型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.05.05
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カテゴリ: AI
令和に入りAIなど新たなテクノロジーが続出するなか、
時代の転換期を感じるまでになりました。
”文化水準”という言葉はあまり聴かれなくなりましたが、
文化水準は上がったでしょうか?

一般に興行収入や視聴率で評価されたりしますが、
文化の内容、こと音楽については下がったと感じます。
テレビCMでクラシック曲を耳にすることが増えました。
しかし、オリジナルが流れることは少ないです。
(プロコフィエフのシンデレラはオリジナルでした。)

楽器を演奏し吹奏楽やオーケストラに属する人が増え、
クラシック曲が広く知られるようになったと思います。
同時にクラシック曲がその曲本来の意味とは関係なく、
BGMなどで選曲されることも増えました。

クラシックを聴く人のなかで特有の芸術性を好み、
クラシックだけを聴くファンがいるものの、
他ジャンルの音楽と同様にクラシックを聴く人が増え、
ポップス化されたものが主流になりつつあります。

ハーゲンダッツのCMでドビュッシーの「月の光」が、
原曲の8/9拍子ではなく4/4拍子で歌が付いています。

演奏する側も聴く側も音楽を捉えやすくはなりましたが、
ドビュッシーではなくなったとも言えます。
そして、歌い方に特徴を持たせ演奏本位になっています。
このような編曲は近頃特に多くなりました。


ひと昔前で言えば、​ JR東海CM”そうだ京都へ行こう” ​の中で、
「私のお気に入り」で作編曲家の腕の見せ場でした。

このシリーズは何と1993年から今日まで続いており、
始まってから2017年秋頃までは、
「私のお気に入り」をさまざまな編曲で聴かせていました。
まさに一大ヴァリエーションを繰り広げていました。

1996年頃に大まかなCMと曲の構成が明確になり、
1999年から2002年頃までが創意に満ちた音楽が提供され、
芸術性の高さを誇る時代を築いていたと感じるのです。
しかし、それ以降の編曲は徐々に平凡になっていきました。

特に作編曲家の創意に満ちた名作と感じたものを挙げます。
1999年春  善峯寺
2000年盛秋 東福寺
2001年秋  醍醐寺
2002年春  天龍寺
2005年盛秋 善峯寺(1999年と同じお寺です)
2011年春  東寺

長い期間ですから途中でプロデューサーが変わったり、
方針が変わることもあったと思いますが、
ここに挙げたものは並みではない技が光っています。
今聴けるさまざまな音楽の中でも芸術性が高いと感じます。


大半の音楽はゆくゆくAIが肩代わりして制作すると思います。
将棋と同じようにAIが考えもつかない一手を想像すること、
それは音楽では単に常套的な手法や技術ではありません。
9割以上の音楽はAIが瞬時に作曲する時代が来ると思います。

その時には真に作風の独自性が認められた作曲だけが残り、
それ以外の作曲家は淘汰されてしまうかもしれません。
AIが仕事を奪うとはそういうことだと想像しています。
他の職種も同様にAIが事も簡単にやってのける時代が来ます。





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最終更新日  2023.05.06 13:42:23
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