「のり2・クラシカ」鑑賞日記

「のり2・クラシカ」鑑賞日記

06日 オペラ「花咲く木」大友&東響定期


東京交響楽団第562回定期
コンサートマスター:大谷康子


1・ジョン・アダムズ
   「フラワリング・ツリー * 花咲く木」
     (全2幕、日本初演、セミ・ステージ形式)


演出:ピーター・セラーズ

クムダ:ジェシカ・リヴェラ(ソプラノ)
王子:ラッセル・トーマス(テノール)
語り部:ジョナサン・レマル(バス・バリトン)

舞踊:ルシニ・シディ
   エコ・スプリヤント
   アストリ・クスマ・ワルダニ

合唱:東響コーラス
合唱指揮:有村祐輔

     2008.12.6.18:00 サントリーホール 1階18列

J・アダムズ作品、前回「エル・ニーニョ」に続く東響による日本初演
「フラワリング・ツリー*花咲く木」は2006年ウィーンでの初演以来、ラトル&
ベルリン・フィルでもコンサート形式で演奏されている。

本日のソリスト、舞踊メンバーなども殆ど初演以来のスタッフでの再演。

ステージ後方に高台のステージが設けられて登場人物たちが出入り
しながらの演出、東響楽員、東響コーラスは全員黒尽くめの衣装で
あくまで黒子役の意味か、

ピーター・セラーズの演出は特段の舞台装置の用意はないが
3人の舞踊家が歌手たち(登場人物)の動きや心理状態を
ジャワ舞踊で表現するのとホール2階P席に陣取る東響コーラスが
やはり物語のアクセント役になりややもすると平板になりがちな
音楽を見事に引き締める役割を果たした。

アダムズの音楽も現代音楽にありがちな難解なものではなく
親しみやすい旋律も随所に現れており 
それを大友率いる東響オケが毅然とした演奏で紡いでゆく素晴らしさ。

初演以来世界中で何度も再演されているのも肯かせる作品。
ホール聴衆からは惜しみない拍手がいつまでも続いた。

演出のセラーズさんが舞台上で一番の満面に笑みを浮かべた
表情が印象的、尚アダムズさんの上演立会いはなかった模様。
★★★★★



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