型をこよなく重んじるも、嵌ることをめっぽう嫌がる作曲家の日記

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2023.10.27
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カテゴリ: テレビドラマ
皆を労わりながら上手いこと誉める、
それが今の処世のためのおべんちゃらです。
テレビでも皆が同様に歯が浮く弁を述べ、
本当の所感を言わないことに辟易とします。

映画やドラマでも設定やストーリーは、
エキセントリックな展開が多いですが、
現実の世界では遭遇しない内容のため、
後を引かないその場の娯楽です。

そんな中でテレビ朝日系ドラマ「相棒」は、
時々リアル現実に対する問題定義があり、
そこがこのドラマの真骨頂と言えます。
リアルな世界では言わないようなことを、
ストーリーの中で言ってくれるのです。

相棒21第19話「再会」(3月の再放送)で、
他者を巻き込んで自殺をしようとしている若者に、
亀山薫が特命係に復帰したことを踏まえて、
「俺な長い間よその国に行ってたんだ。
この国で学んだ”正義”っていうやつを教えに行ってた。
けど今じゃこの国の方がおかしくなっちまっている!
みんな一人になって、自分のことだけ考えて、
そのせいで、お互い傷つけ合ってる、
何とかしたいと思ってる…お前は一人じゃない…」


人を執拗に責めるのはメディアの専売特許であって、
一般的にはその影響で誹謗中傷が生まれます。
どちらかと言えば責められることを怖れて、
人の関係が希薄になり皆守りに徹しています。

ルーティーン以外の問いかけに構えていて、
不要な関わりや責任は持ちたくないのです。
人は一定の認知ができた時に親切になりますが、
認知がない時は関わりを無視しがちです。

これはたとえどんなに正しいことを言っても、
優れた成果が出ても認知を共有できなければ、
反応がないことはSNSが証明しています。
路上で困り果てても何の助けもありませんが、
会ったことがなくどんな人かわからなくても、
皆に認知されれば巨額の援助が集まります。

本来”絆”があるのは血縁関係くらいで、
どんなに信念を貫いても”絆”は生まれません。
”どのように認知されるか”がすべてです。
よいかたちで”認知”された時に山が動きます。

亀山薫の台詞の答えとしては、
”認知されなければ皆本心は出さず何も起きない、
弱者は認知されなければ助けてもらえない。
多くの人は不利益を被らないために防御し、
不安な世相を抱きながら生きている。
弱者の努力や個性を称える気持ちが必要、
強者や成功者を執拗に称え皆が憧れても、
夢が叶わずむしろ落伍者を増やすことになる。
薄給で人手不足の仕事に敢えて就業する人こそ、
社会の根底を支える意味で報いられるべきです。
仕事はやりたくてその職を選ぶべきであって、
いかなる仕事であっても誇りを持つべきです。
弱者こそがより多く認知されるべきで、
優しさを持てる余裕のある社会が必要です。
今とは逆に日の当たらない人を讃えることです。”





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最終更新日  2023.10.28 19:01:05
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