ランちゃん健康倶楽部

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お茶の効力


平成10年11月26日静岡市で緑茶の効能研究発表会「お茶パワー」が開催され,静岡県立大学の横越教授が緑茶成分の「テアニン」が脳の神経情報伝達物質に作用することを発表した。
 同大学では,お茶を飲むと心が落ち着くのはどうしてだろうと緑茶に多く含まれているアミノ酸「テアニン」に注目し,ラットに「テアニン」を投与する実験を行ってきた。その結果「テアニン」には,脳の内部の記憶や学習能力・情緒にかかわる神経情報伝達物質に作用することを科学的に証明した。7年には学生に「テアニン」を投与してリラックス効果を測定する実験を行い,テアニンが濃いほどアルファ波が強く現れる結果が出ている。
 発表によれば,テアニンは品質の高いお茶ほど大量に含まれるうま味成分で,記憶や学習能力を高める効果が期待されることから,カテキン同様茶の消費拡大につながるものと期待されている。さらに研究が進めば高ストレスや痴ほう症に有効な医薬品にも活用されるとしている。
  連絡先:静岡市谷田52-1  静岡県立大学栄養化学研究室

横越教授(県立静岡大学)は、10人の女子学生にテアニン入りの水と入っていない水を飲んでもらい、飲用後1時間の脳波を測定した。学生がテアニンの入った水を飲んだ時ほど、安静時に出るとされるα(アルファ)波が計測された。水だけを飲んだ場合のα波の出現は1時間中に平均9分間だったのに対し、テアニンを飲んだ場合14分間。出現した回数も150回に対し250回だった。テアニンが濃いほど、α波は強く表れたという。
 食品成分と脳機能に関する研究を続けてきた横越教授は「脳内の神経情報伝達物質が栄養によって影響を受けるとすれば、食欲や学習・記憶、情緒など伝達物質で制御される行動が影響も受ける可能性がある」と話し、「うつ病や過剰行動などの社会的問題まで影響は及ぶ」と指摘する。

月経前症候、群に悩んでいる女性(20代の女性20人)を対象に、排卵期から月経までの10~14日間、プラシーボを飲んだ時とテアニン200mgを飲んだ時の症状を調べました。月経前症候群の症状診断に使われる47項目(腹痛、頭痛、めまい、吐き気、憂鬱、泣きたくなる、判断力の低下など)について諮問した結果、プラシーボを飲んだ時の平均値は17.5だったのに対し、テアニンを飲んだ時は9.5に緩和されていました。この実験では、症状が始まる排卵期から飲んでいるので、症状の緩和イコール予防効果といってもいいとのことです。ただし、緑茶1杯に含まれるテアニンの量は約10mgなので、この実験では緑茶20杯分に相当する量なので、毎日飲み続けるのは容易ではないですね。

3.抗アレルギー・抗微生物作用
緑茶エキスが腸内の善玉菌を増やしアトピー性皮膚炎や花粉症を即退治。一般的にアトピー性皮膚炎は、皮膚にアレルギーが起こり、外界の刺激物から皮膚を守るバリアが壊されて起こります。また、皮膚のバリアが壊れると、アレルギーの原因物質がさらに多く侵入し、感染を起こして悪循環に陥るといわれています。



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