どくだみ音楽

どくだみ音楽

帰ってきた代打日記



 ネストルに緊急事態発生!
 ということでスクランブル発進でお送りするのは、ネストルJr.加減のりじょの代打日記です。もう出動指令はないと思っていたのですが、またどうぞよろしく。

 端的に申しますと、ネストルは再入院をしてしまったのです。以前の病は膀胱に巣くう悪の腫瘍ばらの奸計だったのですが、今回は腫瘍君ではなく、そのときの古戦場・膀胱が悲鳴を上げての入院とあいなりました。血が出てしまったのですね。血が出たということは何らかの傷があるということで、手術したての場所ですから神経質にならねばなりません。
 前回の退院時に「万が一出血することがあれば、たとえ夜明けや盆暮れ正月といえどもすぐに来るように」というお達しが主治医さんからあったようで、今回は落ち着いて救急車を手配したとのことです。救急車より先に搬送先の病院に入院許可を取っているってんですから、こんな用意の良い患者はありませんね(笑)。
 生まれて初めての救急車体験について、これで私とも救急車仲間になったものですからしばらく話し込んでしまいました。私が道路の段差による振動を指摘すればネストルはカーブ時などの横揺れ等の問題を列挙して応戦、「改善の余地がありありだ」という結論に達しました。まあ、ブーたれられる元気はあるので安心です。お読みの救急車製造関係者各位は改善にご尽力のほどを。
 さて出血なのですが、腫瘍君との激戦(いわゆる「切除」ですね)のあとがうまい具合にくっついてくれなかったのか、はたまたちょっとしたショックで切れてしまったのか…。処置をしてくれた優秀な若い先生の機転や努力で持ちこたえていますが、すべては月曜日にやってくる真打ち・主治医の判断待ちというところです。それによって手術をするか、あるいはのんびりと傷を治すのを待つかが決まるのです。
 ネストルにとって大きいのは、これは本人も言っていたのですが、再びこのようなことになってしまった…という精神的ダメージ。「もうこのまま(病気再発などがないまま)春が来ると思ってたのになあ…」と呟いておりました。そういうショックからか、本人は今度こそ半寝たきり生活を押し通すつもりでいるようです(苦笑)。
 なっちゃったものはしょうがありませんから、まあ落ち着いてのんびり養生しましょうね。

 ということで、メールのお返事なども当分はできそうにありません。闘病生活の様子や病状進行具合は私が微力ながらここで展開いたしますので、どうぞのんびりネストルの回復をお待ちください♪
 それではみなさま、今日からしばしのお付きあい~。


うちは、代打い外科の家系 02月22日(日)

 こんにちは。ネストルJr.加減のりじょです。代打闘病日記は今日も進みます。

 ネストル父、つまり私の祖父ですが、彼もまた近々ネストルと同じ病院で軽い手術をする予定だったのです。1月にネストルが入院・手術という運びになった折には続けざまに手術というのはアレだから…ということで我を通して期日をずらしていたようで、さすがに今度はずらさずにネストルに続いて入院するようです。
 ネス父の手術は外科で行います。そしてネストルが現在入っている部屋が、外科なのです。かかっているのは膀胱の病気ですから泌尿器科の担当なのですが、何しろ緊急の入院ということもあり、部屋がなかったのですね。個室をこよなく愛するネストルは、泌尿器科の相部屋を避けたのです。
 実は私も同じ病院で、手術3回を含む入院4回をしておりまして、一昨年の11月に外科に入っておりました。つまり今ネストルがいるフロア、今度ネストル父が入るフロアです。
 ここまで短い期間に集中すると、なんだか申し訳なくなっちゃうなあ。ネストル母なんかはホントに大変ですよね…。男3人が見事に大病型になっちゃってさ~。


代打ロスとイカロス親子 02月23日(月)

 こんにちは。今日も代打闘病日記でお楽しみください…楽しめないわなあ、闘病じゃあ。ともかくネストルJr.加減のりじょです。

 ネストル膀胱がいつまで待っても色よい返事を聞かせてくれないものですから、主治医の先生もしびれを切らしそうな案配になってきました。このまま出血が止まらないようなら、思い切って膀胱に直接アクセスをして傷を焼き切っちゃうといいますか、焼いてくっつけると申しますか、まあとにかく手術になるかもしれません。
 お昼過ぎまではネストルも「このままゆっくり治したいなあ」と申しておりましたが、先生の言葉を聞いてからは心も少し手術に傾いているようです。尾籠な話でアレですが、尿意がある(なくても膀胱君が何となく信号を出す)たびに不快感と苦痛があるようなのです。「力まない力まない~」と念仏のようなものを唱えて乗り切っているようですが、毎回これでは(1回/時くらいで襲うのです)ちょっとやりきれないよう。
 今日はちょっと処置の仕方を変えて、明日様子を再確認するようです。その結果とそれによる協議の結果がどうころぶか、まあ緊急性のある容態ではないのですが、なんとなく落ち着きません。
 とりあえず血が止まれば良いんですけれどねえ…。

 今日は私がベースを持ち込んで、病室で練習しておりました。なんと不謹慎な!とお思いかもしれませんが、普通に弾く分にはほとんど音が出ませんので、まあ良いかと思います。個室を愛するネストルですが残念ながら相部屋となってどうなることやらと思ったのですが、なんだか人も少ない部屋でちょうど良かったです。明日も持って行こうかな~。


アンパンチ! 代打いき~ん 02月24日(火)

 もうダジャレタイトルも限界の、ネストルJr.加減のりじょです。代打闘病日記のお時間ですよ。「だいだ」を含むダジャレ大募集中。
 ネストルが個室を愛するというのはここのところ頻繁に書いておりますが、私のように周りにいるものにしても、個室というのは良いものであるという事実が重くのしかかるようになってきました。
 …え?いやいや、決して「ベースがおおっぴらに弾けない」とか「タコ焼きを買っていって食べたら一発で匂いバレ」とか、そういうことで言っているのではありません。ありません…ありませんとも。…うそ。それが理由です。今日はお昼間に無性にタコ焼きを食べたくなったのですよ~。
 泌尿器科のネストルでも、入れてもらっている病室は外科のそれ。食べ物についてはあまりうるさくはありません。それでも、手術なさるかたもいらっしゃいますからね。個室になったら絶対買って行こうっと。
 さて、今日の夕方にも傷からの出血を止めるためだけの簡単な手術をするか、と思われましたが、とりあえずそれは回避となりました。相変わらず見た目には血が出ているようなのですが、採決の結果は思ったよりも良好であったのでしょうか。
 とはいえ、ネストルはだいぶ手術に傾いておりましたので、何だか拍子抜けをした様子。あれだけ嫌がっていたのに腹を括ったのですから、それも当然かもしれません。周りもちょっぴり拍子抜けですけれど。
 「(手術とその後の状態は)今よりもずっと楽やった」とは本人の弁ですが、もしそうなら、先生方にも思い切ってやってほしいんですけれどね。

 最近のネストルとのとりとめのない会話というのは、だいたい私が小さい頃の話なのです。したがって、これで闘病日記も延べ何日やっているのか判然としませんが、なんだか書けることが少ないかもしれません。私がお茶の間でいきなり「のりじょのパン屋さんです」と開店して、椎茸と干しぶどうを売ったりとか。…ん?こういう代打日記でもいいかもしんないな。


四谷代打ん (6) 02月25日(水)

 みなさま、こんにちは。ネストルの病状を、ネストルJr.加減のりじょが赤裸々に暴露する代打闘病日記です。

 膀胱の病気ということで、当日記『どくだみ音楽』は尾籠な日々が続きますが、もう気にしないことにしてばんばん書いていきます。
 尿意があるたびに苦痛を感じるということは以前も書きましたね。膀胱が力むことで出血してしまう恐れもありますから、ネストルは本能に逆らって「力まな~い、力まな~い」と呪文を唱えておりました。ところが、昨日来その呪文を必要とする場面がないというのです。つまり苦痛がないのですね。快方に向かっているのかどうなのか、ネストルも私も素人ですから何とも言えないのがもどかしいのですが、とにもかくにも苦痛を伴わなくなったというのは喜ばしいといえます。
 そのせいでしょうか、今日は久しぶりに活字を欲したようで、病棟内に置いてある文庫本を手に取って眺めているとのことでした。私も病気の経験はそれなりにありますが、つらい時に文字を眺めるというのはやろうと思っていてもなかなかできることではありません。勝手な考えですが、ちょっと明るく考えてもいいかもしれませんね。
 そのうち、やれスポーツ新聞を持ってこいだの雑誌を買って来いだのと言い出すに決まっております(笑)。


仮面代打ー (2) 02月26日(木)

 こんにちは。ネストルJr.加減のりじょがお送りする代打日記です。

 うまくいけば明日にも膀胱へ通じる唯一の交通手段であるところの管が抜けるかもしれません。ネストルが今年になって施された手術は、一見して傷もありませんので、管がこの病気の象徴のような存在になっています。それが抜けるということは何だか良いことのように思えて、単純にほっとしますね。
 本人にしてみれば、管がなければ膀胱洗浄などができなくなるので不安もあるでしょう。実際そのようなことを言っていましたし。それでもまあ、身体にまとわりつく物があるというのは案外潜在的ストレスになりますし、良いと思いますよ。

 こうして毎日病室に行って代打日記を書いていますと、だんだん日常に区切りが感じられなくなります。昨日のような今日が来て、明日もまた今日のような一日かもしれないなあと。ネストルの病状の変化だけが羅針盤のようですね。


三ツ矢代打ー (1) 02月27日(金)

 こんにちは。代打日記といえばこの人、ネストルJr.加減のりじょです。

 管、抜けましたー!
 おトイレも普通に行ってまーす!
 私も脾臓破裂の時に管を通した経験がありますけど、あの時はもうおトイレどころじゃなかったので(3日くらい朦朧としながら寝ていたので…)悩みも何もなかったのですが、ネストルは意識がハッキリしていますからね。いろいろ不都合やらもあったと思われます。あ~でも今回は膀胱アクセスの手段ということで「繋がってる方が、わしは安心」とか言いそう(笑)。何はともあれ、よかったよかった。今のところ再出血もないようですし、安心です。
 この調子でいけば、何だか退院も早いかもしれませんね。個室に移ってもらってタコ焼き持参という秘かな願いは叶えられそうもありませんが、その方がいいや。


代打モンド (1) 02月28日(土)

 こんにちは。ネストルJr.加減のりじょです。今日も今日とて代打日記をお送りいたします。

 今日はネストルのところに行けませんでしたので、詳しく病状がどうこうということもないのです。ネストルはケータイのヘビーメーラー(年齢の割に結構ヘビーで、駆使しまくっていると思います)なのですが、やはり起居するのが病院とあってはケータイを使うこともできません。前回の入院時と大きく異なるのは、ネストルの身体のすぐ横に「電波の影響」にデリケートな機器があることでして、やっぱり神妙になるというものです。
 そういうわけですから、「病状はどうなった?」だとか「タコ焼き持っていったら食べる?」などを気軽に訊くわけにもまいりません。タコ焼きにこだわる理由は特にありませんよ。食べたいですけど。
 自分やその近くの人が関係して初めて、人は神妙になるんでしょうかしらねえ。いい加減なもんです。

 明日は行かないとな~。だんだん元気になってきて、退屈しているはずです。


再びさようなら、代打らぼっち 02月29日(日)

 みなさま、こんにちは。ネストル代打の加減のりじょです。

 昨日の日記を読み返しておりますと、何やら憶えのない「代打」日記が深夜3時に…! あれはどうやらネストルが書いてくれたようなのです。入院中の身で、いったいどのような手段で書いたものやら。
 種を明かしますと、私が昨日お見舞いに行けなかったものですから「のりじょに急な用事か何かが…」と思ったようなのです。この日記はネストルの入院という非常事態において重要な情報伝達機関に昇格し、いってみれば大本営となったものですから、急な情報不通は要らぬ心配を招くという判断があったようですね。
 私もネストルのベッドに腰掛けて油を売っておりますと、お見舞いに来てくださったかたから「読んでるよ」などお言葉を頂戴して嬉しいのですが、なるほど大本営は役立っている様子。
 そんな緊急大本営も今日でテントを畳んで、明日からは通常営業でお送りする予定です。いよいよ正打者、レギュラー選手のネストル復帰です。いや~めでたい。

 ついに病室でタコ焼きを食べることはできませんでしたが、代打日記のダジャレタイトルも限界にさしかかっていましたので、いろんな意味で「早く退院せんかいな~」と思っていたところです。これにて大役をひとつ務め終えた「代打らぼっち」は、山のあなたのねぐらへと静かに帰ってゆくのです。
 それではみなさま、ご機嫌よう。


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以下のところは、ネストル本人が記入す


28日の日記については、29日で加減のりじょ君がふれているように、
楽天広場のトラブルにより、日記が転送されず、のりじょ君の身に何かが生じたかと疑った私が、彼を案じる以前に日記の読者に思いを馳せ、とりあえず、
三日分を書いてしまおうと深夜に画策して[でっちあげた]剽窃文章であります。以下に、28日の日記の全貌を。


代打モンド (1) 02月28日(土)

 こんにちは。ネストルJr.加減のりじょです。今日も今日とて代打日記をお送りいたします。

 今日はネストルのところに行けませんでしたので、詳しく病状がどうこうということもないのです。ネストルはケータイのヘビーメーラー(年齢の割に結構ヘビーで、駆使しまくっていると思います)なのですが、やはり起居するのが病院とあってはケータイを使うこともできません。前回の入院時と大きく異なるのは、ネストルの身体のすぐ横に「電波の影響」にデリケートな機器があることでして、やっぱり神妙になるというものです。
 そういうわけですから、「病状はどうなった?」だとか「タコ焼き持っていったら食べる?」などを気軽に訊くわけにもまいりません。タコ焼きにこだわる理由は特にありませんよ。食べたいですけど。
 自分やその近くの人が関係して初めて、人は神妙になるんでしょうかしらねえ。いい加減なもんです。

 明日は行かないとな~。だんだん元気になってきて、退屈しているはずです。




代打日記こつこつ編 (AM 03:30)
いささか、ゆえあって代打日記がトンでおりました。ご心配かけました。

輸血を医師が検討する程度の失血による貧血(が月曜以来数値が横ばい)で、ネストルは、ぼおっとしております。体力気力とも一月の手術後よりはるかに奪われているようす。強烈な打撃と恐怖を抱えております。されど不幸とも言えないところが人間の不思議。
月曜から移された四人部屋での、「戦友」たちとの佳き交流。看護師さんたちとの会話も増え、医師は最高。
勉強になってる、がネストル入院以後の多用語です。
出血は完全には止まってはいないものの、おそらく一日(月曜)に退院。この病院から車(救急車、という連想が哀しい)で10分以内の自宅や実家で安静な日々をおくります。診断書によれば、三月末までの療養(欠勤)です。
テスト前の最後の授業を終えて救急車をお願いしたため、生徒諸君には講座による不公平を生まなかったのが彼にとって幸運でした。進級に向け生徒諸君が奮闘している中での不在を悔いてはおりますが。
同僚の皆さんに多大な負担をかけつつ、その適切な助力にしきりに感謝しております。
また、倒れた金曜の翌日・翌々日には、重要な予定がありました。彼の連絡を察知して対処してくださったことに感謝申し上げます。
それにしても、26年間実質休まずに来た彼には、大きな欠勤期間になります。彼はどんな「べんきょう」をするのでしょうか。






















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