どくだみ音楽

ベートーヴェン

多くの人にとって価値が有りそうで世評も高く、自分にもたいせつなもの：
交響曲「第３番英雄」（命名は彼自身、交響曲に題をつけるのは多分世界初、ナポレオンが作曲動機）、
「第５番運命」（題名は日本でだけ、彼の解説に基づく）の第２楽章、
「第６番田園」（命名は彼自身、５楽章という構成は多分世界初）、
「第９番」（独唱と合唱が加わる交響曲は多分世界初）。
ピアノ協奏曲「第５番皇帝」（題名は世界で流布しているニックネーム）（独奏者が作曲しておくかまたは即興で弾く「カデンツア」という「見せ場」を嫌った彼が、その部分も作曲しておいた、これも多分世界初）（彼自身はモーツアルトのピアノ協奏曲にカデンツアを遺している）。

自分にはたいせつで、世評がまあまあ高いもの：
交響曲第７番の第２楽章、エグモント序曲、レオノーレ序曲

自分は好きだが世評は高くないもの：
歌曲「イッヒ・リーベ・ディッヒ」（作詞も彼自身だったとおもう）、「アデライーデ」

今は愉しめず老後にとっておくもの：
ピアノソナタ・弦楽四重奏曲・荘厳ミサ

自分が好まないもの：
バイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲第４番、交響曲第７番の１・３・４楽章、交響曲第１・４・８番

世界初が多い。
多分と言うのは、無名の人で先駆者が存在するかもしれないため（自分の無知もありえる）。
だれもやらないことをやってしまう。
それも、作曲していて自然にそうなってしまう。
そんな彼の生き方も大好きです。
聴覚に障害が出ても作曲を続ける、自殺しかけても自力でやめて生きる、彼の人生。
貴族に媚びていたとの指摘もあります（日本の人がそういう趣旨の大作を出版）が、おおむね、独立した生計でした。
晩年は依頼なしで（収入のためではなく）弦楽四重奏曲を作っていました（これもプロ音楽家としては多分世界初）。
ピアノの名人。ギターも弾けるしギターの価値を高めた。
友情の人。
女性に惚れやすく、しかし踏み込めない。
独身で子ども無し。
愚かな弟や甥の面倒をみて苦しめられる。

ジャンル別一覧