「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

16日 ミョンフン&NHK響/マーラーSym9


NHK交響楽団第1614回定期


1・メシアン
   忘れられたささげもの
     (1.十字架 2.罪 3.聖体)


************ intermission **************

2・マーラー
   交響曲第9番ニ長調




 2008.2.16.15:00 NHKホール 2-R7-20


 チョン・ミョンフンのN響登場は実に8年ぶりで管理人同様、彼のN響への再登場を待ち望んだファンも多いのでは。。。

今回のN響は18型編成でありながらコントラバスを12人に増強、チョンさんが東京フィルで良くやる編成ですが、本日のN響は18-18-16-14-12の滅多に見られない弦楽セクションですが見事な統率力をみせて素晴らしい演奏。

管楽器セクション、特に金管群に若干の不安を抱かせたが木管とともに二日目は
健闘したと言えましょう。(管理人がCプロ1日目の放送を録音で聴いた限りでは)

N響は第2,3楽章での激しいリズム、テンポでの箇所でもチョンさんの棒に見事についていき終楽章でのチョンさんの敢えてストイックとも言える厳しい姿勢に堀コンマス以下楽員が必死に演奏する姿に感動を覚えた。

管理人の愛聴盤の一つはバーンスタイン&ベルリン・フィルですが彼の示す溢れる人生への情熱の回想と違い、チョンさんの演奏はいささか寂寥感を伴いながら人生への潔い決別をあらわす、 そんな演奏に感じた。

N響の演奏歴史上にも残るべく金字塔を刻む素晴らしい本日の演奏ではなかろうか。
ホールからも惜しみない拍手、コールが延々と続いた。

前半のメシアン作品、チョンさんの特に力を入れたレパートリーであり
特に中間に位置する「罪」での劇的なリズムの展開とその見事な処理に脱帽。
★★★★★


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