りらっくママの日々

りらっくママの日々

2008年06月02日
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カテゴリ: 読書
ドモです!

運動会疲れ、バリバリです…。

そんな今日のオススメ!

・「カシオペアの丘で」重松清

・「夜明けの街で」東野圭吾


この2作品、

どちらも同じAround40の男性の話だと気付くと、

いろんな人生あるもんだな~と思いました。

寿命を考えれば、

ちょうど折り返し地点なんですよね。

一方は男女関係は過去の遺物 みたいで、

一方は男女関係にバリバリにハマってる 姿に不思議さを感じました。

やっぱり人生、

人それぞれなんでしょうね☆



「カシオペアの丘で」重松清


カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(下)


内容は、

幼馴染の4人組が成長しそれぞれの道を。

その中の一人が癌になったことで、

過去に起こった出来事の紐を解いていく…。



こんな感じの内容で上下巻です。

正直すっごく重たかったです。

生きてるってどういうことだろう…みたいな。

もしも、自分が、自分の夫が、

癌になって死んでいくならどうするだろう…と。

出てくる人たち、みんな真面目だよな~って思う部分も大きかったです。

リアルなら、

もうちょっと流しちゃうことが多いんじゃ?…と。

つきつめちゃうからこそ重たい。

ん~、私だったらこうしない。

ここまで言う必要があるのかな?

エゴで満ちてない?


そう思う部分が沢山あった話です。

子供から大人へ。

恋人から夫婦へ。

過去が人を作る。

いろいろ考えちゃいました。

あまり感想を書けないのは、

やっぱり真面目に読んじゃうから。

生について考えちゃう本だからです。


「夜明けの街で」東野圭吾


夜明けの街で

これ、珍しく東野さんが、

犯罪系じゃなくて不倫の話書いたのっ?!

って、冒頭部分からビックリしちゃった話です。

重松さんの読んだ後だったからなぁ…。

こっちは、ある意味「性」について考えちゃった本です。

特に夫婦のね。

くだらないネタバレちょびっとアリね!

でもね、

読み進めるうちにやっぱりここは東野さん。

「失楽園」観てたかと思ってたら、

「火曜サスペンス劇場」に切り替わってしまいました!!!

えええ~、なんじゃコリャ!

その辺りでイッキにトーンダウンさせてもらいました。

今までの主人公のリアリティな思いは何だったの…?

話が、ウスッペラペラになりました。


何だよ、やっぱり犯罪ものじゃん!!!

もー、いいんだよ、犯罪は!

いーから、警察出てこなくて、邪魔くさい!


愛人を選ぶのか、家庭を選ぶのか、どうするのかが読みたいのよ!!!


もー、ずっとそう思いながら読んでました。

あとは、東野さんは、やっぱり金持ちなんだろうな。

愛人と4万もする宿に泊まるなんて、

ラブホテルに入ることは早々無いなんて、

しょっちゅう素敵なホテルでお食事しちゃうなんて、


平均的なサラリーマンの夫の小遣いじゃ、まず無理じゃない?! 大笑い

そんなこと思いました。

そんな付き合い、まず、お金が続かないでしょ~?

んなこと無い?
(誰に聞いているんだろう?)


あ、話逸れてすみません!

でもね、話は流石は東野さんだな…

と思わせる内容でした。

面白かったです!

ちょっと奥さんにとっては、冗談じゃないけどね~!

ま、いっかー、火曜サスペンス劇場だし!と思いつつ、

番外編の「新谷くん」の話。

こっちのが妙にリアリティがあって面白かったです!

正直!笑っちゃいました!!! 大笑い



良かったら、読んでみて下さい♪




-------

「ある女の話:カリナ」

今日もバイト。

時間になってもケンちゃんが来ない。
またオノダさんと二人だけだ。

あ!またケチャップ付けるの忘れちゃった!

レジの客が一段落すると思い出した。

「すみません!
あの…ケチャップ、さっきのお客様に付けるの忘れちゃって、
届けに行ってきます!」

「ああ、大丈夫、さっきすぐに取りにきたの渡しておいたから。
あ、もうすぐダブルチーズできあがるから、持って行って。」

今日のオノダさんは穏やかだ。

「あ、どうもすみません!ありがとうございます!」

私が頭を下げるのをジッと見ていたかと思うと、
オノダさんがいきなり手を振って言い出した。

「あ~、もう、謝んなくていいって!
大丈夫だから。
オマエすぐ謝んのな。
なんか、オマエが相手だと調子が狂う。」

それはこっちだよ。
そう思った。

「何かこう…
ダメなんだよな、俺。」

オノダさんがうつむきながら、独り言みたいにつぶやく。

「何がですか?」

いつもと違うような気がして、
私はつい聞いてみた。

「いや、別に何でも無い。」

オノダさんはそっぽを向いて、
厨房の方に入って行った。

いつもそう。
この人って、気になるようなこと言って、
はぐらかして去ってく。

?変なの。
って私が思ったところで客が入ってきた。

「いらっしゃいませ。」

笑顔で迎えてるとケンちゃんがやってきた。
私は少しホッとする。


今日も何だか疲れたなぁ…。
そう思いながら、帰り道を歩いていると、
携帯電話がバッグの中で震えてるのがわかった。

暗い道を歩いていたせいかビックリする。
表示が青山くんからだった。

ドキっとする。

「はい」

私が電話を取ると、

「カリナちゃん?青山です」
って青山くんが言った。

「うん。
今ちょうどバイトの帰り道なの。
電話がいきなりブルブルってくると驚くね!ビックリしちゃった。」

それと、青山くんだったからなんだけどね。
…と、心の中で付け足す。

素直に言ったら…

引くかもなぁ。

「こんな時間までバイトなの?
危なくない?大丈夫?
かけてていい?」

「うん。大丈夫。」

まず心配してくれてる声が嬉しい。
それに今日も何だかオノダさんのせいで少し疲れた。
最近行く度に、
あの人のせいで一喜一憂してるような気がする。

「えーっとさ、来月いつ空いてるかな?
この前話してた新しくできたビルに行ってみない?」

ドキンって心臓が言った。
コレってもしかしてデートの誘い?
すごく嬉しい!
空いてる日をバッグから出した手帳を見ながら伝える。

あ~、やっぱり私って青山くんが好きみたい。

「二人で行く?誰か誘った方がいいかな?」

青山くんのその一言で、
しゅるしゅると嬉しかった気持ちが小さくなる。

誰か女の子紹介して欲しいのかなぁ?

でも、
それが私達の関係なんだと思う。

青山くんは、私に好きな人がいるって聞いてるからなのか、
最初の映画以来、誰かを必ず入れようとしてる気がした。

青山くんが好きだと思ってる人とは、どうなったんだろ?
何となく聞きたくなくて、その話は聞いてない。

「うん、どっちでもいいよ~。
誰か誘った方がいい?」

気持ちを悟られたくなくて、強がってみる。
ホントは二人がいいです!
…なんて言えない。

マッシーなら言える?
言うかもなぁ…。

「あ、いや、別に誘わなくてもいいよね。
二人でいい?」

「うん、大丈夫だよ。」

青山くんの返事にホッとして、
私も返事をした。

「今どの辺?」

「もうすぐ家の前。」

「じゃあ安心だ。」

青山くんの笑った声が聞こえた。
何だか彼氏みたいじゃない?

私、勘違いしそうになる。

まだ青山くんから好きって言われたワケでも、
付き合ってって言われたワケでも無い。
勘違い女は痛い。

私のことどう思ってるの…?
私は友達?それとも…

その先は考えないことにした。
友達を望まれてたら、
そうするしか無いし…。

「うん。
もう大丈夫だよ。またね。」

「うん。また電話するよ。」

ドキンって、また胸が鳴った。
向こうは他愛無く言ったことなんだろうけど。

お互いバイバイって電話を切る。

ふーってため息をつく。

あんまり優しくするな~!

って思う。

でも、多分これはデート。嬉しいな♪

って思う。

上がったり下がったり。

私の気分って、
人に振り回されっぱなしだと思った。





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最終更新日  2008年06月02日 20時24分40秒
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