「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

17日 尾高&N響定期/エルガー交響曲1番


NHK交響楽団第1620回定期
コンサートマスター(堀 正文)

1・ベートーヴェン
   ピアノ協奏曲第3番ハ短調
     ブルーノ・レオナルド・ゲルバー(ピアノ)


******************* intermission *************

2・エルガー
   交響曲第1番変イ長調



 2008.5.17.15:00 NHKホール 2-R7-20

ゲルバーのピアノによるベートーヴェン第3番協奏曲、休憩後の
エルガーの第1交響曲ともに極めて構成力に富む見事な演奏で充実
した演奏会であった。

 天才ピアニストとして来日、脚光を浴びて早や40年、今年67歳になる
ゲルバー、巨体を引きずるようにステージを歩く姿は痛々しいが彼の
紡ぎだすピアノは瑞々しさを失わず技術的にも衰えを微塵も感じさせない
堂々とした魅力的なベートーヴェンの演奏でありN響オケも重厚な響きで
支えた。

エルガーを得意にしている尾高の指揮での交響曲第1番、過去に札響、
日フィル、東フィルなどの演奏でも聴いているが、これほど密度の濃い
完成度の高い演奏は初めてではなかろうか  
50分に及ぶ長大な作品を緊張感が途切れることなく
しかもオケ全員が渾身的ともいえる熱演でこの作品に
満ち溢れる気品さ気高さを見事に示してくれた。
ちなみにこの作品は作曲から(1908年)今年で100年目にあたる。

尾高さん、次回のN響定期登場は、ちょうど1年後の09年5月でC定期での
プログラムはエルガーのチェロ協奏曲と交響曲第2番が演奏される。
★★★★★

尚、東響の首席クラリネット奏者ヌヴー氏がN響オケに参加、
クラのトップを見事に務めて指揮の尾高さんから最大の賛辞を受けた。


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