発言の重み

公の場での発言の重み

 自分・他人の掲示板に書き込むとき、あなたはきちんと文章を考え、書いた文章を見直してから「書き込む」ボタンを押していますか? そこに自分の意見を書くということに、なんらかの 責任 を感じていますか?

 ここ数週間、特定のページ(複数)の様子をずっとうかがっていましたが、条件反射的に書き込みをする人が多いように感じます。簡単にいうと、直感的に思ったことをよく考えもしないでそのまま発言している感じ、ですね。
 何か間違った情報を流しているページを見た人が「はあ? なんだこいつ、勘違いして変な情報を書いてやんの、ばっかじゃーん」と思ったとしましょう。それをそのまま文章にして掲示板に書き込んでいるんですよ。つまりは 「はあ? 勘違いして変な情報を書いてんじゃねえよ、馬鹿め」 と掲示板に書いてるわけです。「その情報、間違ってますよ」って書き込めば全然違うんですがね。
 最近で一番すごかったのだと、ページの内容もろくに読まず、勝手に自分なりの解釈をし、勘違いの内容を怒りのままに人様の掲示板にぶつけられたという人。ちなみにこれ、一人じゃありません。2,3人います。俺が知ってるだけで2,3人ということは、楽天内の全ページではもっといるんでしょう。
 先に述べたとおり、ろくにページを読んでいない書き込みなので、いうまでもなく書き込みの内容は「条件反射的な書き込み」で、文章はめちゃくちゃで 暴言 ばかり。
 しかも何がすごいって、こういう方々というのは、なかなか正しい理解ができないんですよ。周りがどんなに忠告しても、自分が勝手に解釈した間違った情報を全く疑わないんです。まあ、そういう方だから早合点するんでしょうけど。
 間違った解釈を指摘されても理解できないので、言い返すんです。しかもしつこい方が多いようです。そして泥沼化していくわけです。自分の意見に反する人を荒らしと認定する人がこういうタイプが多いのは、きっと気のせいではない…。

 …なんか話がとんでもなくそれてしまったぞ。
 ああ、そうだ。「深く文章を考えずに条件反射的に書き込むことがよくないと言う理由は、言ってはいけない場面で言ってはいけないことを言うかもしれないから」と言いたかったんでした。
 先述の「はあ? 勘違いして変な情報を書いてんじゃねえよ、馬鹿め」という書き込み、言ってはいけない・書き込んではいけないというわけではありませんが、書き込んでよい台詞ではありませんよね? では何故書いてよい台詞とはいえないのか。…言うまでもありませんね。

 ネットではよっぽどのことがない限り、お互いの顔を知ることはありません。年齢や職業や国籍、それどころか性別さえ偽れます。
 実社会では誰も耳を傾けてくれないような身分の人の発言でも、ネットではその発言が受け入れてもらえることも多々あります。極端に言うと、10歳の小学生と60歳の大会社の社長の発言が、ネットでは全く同じように扱われ、同じ土俵でその意見を交換することができるのです。
 例えば、誰かの間違いを否定するとき。実社会だと、全く同じ「あなたの考えは間違っています」でも、小学生がいう「あなたは間違っています」と社会人がいう「あなたは間違っています」では、相手に聞き入れてもらえる度合いが違いすぎます。正しい意見を言う人に対しては、年齢で受け入れを拒否しないという人でも、どこかそういう差別をしてしまうでしょう。でもネットは、そういう一番初めに出てくるであろう偏見を取っ払っているわけです。
 しかし、それが故に、あなたの発言一つであなたの人格が決まってしまうのです。匿名だから、顔が見えないから、本当の姿がわからないからこそ、あなたの発言が、周りの人間からみたあなたという像を決めることになるのです。
 そして、 あなたの発言一つで、ネット上でのあなたの信用を落とす ことにもなります。

 俺は随分と著作権だのあれこれ日記にしてきましたが、例えば、俺がそんな日記を書きながら、とんでもない著作権違反の画像を飾っていたらどうでしょう。
「お前だってしっかり違反してんじゃねえか」
「人にあれこれ言う前に、自分の方をどうにかしろよ阿呆が」
「偉そうにぬかしてるんじゃねえよ、死ね」

 ぐらいの台詞は覚悟しなければいけません。そして周りの人はこう判断するでしょう。
「こいつの言うことはあてにならない」
 その後、どんなに正しいことを言っても、その言葉を信用してくれる人・支持してくれる人がどれだけいるでしょうか。
 信用を失うのは一瞬ですが、一度失った信用を回復するのはかなりの時間と労力が必要です。…どこかの食品会社みたいな感じですが。

 インターネットの世界で発言するということは、匿名であっても、現実世界同様の責任がかかってくるものです。 言ってはいけない台詞はまじっていませんか? 誰に見られても恥ずかしくない文章ですか? 発言する前に、もう一度その文章を読み直してみてください。あなたの発言は多くの人に見られています。その一言の重みを忘れないでください。



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