「夢の続き」シリーズ として、「 他人の家 」を書いてきましたが・・・実は私が見た夢は・・・・・見も知らない娘が、私に対して・・・「お父さん・・・・私プロポーズされたんだけどどうする?」って質問されたところで目が覚めているのです。
でも、それじゃあまりにも面白くないから・・・・・ その先の話しも書いてしまおう・・・・作ってしまおうというのが・・・この「夢の続き」というシリーズなんです 。
ここから先は、夢ではなく・・・・これからこうなって言ったらどうかな?という、全くの創作になります。
では、どうぞ!
「他人の家」(4)
「お父さん・・・私・・・付き合っている人がいるんだけど・・・その人が結婚したい・・・って言いだしたらどうする?」
どうするも何も・・・・私はこの娘と、ついさっき知り合ったばかりで・・・・自分の娘だという自覚ももちろんありません。
私には大学四年の長男と、小学校6年の二男がいるはずで・・・・娘を持ったことなんかないんですから・・・・
でも、さっきのタクシーの運転手の件・・・・そして自宅の鍵をこの娘が持っていて・・・今も長男の部屋のはずのところへ行って、女の子の洋服に着替えてきたところを見ると・・・・私の方が間違っていたようにも思えるのですが・・・
いやいや!・・・・だって私には男の子を育てたっていう記憶が鮮明に残っているのに・・・女の子については思い出が一つもないんですから・・・・間違いなく・・・この娘は、私の娘ではないはずです。
「ねえ・・・お父さん・・どう思うのよ?」
私は返事に窮していました。
「あたしがお嫁に行ったらいや?」
追い打ちをかけられて私は思わず・・・・・・
「まだ早い・・・・・」
私は、その娘の目をまともに見られず・・・・下を向いてぽつりと答えたのでした。
娘は・・・その答えを聞くとしばらく無言で私の様子をうかがい・・・・・その後・・・
「冗談よ・・・あたしまだお父さんのそばにいてあげるから・・・」
そう言ってから・・・ウフフと笑ったのです。
「あたりまえだ・・・・・お前はまだ主婦にするには早い・・・・・さっきだって・・・冷奴を食べるのに箸も出さないで・・・・主婦なんかとてもできん」
全くの赤の他人のはずなのに・・・・なぜか、本当の娘に話しように話している自分が・・・・なんとも不思議な感覚を味わっていたようです。
その時・・・玄関のドアが開いたような音が・・・・・
「ただいま・・・・」
妻と下の娘(?)が帰ってきたようでした。
「あら・・・あなた、もう帰ってらしたの?・・・・・夕食は?」
居間のドアを開けて入って来たのは・・・・・いつもの妻の顔でした。
「ああ・・・・駅前のラーメン屋で・・・香織と一緒に食ってきた。」
この時、見慣れた妻の顔を見てほっとしたのか?・・・・するりと「香織」とい名前が出て来たのです。
その時です・・・・・妻の形相がみるみる変わっていったのです。
「あなたにあとで聞こうと思ったんだけど・・・・香織と沙織ってだれの子?」
「え?」
「あたしは男の子を二人産んだ記憶はあるけど・・・・女の子を産んだことなんかありませんからね?」
そういうと急に立ち上がったのです。
つづく
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