日記抜粋1





2003年12月11日の日記から抜粋





『それでも俺は、お前と一緒にいたいから。』

何度この夢を見たことだろう。
1年以上前のことなのに。ありえなかった夢を見る。

2人の終わりはあっけなく
平面の画面に淡々と規則的な文字が列を作っていた。

何もかも終わるかもしれないと思っていたとき
涙は枯れなかった。

あの人からもらったネックレスに涙を落とした。
あの人からもらったライオンのマスコットを見えないところに隠した。
おそろいだった携帯のストラップを震える手ではずした。
あの人がくれたあの人の幼い頃の写真を写真たてから静かに抜き取った。
携帯に貼っていたプリクラを声をあげながらはがした。
あの人が教えてくれた穏やかなラブソングの入ったMDをわざと友達のところに忘れていった。

失ったものたくさんできた。

忘れられないものたくさんできた。

捨てられないものたくさんできた。

望みのない願いを、それでもひたすら望むようになった。


出逢わなければ、こんなに辛い思いもしなかった。
寂しい思いも叶えられない約束もなかった。
枯れない涙も消せない寂しさもなかった。

出逢わなければ、あんなに幸せになれなかった。
愛しい思いも照れながら誘ってくれたデートもなかった。
優しいぬくもりもキスもいたずらもなかった。

あたしにとって何が正しい?

答えは見つからない。問いかけも聞こえない。

涙は枯れない。愛してる。


口数が少なかったのはあなたじゃなかった。
照れて何も話せなかったあたしのほうだった。
ごめんね。

幸せにしてあげられなかったことが、きっとこれからもあたしの糧になるでしょう。









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