ナ チ ュ ー ル

ナ チ ュ ー ル

黄砂

黄砂現象




この四月に入り日本列島が、何度か 黄砂現象 に見舞われいてる。


黄砂   その謎を追う

著者  岩坂泰信氏
発行  紀伊国屋書店

黄砂

黄砂


【説明文】
遠く中国奥地から飛来する黄砂が、地球の温暖化を防いでいた?!
雨を降らす種となり、海のプランクトンの餌にもなる
黄砂の謎を求め、韓国・中国そして敦煌へ。

【目次】
1 黄砂とはなんだろう―所変われば黄砂も変わる/2 大空を浮遊する黄砂/3 上空を浮遊している黄砂をつかまえる/4 黄砂の通り道/5 黄砂の源流を探る―敦煌での気球観測/6 海に落ちた黄砂の謎/7 地球環境の時代の黄砂


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著者  岩坂泰信氏は、日本エアロゾル学会の会長も務められた方でもある。

なぜか、私も、何ヶ月か前に、日本エアロゾル学会に入会したばかりであった。

岩坂氏のこの著書での面白いところは、 黄砂は「空飛ぶ化学工場」 とするところにある。

高度4000メートルで採取した、黄砂エアロゾルが、硫黄酸化物と反応して、大気中の硫酸ミストの濃度を引き下げている可能性があることを示唆している。しかし、この実証の難しさにも言及している。

黄砂の化学組成は、 CaCO3(炭酸カルシウム)が10%以上占めているとされる。

この事は、黄砂エアロゾルと、硫黄酸化物が反応しやすいことをも示している。

黄砂のとうり道にあたる地域が、酸性雨の酸性度が低い。と言う事実もあるという。

2001年に中国で行われた黄砂の成分分析では、シリコンが24~32%、アルミニウムが5.9~7.4%、カルシウムが6.2~12%、微量の鉄などが検出されたという結果もある。

この結果からすれば、さまざまな化学反応も考えられる。


黄砂は大気中を長時間浮遊し、太陽の光を散乱・吸収することにより、直接大気を加熱・冷却する効果をもっている。


日本で最初に気象学者が、黄砂に興味を持つようになったきっかけは、黄砂粒子が、雲粒を形成する核にもなるところにある。すなわち、雲の生成にも影響を与え間接的に大気を加熱・冷却する効果をもっているということにもなる。


このように、黄砂は、さまざまな視点からの研究の可能性が存在する非常に面白い現象でもある。


ということで、この本は、化学屋にとっても、なかなか面白く読めた。



環境省 報道発表資料 平成18年4月26日

長崎への黄砂観測装置(ライダーモニタリングシステム)の設置が発表されている。


 今般、環境省ではネットワーク構築のため、地上から上空数kmにわたりリアルタイムでの黄砂の観測が可能な装置(ライダー(LIDAR:Light Detection and Ranging))を長崎県に設置し、観測を開始しましたのでお知らせします。


黄砂現象とは
 黄砂現象とは、東アジアの砂漠域から強風により大気中に舞い上がった鉱物粒子(黄砂)が浮遊しつつ落下する現象を指す。東アジア以外の砂漠でも同様の現象は発生し、一般に強風により発生することから風送ダスト、あるいはその組成から鉱物ダストと呼ばれている。大気中を浮遊する鉱物粒子を黄砂と呼ぶ。




1. 地球温暖化解説  地球温暖化防止京都会議のホームページ

エアロゾルとは何か

エアロゾルは化石燃料の燃焼による二酸化硫黄の排出とバイオマスの燃焼による有機炭素や炭素からなる微粒子である。
エアロゾルは大気中に浮遊している微粒子(直径0.001-10μm)のことである。対流圏のエアロゾルは、地上からの物質(土壌の塵など)の巻き上げ、大気中への物質(スモッグなど) の直接的な排出や化学反応による気体から粒子への変化(二酸化硫黄など)などにより形成される。主なる人為的な発生源は、化石燃料の燃焼による二酸化硫黄の排出とバイオマスの燃焼による有機炭素や炭素からなる微粒子である。(1994:IPCC報告書)

日本エアロゾル学会 の ホームページ

2. -エアロゾルとは-
 気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子をエアロゾル(aerosol)といいます。エアロゾルは,その生成過程の違いから粉じん(dust)とかフューム(fume),ミスト(mist),ばいじん (smokedust) などと呼ばれ,また気象学的には,視程や色の違いなどから,霧(fog),もや(mist),煙霧 (haze),スモッグ(smog)などと呼ばれることもあります。エアロゾル粒子の性状は,粒径や化学組成,形状,光学的・電気的特性など多くの因子によって表され,きわめて複雑です。




3. 大気中に存在する粒子は小さな空気分子と波長(~数ミクロン)と同程度の大きさを持つエアロゾル粒子に分けられます。このエアロゾル粒子は太陽光を散乱・吸収することで放射収支 に影響を与える(冷やす方向)他に、雲の生成粒子として間接的に放射収支に影響を与える(冷やす方向)こともわかっています。私たちの身の回りに存在するエアロゾルには、中国の黄砂、火山灰、すす、海塩粒子、土壌粒子、硫酸塩エアロゾル等があげられます。


1. 温暖化防止のページでは、光化学スモッグなど人為的に排出される浮遊物質に重きをおく定義となっている。
2. エアロゾル学会のページは、学術的な定義となっている。
3. 三番目は、民間のホームページである。
同じ事を記載してあるのだが、立場によって、このように変わる。




2008/3/10

今月に入り

黄砂襲来



<黄砂>ダイオキシン濃度まで上昇へ!大型「砂塵暴」襲来、各地で被害―台湾

黄砂飛来 街かすむ 九州、今年初








黄砂の科学


黄砂の科学


著者: 甲斐憲次
出版社: 成山堂書店
サイズ: 全集・双書
ページ数: 146,
発行年月: 2007年06月

ISBN:9784425551712
本体価格 1,600円



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

近年頻発する黄砂。中国内陸部でのフィールド観測を元に、黄砂の発生現場から日本へ至る道のりを追跡。さらに、黄砂発生の背景にある大陸内陸部の環境変化から、黄砂の予報まで、ひとつひとつ具体例を取り上げ、黄砂の全貌を解き明かす。

【目次】(「BOOK」データベースより)

第1章 大規模な黄砂現象―2000年4月/第2章 黄砂とは何か/第3章 黄砂の源を訪ねて/第4章 最大級の砂塵嵐・黒風/第5章 黄砂はどのように移動してくるか/第6章 黄砂の色、大きさ、数密度、pH/第7章 海塩と結合した黄砂粒子/第8章 黄砂はどこで発生するか/第9章 タクラマカン砂漠の黄砂/第10章 黄砂と大陸内陸の環境変化/第11章 黄砂の予報と観測

【著者情報】(「BOOK」データベースより)

甲斐憲次(カイケンジ)
1952年島根県生まれ。1981年筑波大学大学院博士課程地球科学研究科修了。理学博士。筑波大学水理実験センター、気象庁気象研究所、筑波大学、東京都環境科学研究所を経て、2001年より名古屋大学大学院環境学研究科教授。専門分野は気象学・気候学・大気環境学。過去20数年にわたり名古屋大学、気象庁、筑波大学で、気象と大気環境に関わる研究に携わる。フィールド観測を取り入れながら、人間活動と大気環境の相互作用という視点から研究を行う。タクラマカン砂漠から舞い上がる黄砂の量をレーザーレーダーで計測し、気候に及ぼす影響を解明しようと試みる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)






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