「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

05日 金聖響&東響定期/マーラー「復活」


東京交響楽団第558回定期
大谷康子(コンサートマスター)

1・シューベルト
   糸を紡ぐグレートヒェン
   アヴェ・マリア
     澤畑恵美(ソプラノ)

   魔王
     竹本節子(メゾ・ソプラノ)

********* intermission **************
2・マーラー
   交響曲第2番ハ短調「復活」
     澤畑恵美(ソプラノ)
     竹本節子(メゾ・ソプラノ)
     東響コーラス(合唱)
宇野徹哉(合唱指揮)


 2008.7.5.18:00 サントリーホール 1-18-28

サントリーホールのステージをはみ出さんばかりの楽員が配置された
マーラー「復活」 指揮者のいつものスタイルどおりの対向配置の
16型編成でしかもソリストの二人は上手の2VnとVlaの間の4プル位の
楽員に挟まれての席での歌唱。

さすがに東響コーラスまでソプラノ隊を上手の位置にすることは
ありませんでしたが。。。

演奏はディテールのはっきりした まるで水彩画を観るようなケレンの無い
一貫して清々しい演奏で 過去に金聖響が東響定期を指揮した言わば
支離滅裂のような演奏を体験した身としては まさに目から鱗のよう
なイメージ・チェンジの素晴らしい演奏で嬉しい驚きであった。
オケも非常に統制のあるコントロールされた響きで応えていた。

東響オケはメンバー総動員で舞台裏のバンダ隊にはホルンのハミル、ラッパ
のマルティなどが控え、均整のとれた鮮やかな音色を響かせたし対向配置
での弦楽群も2,3楽章での2VnとVla,1Vnとの掛け合いなどの対比が明確に
提示表現されて その意味を感じさせた。

澤畑、竹本のソロも手馴れた歌唱を示し、さらに東響コーラスの精緻な
そしてフィナーレでの力に満ちた合唱とともに最後は金聖響&東響オケは
堂々たるスケールの見事な演奏で曲を閉じた。

本日の演奏ではバンダ隊のステージへの合流もありホルン、ラッパとも各10名
の布陣でのフィナーレ、コーダの演奏は見応え聴き応え充分の凄さ、
まさしく生ならではの醍醐味を味わった。

前半に演奏されたシューベルトの3曲の歌曲もオーケストラ伴奏の珍しい形で
楽しめた。
★★★★★


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