親娘





昔のアルバムを引っ張り出してみてみた。
あたしが小学校の4年生になるまでの写真。
それは生まれて2日目からのアルバムだった。

厚くて大きなアルバム5冊。
たった一人の娘に使う量ではないような気がした。

写真の中のあたしは
泣いていたりはぶててたりしたんだけど
やっぱり笑っている写真が多くて

そのときあらためて自分が幸せなんだと気づかされた。

お母さんとお父さんはこうやって写真を撮っていたとき
あたしがこんな人間に育つなんて思っていなかっただろう。

こうやって、高校に行かなくなり
学費の高い高校に変わりたいといい
その上進学したいとまで言い出した。

あたしはきっと親不孝者で
今まであらゆるワガママを言って
今まであらゆる心配をかけた。

それでもあたしをここまで育て上げ
学校を変わって進学したいという希望も
二つ返事でいつのまにか了解してくれていた。

あたしが幼かったあの頃
お父さんもお母さんも、あたしがこんな娘になるなんて
ホントにホントに思っても見なかっただろう。

こんな娘でごめんなさい。

今はなにもしてやれないけど
いつか、わがままをいっぱい聞いてあげられる娘になりたい。
お父さんとお母さんが納得するような娘になるから。

だからもう少しだけ
大人でも子供でもない、バカ娘のワガママを
親不孝娘の夢を追いかけさせてください。

生んでくれて
愛してくれて
夢を持たせてくれてありがとう。






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