…。」
「ごめんじゃね~ぞ、ありがとうだぞ~。」

オレは酔った口調で軽く言った。
「そうだね。ありがとう!」

酔ってるせいか、車内が妙に居心地が良かった。
アオヤンは車を出発させた。
「どこ行こうか?」
「ん?どこでもいいぞ!」

とりあえず、オレが友達に教えてもらったダーツやビリヤードがある、
ちょっと飲める店に行くことにした。

カウンターに座って、アオヤンはウーロン茶を頼んだ。
「今飲むとヤバいんだ。」
「まぁな、車だしな。オレは飲ませてもらうぞ~。
ちょっと、イイ気分だったしな。」
「何?何かあったの?」

オレは気分が良かった。
う~ん、どうするか、さっきのこと。
アオヤンだから、いいか。

「オマエが電話するまで、女の手を握ってたんだよ。」
アオヤンが飲んだウーロン茶を噴出しそうになった。

「え?え?マジで?そっか。ごめんな!」
「い~んだよ、別に。彼氏持ちだし、どうせ酔ってしたことなんだから、
向こうも本気にしてないよ。」

「え~、そうかなぁ?
ボクなら、本気にしちゃうよ~。あ、でも彼氏持ちなのか。
どうすんの?それ、本気にされたら。」
「う~ん、オレは彼女いないからな。来たらラッキーくらいかな。」

アオヤンはちょっとウーロン茶を飲みながら、何か考えてるようだった。

「取ったりしないの?」
「取らねぇ~よ。まだそこまで好きじゃないし。」
「なのに、手握っちゃったの?」
「何だよ、飲んでないくせにカラむねぇ~。
そんなに、好きじゃないから、握れたんだよ。」

「好きだったら握らない?」
「う~ん、すっげぇ好きなら、握らねぇかもな…。
チューチョするかも。よくわかんねぇ、酔ってるし。」

「彼氏がいなかったら?」
「コクってるかもしれないけどな。いや、わかんねぇ。フラれんの嫌だし。」
「じゃあ、好きなんじゃん。」
「げっ!そう来るかよ!?いーんだよ、現実、彼氏いるんだから!」

アオヤンが懸命に否定するオレを見て笑った。
オレも笑った。

「彼氏いたら、取らないんだ?…赤木くん、意外と真面目だね。」
「そうそう、オレは真面目なの!」

オレたちは笑いながら言った。

彼氏がいるから、ダメなのか…?
じゃあ、別れたら、どうするんだ、オレ?

「彼氏のいる女にわざわざ手を出す必要ねーだろ。
いない女だって山ほどいるのにさ。」

自分に言い聞かせた感じだった。
結局臆病なんだ、オレは。
女から来ることを待っているだけで。

アオヤンが、オレの酒を一口だけ飲んだ。
意外なことだったので、
オレはその様子をジッと見ていた。

アオヤンが飲んだ後にオレも飲む。

「ねぇ、赤木くんさ、初めての時どうだった?」
オレはムセて咳をした。
ホントに器官に入った。

コイツ酒に弱いんだった!一口でまわったらしい。
顔が赤くなっていた。
多分、オレも。

「え?あ、ま~。そう言うのは、
ほら、恋愛は人に聞くんじゃなくて、体験するもんだから!」
「いいじゃ~ん、教えてよ~。」
「何だよ、年上の女と、そんな機会がありそうなのかぁ~?
心配だな、オマエ年上にモテそうだから。騙されそうで!」
「ないない!無いけど、参考にする日が来た時のために!」

アオヤンはオレの切り返しで、聞かれたくないことなのか、話を逸らした。
オレも自分の体験談なんて話したくないので、それに便乗した。

やけに陽気になっていた。
そして、妙にカラんでいた。

オレはそのせいで、ちょっと元気になったのかな?ってホッとした。

オレたちは結局、駐車場に戻っても、何かしらつまらないことを話していて、
アオヤンのチョイスした曲を聞いてたら、
そのまま駐車場の車の中で眠っていた。

朝になってから、アオヤンが家まで送ってくれた。
「赤木くん、ありがとうな。本当にありがとうな。」
「おう、またな!」

オレ、後悔してる。
この時、アオヤンが聞いてきたこと、
もっとちゃんと、はぐらかさないで、聞いていてやったら良かったな。
オレは自分のことで頭がイッパイで、何も気付いてやれなかったよ。

アオヤンはその後、いっしょに海に行っても、大学が始まってからも、
時々ぼぉっとすることがあった。
それでもニコニコと変わらず笑っていた。

理由を聞いたのは、社会人になってからのことだ。






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最終更新日  2007年06月18日 11時18分07秒
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