なんだか翻弄され続ける人生・・・・疲れちゃいました。
少し休みたいな・・・・
「結婚しない鉄道員」(仮題90)
翌朝・・・竹夫は早く起きた。
下宿の長丸家ではなく・・・ウッドベル営業所の社員寮に泊まったのだ。
隣には同じく、浦島太郎が眠っている。
まだ朝の5時・・・浦島を起してはいけないと思い、こっそり外へ出る。
昨晩の浦島太郎の話しによると、神様は竹夫にだけ話があるという事だった。
何の話しだろう?
それを考えると、竹夫は眠れなかったのだ。
竹夫が外に出ると・・・まだ春とは言っても山の奥・・・息が白くとても寒い。
「早いわね?」
突然声をかけられてそちらの方を振り向くと・・・竹夫の車の中にKが座っていた。
「あたしね・・・実は昨日酔ったふりをしながら、みんなの話しを聞いてたのよ。・・・レディさん・・・・もしかしたら姉じゃないかってずっと思ってたからね。・・・でも違っちゃったみたい。」
あれだけ酔って泣きじゃくって・・・・それでもちゃんと話は聞いていたようだ。
もしかしたら・・・花子よりお酒は強いのかもしれない。
「なんで車の中に?」
「だって寒いんだもの・・・・だから鍵のかかってなかった南森さんの車に、勝手に乗ってたの。」
竹夫は車に鍵をかけない・・・それは竹夫のことを確認しないとエンジンがかからないようになってたからだが、・・・竹夫は助手席に乗り込んだ。
「聞いていたなら・・・・浦島さんが持ってきた話し・・・神様が俺に会いたいっていう話し・・・どう思います?」
「あのね・・・神様が考えてる話し・・・なんとなくわかっちゃったような気がするんだけど・・・・」
Kは変なことを言い出した。
「あのね・・・・神様は疲れちゃったのよ。・・・・で、自分の代わりになる人を探してるんだと思うんだよね。」
「神様の代わりになる人?」
「そう・・・それはきっと、あんただと思うんだけどなあ・・・・」
何を畏れ多いことを・・・・竹夫はそう思って身を縮めた。
「あなた・・・・神様に何度か会ったんだよね?」
「二度だけですよ。・・・・恐山と下宿の部屋と・・・」
「だからその2度で・・・あなたを気にいって・・・」
「待ってください・・・・気に入ったって・・・俺、気に入られるようなこと、何にもしていませんから・・・・」
「でも・・・それでも気にいっちゃったんだよね。」
Kは一人合点してニヤッと笑った。
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