「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

19日 現田&藝大フィルハーモニア/奏楽堂


藝大フィルハーモニア第329回定期
コンサートマスター:玉井菜採

1・サン=サーンス
   「サムソンとデリラ」よりバッカナール


2・R・シュトラウス
   4つの最後の歌
     田口智子(ソプラノ)

アンコール
  R・シュトラウス:明日の朝

*************** intermission ****************

3・サン=サーンス
   交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」
     廣瀬理枝(オルガン)


 2008.6.19.19:00 東京藝術大学奏楽堂 1-16-13

芸大のセンセたちで組織されたオーケストラ 聴くのは
ほぼ1年ぶり。

相変わらずの堅実な演奏です、14型編成でしたが管理人が
座った席は中央やや下手寄りということもあり第1ヴァイオリン
14人の最後尾のプルトまでしっかり弾き切っているのが
わかります。

現田さんの指揮で最初の「サムソン&デリラ」バッカナールの
パンチの効いた演奏に続き
主にフランスで活躍中の田口さんをソロに迎えた
「4つの最後の歌」彼女の凛とした歌唱が冴えていました。
特に3曲目のヘッセの詩による「眠りにつこうとして」が
コンミスの玉井さんのヴァイオリン・ソロの音色とともに出色の出来映え
で、思わず感涙してしまう始末。

これだけでも広い上野公園を歩いて奏楽堂までたどり着いた
目的が叶ったと言うものです。

が休憩後に演奏された「オルガン交響曲」も奏楽堂のバランスの
良いパイプ・オルガンに支えられ壮大なシンフォニーの世界を
堪能しました。
廣江さんも体いっぱいに駆使して素晴らしいオルガン演奏です。
ステージに下りてきて聴衆からの盛大な拍手を受けていました。

何度かこの曲を聴いてきましたがオルガン奏者がステージまで
呼ばれて拍手を受けるのは初めての光景ですが、この曲の
キーになる奏者ですから今後もオルガン奏者をステージ上で
賛辞を受けさせるようにすれば良いと思います。

指揮者の現田さんの配慮かも知れません。

コンミスの玉井さんを筆頭に弦セクションの音色の統一感と
堅実な管楽器セクションのコラボレーション、見事です。

現田さんの颯爽とした解釈とリズム感覚でこの曲の
立派なスタンダード演奏を聴いた思い。
★★★★★





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