「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

17日 スダーン&東京響サントリー定期


東京交響楽団第556回定期
(コンサートマスター)高木和弘

1・シューベルト
   交響曲第1番二長調


2・プロコフィエフ
   ピアノ協奏曲第3番ハ長調
     リーリャ・ジルベルシュテイン(ピアノ)

************** intermission ****************

3・シューベルト
   交響曲第4番ハ短調「悲劇的」


 2008.5.17.18:00 サントリーホール 1-18-28

 指揮のスダーン、最初のシューベルトの1番では指揮台なしでの
指揮振り 12型2管編成(12-10-8-5-3)で非常に整った響きで小気味良い
リズム、
ついでジルベルシュティンのピアノ独奏によるプロコフィエフ
彼女の卓越した両手の見事な技に唖然とした。東響オケの演奏も
スダーンの確かな緩急を伴う指示に見事に応えていた。

休憩後のシューベルト「悲劇的」12型編成であるが1番の演奏時より
チェロ、コントラバスを2名ずつ補強しての演奏

シューベルトでは先のハイドン・シリーズ同様、ノンビブラートでの
奏法だが4番「悲劇的」では思いの他ゴージャスな響きを感じさせる。

ラッパの首席マルティ始めクラ首席の十亀、フルート主席相澤など
管楽器陣も絶妙な技を披露、高木コンマスのもと、絶好調の東響オケ。

余談だがクラのもう一人の首席ヌヴーはこの日3時からのN響定期に
何とトラで初登場(クラのトップで)指揮者尾高さんから最大の賛辞を受ける。

スダーンさん 音楽監督就任時の抱負で古典音楽をしっかり演奏したいと
語っていたが 今日の演奏を間の当りにすると東響とのコンビは
着々と進化、進歩していると感じる。

ハイドン、モーツァルト、一部のベートーヴェンの交響曲の演奏では
スダーン&東響の演奏は現在、国内オケでは最上の演奏ではなかろうか。 
★★★★★


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